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長期休暇の効用:燕三条の町工場の一例

今年はカレンダーの並びで9連休となりました。
長期間休暇を取ることにはどのような効果があるでしょうか。

業種にもよって変わってくるとは思いますが製造業の場合、稼働日稼働時間によって売り上げが変動してきます。時間当たりの生産量が決まっているのであれば、稼働時間が多ければそれだけ生産量は増加し、売上も上昇していきます。机上の空論。
但し、長時間労働を行っていると生産能力は下がっていきます。また働き方改革の影響で、労働時間の制約は年々厳しくなっていきます。

通常は月曜から金曜が稼働日で、土日休みとなっています。5日働いて2日休む。一定のリズムで仕事をしていると身体が慣れてきて安定して仕事に取り組むことが出来ます。カレンダー通りに祝日を休業日として、その穴埋めに土曜日を稼働日にする。(残念ながら地方の町工場では完全週休二日制になっているところは少ないようです。)と、リズムが崩れ、同じ稼働日休業日であるにもかかわらず、生産能力にばらつきがあるように感じます。特に6日稼働の土曜日などは明らかに生産能力が落ちていることです。
半面3連休などがあると、2連休ではできないスケジュールを組むことが出来ます。2泊の旅行であったり、じっくり趣味に費やしたり、家族サービスと自分の時間プラスそのほかの時間を取ることが出来ます。

8月のお盆休みには、関東で生活している子供たちが墓参りの為、帰省します。地域・業種によってはそのような習慣は薄れてきているかもしれませんが。
まとまった休みが取れると、普段の土日休みではできないスケジュールで行動することが出来ます。長期の旅行に出かけたり、思いっきりだらだらしたり、普段なかなか会うことが出ない友人と会食したり。

長期休暇を取ることで、仕事との向き合い方を再確認することが出来るかもしれません。

普段、当たり前のように仕事をしていると、何故今の職に就いているのか、今後どのような仕事をしていきたいのか、自分のどこが成長したのかなど、振り返りの場になります。
通常ですと仕事をしている時間帯に、何日間も続けて休みを取っている。そのような中でこそ、仕事をしている自分と仕事から離れている自分を対比させ、現状を整理し、次のステップに進めるのではないでしょうか。

ただただゆっくり休んで、日常の疲れを取ることも良いでしょう。リフレッシュして日常生活に戻っていく。一日一日の歩みの中で、仕事に取組み日常生活を送りながら月日は過ぎていくのですから。

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