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ともみの部屋 #2

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伊佐知美の、世界一周の旅とエッセイ。2016年10月〜
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#カメラ

世界中の、何気ない日常の愛おしさと美しさを写したい #花と写真と日々と

世界中の、何気ない日常の愛おしさと美しさを写したい #花と写真と日々と

このnoteは、2021年春に実施した「伊佐知美とGENICとNikon Z 6IIでPhotoLabo #花と写真と日々と 」のイベントレポートです

突然だけど、「何かを撮る」という行為が、「とくべつ」でなくなって久しい。

それはやっぱり、スマートフォンが世界中に普及した結果、「カメラ」という「機材」をそろえることなしに、「瞬間を残すこと」が多くの人にとって、容易になったからだと思う。

撮る

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「好きなレンズは、素敵な景色に連れていってくれる」まるでお気に入りの靴みたいに。

「好きなレンズは、素敵な景色に連れていってくれる」まるでお気に入りの靴みたいに。

「写真を始めたい」と思った時、「どのカメラを持ったらいいか」と考えるのは、写真好きの永遠の命題な気がする。

けれど、写真を始めて数年が経った今思うことは。もちろん「カメラ=ボディ」の話も大切すぎるほど大切なのだけれど、「大好きなレンズに出逢えるかどうか」も、写真を楽しむライフには欠かせないのではないだろうか、ということだ。

NIKKOR Z 35mm f/1.8 S

レンズは、当たり前だけど

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「歩いていきたい日々」を、自覚することから全ては始まる #沖縄移住日記

「歩いていきたい日々」を、自覚することから全ては始まる #沖縄移住日記

目が覚めて、窓の外から射す光を確認する日々が、ずうっと続くと思っていたのに、どうやら南の島々にも冬のかけらというものは到達するようで、私はカーテンを開けて、今日も沖縄が厚い雲に覆われていることを知る。

けれど問題は、あなたがここに居ないことだった。ずうっと居ないなら、それでいいのに、たまに居るから、「居ない」が空白のように思える。

大丈夫、でも私は、「ひとり」が得意。「ひとり」がないと、「わた

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旅と日常が混在するこの島は、私が欲しい未来がぜんぶ詰まってる気がして

旅と日常が混在するこの島は、私が欲しい未来がぜんぶ詰まってる気がして

何もなかった真っ白な部屋。

日を追うごとに少しずつ、それこそ小さな鳥が、巣作りのための枝や藁みたいな何やかんやを、くちばしに咥えて運ぶごとく、私は自分で言うけどこの細腕で、両手いっぱい持てる限りの荷物を、毎度まいど、この部屋まで運んで暮らした。

朝陽が昇って、風が吹いて、海がきらめき、雲が流れ、波は揺れ、そしてそのうちに夕陽が暮れゆき、その隣で月が昇って、そして星が瞬くような、そんなリズム。

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#私たちがカメラと歩く理由 すべてが変わってゆくから、そして自分を知ることができるから|古性のち・伊佐知美・GENIC

#私たちがカメラと歩く理由 すべてが変わってゆくから、そして自分を知ることができるから|古性のち・伊佐知美・GENIC

イベントの間、「どうしてカメラを手にするんですか?」と聞かれたとき、自分でも意外なほど「……どうしてだっけな?」と言葉に詰まってしまって、驚きました。

写真のことも、カメラのことも、大好きだから。当然のように、すらすらと答えられると思い込んでいたのだけれど。

どうやら「カメラのある日々」があたりまえになりすぎて、改めてことばにする、という機会を逸していたみたい。それくらい、近くにいてくれる存在

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日本の南の島・沖縄で暮らし始めた日々を写真で残すこと

日本の南の島・沖縄で暮らし始めた日々を写真で残すこと

写真を撮るのが楽しい、と感じるようになったのは、いつからだったかもう覚えていない。

世界の美しさや、日常の尊さを残すのなら、イラストでも、動画でも、洋服を作るのでも、料理に投影するのでも、ほかに方法がいくらでもあったのに。

写真、という形がすき。ファインダーを覗く前に、心が動いた瞬間を、いまや目に染み付いた「画角」で切り取る。そしてファインダーを覗いて、もう一度「世界を再発見」するのだ。

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#写真に重ねる私たちの日々と温度 カメラを手にする私たちの暮らし方|古性のち・伊佐知美・GENIC

