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カヨノ ミオ(kayono)
2020年8月16日 11:04
1日3度の食事。薬とラジオ体操と病棟散歩。時々、風呂。ここは、退屈で仕方がないな…。小さな心の余裕が生まれた時。閉鎖病棟の中。毎日の健康チェック、食事、服薬。ただ、それだけ。ラジオ体操と風呂は、自由。ただ、その時間に行くか、行かないか、それだけ。外へ出たいなら行けばいい。ただしその許可があるなら。煙草は、時々吸えばいい。トイレは、行きたくない。まだ、保護
2020年8月1日 05:21
女だらけの閉鎖病棟。少しづつ戻ってきた。女子が綺麗になる感覚。私を支配し見張っていたのは、鏡の中の何者か。そいつは時々私に命令をする。統合失調症の陽性症状による幻覚や妄想は、とてもわかりやすい。現実にはないもの。それらがまるで本当にあるかのように、見えたり聞こえたりする。何かに怯えたり、何かと会話をしたり、それに従うことも、それから逃れることも、その様な行動は、明
2020年7月23日 15:45
朝食は、コメ派?パン派?私は、パンが好き。だけど、ここの朝食は毎日コメだ。閉鎖病棟での生活も、ひと月位すれば慣れたものです。ここでの生活は、悪くもなく。しかし、決して快適でもなく。そういうものだ。という意味での「慣れ」かもしれません。治療は順調。初期は、薬の副作用が酷く出る時もありました。ピタリとくる薬に出会うまでは、ストレスの日々でした。(このことは、また別の機会
2020年7月18日 05:05
入院してること、ちゃんと話してないけれど。そんなの、誰も気にしてない?ちょっと体調を崩して、入院してるんだ。お見舞いなんて、いらないから。閉鎖鎖病棟の扉は常に施錠されています。誰も自由に外へ出る事はできません。例え、医師から外出許可が出ている場合でも。外出時の施錠管理は全て看護師が行います。だから、精神科病院に入院している患者に会いに行く場合は、「お見舞い」というよりも「面
2020年7月16日 15:25
人生初の入院。それが、精神科病院だなんて。ちっとも想像していなかった。 4人部屋。カーテンで仕切られた、私だけの空間。私が入院することになった精神科病院は、少し前に建て替えを済ませたばかりのようでした。他の病院と何ら変わりのない外観。広々と、新しい匂いのするロビー。一見すると、精神科病院だとは誰も気付きそうにない。そんな、印象を受けました。病室にある全てのベッドが窓に
2020年7月10日 17:02
今まで、よくも平気でいたものだ。こんなにも、騒々しく息苦しいところに。入院は、急性期症状の改善を目的として。最低でも3ヶ月、長ければそれ以上。私の入院に関して。「娘さんは、しっかりしている。 十分に、回復が望めるでしょう。」担当医師は、こう話していたそうです。私が母と、この精神科病院へ来たのは、確か。つい先日、30歳の誕生日を迎えたばかりの日で。暑くもなく。寒くもな
2020年6月30日 16:55
わかったのは、私は、生きているということ。よかった。今は、それだけでいい。そう言えば、病院へ向かうタクシーの中。とても寒くて、酷く喉が渇いていたのは、こんな妄想があったから。私は、さっき死んだのよ。今から、お墓に入るわ。だから、綺麗にお化粧をして頂戴ね。沢山お水をかけて頂戴ね。「自分」について、とても冷静に、不思議と心穏やかでした。既に、どこまでが現実なのか、そ
2020年6月27日 06:09
所々に抜け落ちた記憶。いくつかの取り戻せない時間。それでも不思議と覚えていることはあるんです。心療内科受診から1週間後に、私は大学病院の精神科を受診しました。十分な睡眠と休息。適切な服薬。定期的な通院とカウンセリング。全て、私には意味のないことでした。症状はより酷く、明らかに。間もなくして、私は、母に連れ添われ学病院の精神科に向かいました。強い恐怖心、不安感。この
2020年6月26日 14:23
発症のきっかけ?きっと、本心を悟られぬよう、笑って過ごすのが辛かったんです。それまで、私の生活の中心は仕事でした。職場へは電車で30分程。とにかく毎日が忙しくて、終電が終わった後に、タクシーで帰宅する日が多くありました。出張も頻繁で、しばらく家に帰れない事もありました。ロクに寝ず、また仕事。ロクに食べず、また仕事。そんな毎日がちょっと格好いい。だって、仕事は楽しかった
2020年7月7日 11:08
寛解は限りなく回復に近づくもの。例えば、私の場合はこんな感じ。統合失調症には、「完治」という概念がない。だけど、それは絶望的という意味ではありません。自分の病気について。私が、きちんと理解できるようになるまでには、少し時間がかかりました。精神科病院に入院することになった私は、しばらく保護室で過ごしていました。ここは、とても不思議な空間で、その時の感覚は今でもよく記憶しています。