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町工場の生き残り戦略その1
規模拡大で生き残りを図る
「大きくなる戦略」
少子高齢化により日本市場は縮小化の一歩を進むでしょう。
市場が小さくなっていくということは、中小の町工場にも影響を与える要因です。
小さくなるパイをどう分け合うか?
その一つが規模を大きくして、生産能力・コストダウンなどを図り競争力を高めるというもの。
後継者の不在により、M&Aに応じる会社も今後増えていくことでしょう。
会社が大きくなるメリットと
2D-CADと3D-CAD:燕三条の町工場の一例
プログラム作成にあたり、2D-CADと3D-CADを使っています。
2D-CAD AP100(アマダ製)
3D-CAD Sheet Works(アマダ製)
精密板金加工は、金属の板を交差0.2mm程度で加工します。
レーザー加工機、タレットパンチプレスといった加工機で、展開形状に板を切断します。
その後、ベンダーという機械で板を折り曲げ、立体形状にしていきます。
その立体形状に作り、展開形状に落
県の産業支援機関の活用:燕三条の町工場の一例
新潟県には主に3つの産業支援機関があります。
・NICO 公益財団法人にいがた産業創造機構
・公益財団法人 燕三条地場産業振興センター
・NPO法人 長岡産業活性化協会 NAZE
それぞれ、
・新潟市、新潟県全般
・燕市、三条市、その近郊
・長岡市
と地域に根差した活動をしています。
トクニ工業は燕市に居を構える会社なので、主に燕三条地場産業振興センターを活用しています。
主な活用としては
・
急いで作った製品がみごとに不良だった時の向き合い方:燕三条の町工場の一例
特急品ということでお客様の期待に応えるべく、急いで作った製品が不良だったということが、稀にあります。そのようなときは、どうすれば良いのでしょうか?
たまたまレーザー加工機の加工予定も忙しくなく、材料も在庫で賄えるという状態で、ステンレスの板(1枚約5万円)を14枚ほど使う注文をいただきました。
等間隔で長孔をあけ、長い長方形状にレーザー加工します。その後、Lアングル状にベンダーで折り曲げて社内での
地の利を活かす:燕三条の町工場の一例
・金属産業の集積地
・東京まで300キロ
・越後平野・田園地帯
・日本海側
燕三条地域は金属産業の集積地として知られ、数多くの金属産業の企業があります。トクニ工業は精密板金加工をコア事業として行っています。
燕市は洋食器の街として発展してきた過程があり、フォーク・スプーンなどのカトラリー、調理器具である鍋・フライパン、そして厨房機器。包丁。ステンレス製のパネル。アミ・ザルなどのワイヤー製品。ワイ
ITの活用:燕三条の町工場の一例
CADを用いて図面を描き、プログラム作成をする。経理事務ソフトを使って納品書・請求書を発行する。それらのこともITの活用になるのでしょう。
今回の議題は、経営課題と結びついたITの活用
IT技術を活用してどのように経営課題と向き合うかということ。
まず、経営課題について。
経営課題は「成長」と「継続」
会社の成長は、経営資源「ヒト・モノ・カネ・情報」を増やしていくことです。
会社の継続は、売り
働き方改革?:燕三条の町工場の一例
「働き方改革」の掛け声のもと、ものづくり企業でも長時間労働が問題視されるようになっています。
トクニ工業では、昨年、労働基準監督署の立ち入り検査があり、監督官から長時間労働に対する是正勧告がありました。
36協定を結んでいる企業は、所定労働時間(8時間)を超える残業時間の上限が設定されています。
・1日4時間
・1か月42時間
・1年320時間
上記を超える場合は、労働基準法に抵触するため、罰則の
自社商品を作ってみたものの:失敗事例
当時10年以上前になりますが、燕三条地場産業振興センターの教育プログラムで、自社商品の開発を行うというものがありました。10名弱の人が参加し、それぞれの企業に適した商品開発案を出し合いました。
薄型の金属製のプランターを作って、パーティションや壁面埋め込み式のプランターでした。タイミングよくNICO(にいがた産業創造機構)で商品開発に対する補助金を募集していました。そこで、まだラフなアイデアだった
ジョブローテーション:燕三条の町工場の一例
先日、曲げ工程専属のスタッフが、新型コロナウイルスに感染して、1週間ほど休みました。その助っ人として、10数年ぶりにベンダーを扱いました。他の作業者にセッティングしてもらって曲げることはたまにありましたが、自身でセッティングするというのはひさしぶのことです。
機械メーカーは同じアマダ製ですが、昔と比べNCが異なっています。タッチパネルも少しずつリニューアルされて、変更点の方が多いくらいです。
ベン