#写真に重ねる私たちの日々と温度 カメラを手にする私たちの暮らし方|古性のち・伊佐知美・GENIC

その日私は、終始笑顔だったイベントを終えた後、改めて一人で、静かに思いました。

「カメラを手にし始めた理由」も、「カメラの選び方」も「私らしい写真を撮るための工夫や努力」も、改めて言語化して、人に話すなんて、そういえばしばらくしていなかったな、と。

このあいだの、週末の午前中。

「#写真に重ねる私たちの日々と温度」と題したトークイベントを、友人でありカメラ・旅仲間である古性のちさんと開催しま

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時に写真は、言葉よりも鮮明に気持ちを示す。半径数メートルになった私たちの世界で

時に写真は、言葉よりも鮮明に気持ちを示す。半径数メートルになった私たちの世界で

これは、私の独白、みたいなもの。

そうそう。「旅に出てはいけない」と世界がなって、私がそのうちに感じたのが、「出なくてもいいのか」という、じつは少しだけ安堵に似た気持ちだったこと。

「急いで生きなければならない」とか、「頑張る」……つまり「背伸びをし続けて走る」とか、「誰かと競争したり、比べられたり、比べちゃったり」というような世界から、少しだけ距離をとって、「私を取り戻したい」とこの数年感じ

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#Z6の世界はどんなだろう フォトウォークを開催しました! #Nikon #GENIC

#Z6の世界はどんなだろう フォトウォークを開催しました! #Nikon #GENIC

キンモクセイ香る、秋の恵比寿。カメラを持って、街を歩き、写真を撮る。

ただそれだけ。たったそれだけなんだけれど、それを「フォトウォーク」と呼んだら、土曜日の午後がぱっと幸せで、照らされる。

そんな時間を過ごしてきました。名前は、「伊佐知美とGENICと、Nikon Z 6でフォトウォーク」。

▽ GENIC×伊佐知美 コラボイベントこのフォトウォークイベントは、主催者の身で言うのもなんだけれ

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どうして今まで、みんなと旅に出なかったんだろう? #旅と写真と文章と

どうして今まで、みんなと旅に出なかったんだろう? #旅と写真と文章と

どうして今まで、みんなと一緒に旅に出なかったんだろう?

つい、そう後悔してしまいそうになるくらいには、本当にほんとうに、楽しかった。

この夏私は体調を崩してしまって、正直にいうと瀬戸内海までたどり着けるのか、たどり着いたとしても同じようにはしゃげるのか、半々くらいで怪しいぞ、と到着の前日まで心配していた。

けど。そんな気持ち、吹き飛ぶくらい楽しくて、うれしくて。

EVERY DENIMの島

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#旅と写真と文章と 2周年に向けて!🛳次期クルー募集開始しました

#旅と写真と文章と 2周年に向けて!🛳次期クルー募集開始しました

「旅と写真と文章と」。ことばにしてしまうと、なんだか「簡単だなぁ」とか、「当たり前みたいなことを」って、たまに私は思ってしまう。

けど、そんな単純な「大好きな3つのこと」に気がつくまでに、結構な時間がかかったことを私は今でもよく覚えている。世界を一周して、写真を撮ることに嬉しさを感じて、文章を綴ることで心と毎日を整えて。

「私は、旅と写真と文章が、好きなのね」

自覚をしてから、世界は少しクリ

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決めたの、一緒に歩く未来を選んでみよう【#Nikon #Z6】

決めたの、一緒に歩く未来を選んでみよう【#Nikon #Z6】

初めてカメラを手にした日がいつだったかは、残念だけれど正確には覚えていない。たしか、小学生くらいのことだったと思う。スマートフォンはまだなかったから、きっとフィルムカメラを、ジリジリ、と巻いて撮っていたんだろう。

でも、ずっと写真を撮ることが好きだった、という記憶だけは確かにある。というか撮った瞬間のことを、今でも鮮明に思い出せたりする。ファインダーから覗いた感じ、シャッターを切る音。その時に私

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「旅するスカート」ついに完成しました…!【6/29試着&撮影会のご案内】

「旅するスカート」ついに完成しました…!【6/29試着&撮影会のご案内】

「旅するスカート」本格発売前に、2019年6月29日(土)に北鎌倉「ADDress」にて試着会&撮影会を実施します。詳細と、参加申し込み方法はnote下部に記載しています✈︎✈︎✈︎

世界を旅しながら、ずっと思っていました。

旅をするなら、風にふわっと揺れる、軽くて薄くて乾きやすく、それでいて色合いのきれいな、世界に溶ける洋服がいい。

ラオスで、タイで、オーストリアで、スウェーデンで。

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