ともみの部屋 #2

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「この土地、この季節から逃げない」という選択の自由さを

カラン、と音を立てて、横開きの雨戸を開けて店の中に入る。海沿いの読谷村において、まるで森のなかにいるようなカフェ「Bloom Coffee Okinawa」。まだこの町(正確には村である)で暮らしていなかった時代に、それでもやっぱり惹かれて、時おりコーヒーを買いに来ていた場所である。

朝起きて、今日はアポイントが夜しかない、と改めて考える。こういう日は、意図的に予定を入れていない「原稿締切day

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ありがとう。もっと気軽に、私もあなたにスキと言えたらいいのに。
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2020年にやってきたこと、12月9日の夜に

日記のような、私との対話を書きたいと思った。12月9日(水)の夜22:52。

昨日、乗っていた車にエンジンをかけようと思ったら、エンジンがかからなかった。ガソリンがないのか、バッテリーが上がってしまったのか、はたまたとっても古い車だったので、突然動かなくなった、ということもあり得そうだな、と車にさして詳しくもない頭で思う。

冬に差し掛かった沖縄、雨がやまない、風も強い、そんな日の昼間に、誰も食

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ありがとうございます!明日は何処へ、行こうかな。
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「歩いていきたい日々」を、自覚することから全ては始まる #沖縄移住日記

目が覚めて、窓の外から射す光を確認する日々が、ずうっと続くと思っていたのに、どうやら南の島々にも冬のかけらというものは到達するようで、私はカーテンを開けて、今日も沖縄が厚い雲に覆われていることを知る。

けれど問題は、あなたがここに居ないことだった。ずうっと居ないなら、それでいいのに、たまに居るから、「居ない」が空白のように思える。

大丈夫、でも私は、「ひとり」が得意。「ひとり」がないと、「わた

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毎日文章を、書くね。できれば歌を歌うように。ありがとうございます。
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旅と日常が混在するこの島は、私が欲しい未来がぜんぶ詰まってる気がして

何もなかった真っ白な部屋。

日を追うごとに少しずつ、それこそ小さな鳥が、巣作りのための枝や藁みたいな何やかんやを、くちばしに咥えて運ぶごとく、私は自分で言うけどこの細腕で、両手いっぱい持てる限りの荷物を、毎度まいど、この部屋まで運んで暮らした。

朝陽が昇って、風が吹いて、海がきらめき、雲が流れ、波は揺れ、そしてそのうちに夕陽が暮れゆき、その隣で月が昇って、そして星が瞬くような、そんなリズム。

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ありがとうございます。世界は広くて、本当にキレイ。
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#私たちがカメラと歩く理由 すべてが変わってゆくから、そして自分を知ることができるから|古性のち・伊佐知美・GENIC

イベントの間、「どうしてカメラを手にするんですか?」と聞かれたとき、自分でも意外なほど「……どうしてだっけな?」と言葉に詰まってしまって、驚きました。

写真のことも、カメラのことも、大好きだから。当然のように、すらすらと答えられると思い込んでいたのだけれど。

どうやら「カメラのある日々」があたりまえになりすぎて、改めてことばにする、という機会を逸していたみたい。それくらい、近くにいてくれる存在

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日本の南の島・沖縄で暮らし始めた日々を写真で残すこと

写真を撮るのが楽しい、と感じるようになったのは、いつからだったかもう覚えていない。

世界の美しさや、日常の尊さを残すのなら、イラストでも、動画でも、洋服を作るのでも、料理に投影するのでも、ほかに方法がいくらでもあったのに。

写真、という形がすき。ファインダーを覗く前に、心が動いた瞬間を、いまや目に染み付いた「画角」で切り取る。そしてファインダーを覗いて、もう一度「世界を再発見」するのだ。

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#旅と写真と文章と Autumnシーズンの募集をはじめました🍁2020/10.1-12.31

「すべての旅、写真、文章、いずれかが好きな人の、心と暮らしのよりどころになれますように」

自然とそう言ってしまったのだけれど、できたらそういう場所になってくれたいいなと思っています。

2017年12月に開始した、オンラインコミュニティ「#旅と写真と文章と」。毎期、3ヶ月ごとにメンバーが入れ替わる期間制を採用しています。

理由は、参加も、おやすみも、継続も、自由に選べる、風通しのいい空間であり

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島と、花と、日々と。きっとこれからの私を、彩るもの。

新しい部屋に足を一歩踏み入れたとき、「あぁ、風が通り抜ける美しい場所だな」と思った。

高台の、ビンテージマンションの最上階。二面採光どころではない、三面、ほぼ四面、みたいな明るさで、部屋にいながらにして朝陽と夕陽、さらには海と、誰もが知っているであろう歴史的建造物が見えた。

「窓を開けると、風が気持ちよく吹きます」。この部屋を知るひとは、私にそう言伝をした。着いたら、まず窓を開けよう。

そう

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「このまま旅を続けていても、どこへもたどり着けないから」

愛していた、愛していた「旅」と「書くこと」。今も変わらず「愛している」。けれどそれはまた別の顔をもって、いま私の横にそっと立つ。

「どこへ向かいたいの?」。旅に出てから数年経って、私がわたしに、もっとも問うていた一言。

「このまま旅を続けていても、どこへもたどり着けないから」。あの夜ぽつりとこぼした私に、あなたはそっと、「どこかへたどり着きたい、の?」とだけ聞いた。

その返された言葉の響きを

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花を好きになった理由を振り返ってみれば #島と花と日々と

最初に花に興味を持ったのは、いつだったか覚えていない。たぶん、強いて言えば……思い返せば、あのときだったと思う。

「自然の色彩が、一番美しいからね」。

出版社のコスメ雑誌の編集部に所属していた時代、敏腕かつ見目麗しい先輩編集者が、部内インタビューでさらりと言い放った。

あの瞬間のときめきや輝き、花の色彩の美しさを私はたしかに今でも覚えている。忘れられない。

空や海、大地と並んで、花の色彩に

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