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演奏する人と教える人、そして教わる人の話 7(まとめ1:一流の演奏家や経歴・経験的にベテラン域の人にお願いしたいこと)

先日SNSを見ていて少々思うことがあったので、一旦冷静になって誤解のないようにnoteに少しずつ書くことにしたら思いの外長くなってしまい、もう誰も何の話か覚えてないと思いますが、良いんです。自分の長年思ってたことをアウトプットできてるので。

で、今回が(やっと)まとめ回…の1つ目。まだ終わらないのかい。
ぜひこれまでに書いた記事もぜひ読んでみてください。
記事を読まないで反論とかナシですよ。


一流の演奏家や経歴・経験的にベテラン域の人にお願いしたいこと

若い芽を摘む大人にならないで

これからの音楽の発展を担う若い音楽家やその卵たちは、当然年上の経験豊富な方から見たらまだ成長途中に感じる面もあると思います。が、それは誰もが通ってきた道です。

音楽の世界で生きていくために誰もがあらゆる手段を講じるのは当然で、その手段は時代とともに変化します。
昔だったら…どうですかね。オケの演奏会の楽屋口で出待ちしたり、飲み会に積極的に参加したり、おしかけてレッスンをお願いしたり、そんな感じでしょうか。
もちろんそうした風潮が完全に消滅したわけではありませんが、今はSNS、動画配信などを積極的に行うことが当たり前の時代。年配の人たちの若い頃にはそんなもの無かったなど言い訳にならず、その存在について学びもせずに「今の若い者は」発言をしてしまったらアウト。

若い人の行動や存在を否定する大人って本当に見苦しいと思います。「若い芽を摘む」なんて言葉がありますが、僕は25年前にマジで根っこから全部摘まれた人間なので、自分は絶対そんな大人になんてならないぞ!と心に決めていると言うか、音大の講師をしていたら逆に若い人たちを応援したくて仕方がない。

ただし、審美眼は持っておきたい

しかし、音楽業界というのは具体的な資格というものがありません。芸人さんや俳優さんみたいにどこか事務所や団体に所属する、というのも、プロオケなどに入団している場合を除き、ほとんどの人は持っていません。古典的な芸事のような流派もないですから、いわば「私はプロです」と言ってしまえば誰でもプロを名乗れて活動できてしまうわけで、SNSや動画などで喋ったり演奏しているその人が何者なのかがわかりにくいのが難点です。

唯一の判別方法は、その文章や動画の内容です。僕自身も正直「うわー何言ってんのこの人!こんなの中高生が見たら勘違いしちゃうじゃないか!」と叫びたくなるものがたくさんあります。僕はあまり積極的に見ないのですが、それでも結構見かけます。

だからと言って、ネット上で「この人は間違っている!」なんて言うのは人間的にどうかと思うし、そもそも発信者は成長途中、試行錯誤中なのかもしれない。僕もそうだったから何も言えない。

ではどうするか。僕ができるのは自分のレッスンに来てくださる方や音大生など、近い人たちに自分の中で正しいと思うことや考え方を伝えていくことと考えます。そして、他人に介入にてヤジを飛ばすのではなく、このブログなどで自分の考えを発信していくことです。

ということでここで、まとめ2は次の記事にします!


荻原明(おぎわらあきら)

荻原明(おぎわらあきら)です。記事をご覧いただきありがとうございます。 いただいたサポートは、音楽活動の資金に充てさせていただきます。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。