マガジンのカバー画像

ファジアーノ岡山 J1昇格への道(2021シーズン)

51
運営しているクリエイター

#Jリーグ

【シーズンレビュー】有馬体制3年目を振り返る12個のトピックス~融合とその先へ~

キャンプから模索した4-2-3-1で迎えた開幕戦 有馬体制3年目となる2021シーズンは、開幕前のキャンプから新たな形を模索していた。2年間の主な布陣は[4-4-2]。堅実な守備と縦に速い攻撃の2つの要素を軸に、[4-4-2]は成熟しつつあった。総得点を60と設定したファジアーノは、攻撃力アップを図るべく[4-2-3-1]へトライ。従来の[4-4-2]と何が違うのか。それは前線の配置である。2トッ

もっとみる

【レビュー】『撃ち合いを制した粘り強さ』~第39節SC相模原VSファジアーノ岡山~

スタメン

マッチレポート「3」と「10」を勝ち取る力強さ 降格圏から抜け出すために勝点3が必要な相模原が、9戦負けなしと好調な岡山を迎えた一戦。[3-4-2-1]の布陣で挑む相模原は成岡輝留、木村誠二がスタメンに復帰。[4-4-2]の岡山は、パウリーニョが出場停止、ミッチェル・デュークがW杯最終予選のため離脱。攻守の核を欠くなかで、“エース”上門知樹が復帰し、最終ラインに宮崎智彦も帰ってきた。

もっとみる

【レビュー】『リスタートは最高の滑り出し』〜第24節ファジアーノ岡山VSレノファ山口〜

 五輪による中断期間が明けて、世界一熱い2部リーグであるJ2が再開。およそ3週間ぶりとなった24節はファジアーノ岡山がホームにレノファ山口を迎えるPRIDE OF 中四国。現状の順位に全く満足していない両チームは、巻き返しのきっかけにすべく、プライドをかけて戦う。

スタメンロングボールを軸にする岡山とショートパスを軸にする山口 得点力不足に悩む両チームの対戦となったこの試合。先制点が勝負を分ける

もっとみる
【コラム】『なりすましに屈しない、ファジサポの団結』

【コラム】『なりすましに屈しない、ファジサポの団結』

全文無料公開。共感してていただけたら投げ銭150円やスキ、RTやいいねをよろしくお願いいたします。

 先日行われた天皇杯3回戦、名古屋グランパスVSファジアーノ岡山。J1チームとJ2チームによる対戦になった試合は、”格上”の名古屋が1-0と勝利を収めた。

 惜しくも敗れてしまったファジアーノ岡山はいつものように、試合結果をお知らせする以下のツイートを発信。

 試合映像の放送もなく、現地に足を

もっとみる

【レビュー】『柔と剛の攻防が待っていた結末』~第17節ファジアーノ岡山VS東京ヴェルディ~

スタメン

東京Vの左肩上がりのビルドアップ パスを繋いでボールを支配しながら勝利を目指すスタイルの東京ヴェルディは、キックオフ直後からショートパスを繋いできた。J2の場合、多くのチームはキックオフ直後、相手陣内でプレーするために、陣取り合戦の要領でロングボールを蹴り込む。しかし、東京Vは勢いを持ってプレスをかけた岡山に対して、正確なショートパスとコントロール、細かなポジション調整をすることで、捨

もっとみる

【新企画】『ファジアーノ岡山のファン・サポーターが選ぶ5月のMVPは?』

 2021シーズンが開幕して、16試合(投稿時現在)が終了。負傷離脱に悩まされたファジアーノ岡山だったが、5月1日のアウェイゲーム第11節ブラウブリッツ秋田戦でゲームキャプテンとしてⅮFラインだけでなく、チーム全体を統率していたDF濱田水輝がおよそ1か月の負傷離脱。オフシーズンにベテランが退団し、若い選手が加入して若返りを図った岡山。5月はチームに残った経験のある選手が軒並み離脱する、苦しい1か月

もっとみる

【レビュー】『主体的に生み出した勝利への好循環』~第16節松本山雅FC VS ファジアーノ岡山~

スタメン

背後へのランニングを起点に フォーメーションを4-2-3-1に変えて臨んだ岡山は、開始早々から背後への意識を見せていく。1トップのFW川本梨誉だけでなく、足元でのプレーを得意とする2列目の選手たちからも、背後を取る動きが多く見られた。持ち味を出しやすい相手の前で最初からプレーする、ボールを引き出すのではなく、背後に走ることで、DFラインを下げさせる。得意なエリアを空けるための準備ができ

もっとみる

【レビュー】『遠い1点と勝利』~第15節ファジアーノ岡山 VS V・ファーレン長崎~

 岡山県に緊急事態宣言が発令。県からの要請により、無観客で行われた。ホームの後押しがない状況になってしまったが、スタジアムに集まった170枚の応援メッセージがキックオフ前の選手の背中を押す。ファン・サポーターの姿は見えないものの、期待に応えるべく、2試合ぶりのホームゲームに臨んだ。

スタメン

サイドに追い込むプレス 岡山は、最終ラインの形を変えない長崎のビルドアップに対して、2トップとボールサ

もっとみる
【レビュー】『原点に立ち返る無失点』~第14節大宮アルディージャVSファジアーノ岡山~

【レビュー】『原点に立ち返る無失点』~第14節大宮アルディージャVSファジアーノ岡山~

全文無料公開。面白いと感じていただけたら投げ銭150円やスキ、RTやいいねをよろしくお願いいたします。

 2連勝からの2連敗で臨む、”最下位”大宮アルディージャとの一戦。相手に勢いを与えるような敗戦はありえない、というプライドを強く感じたキックオフ前。前節4失点の守備を立て直すために無失点で抑えたい。1週間の準備期間を経て、隙を見せない戦いで勝点3を目指す。

スタメン

大宮アルディージャ

もっとみる

『流れを変えるカードと若手の台頭』~第8節ファジアーノ岡山VS水戸ホーリーホック~

スタメン

「相手を押し込む」の徹底 ファジアーノ岡山の試合の入りは今季の中で一番良かったと言えるものだった。FW山本大貴とFW齊藤和樹が相手の背後をどんどん狙い、その動きに呼応するように、右SHでの起用となったMF上門知樹も裏に飛び出していく。背後を突く前線の選手に、後ろの選手が良いタイミングでパスを出す。縦に速いサッカーを徹底することで、主導権を握り、相手を困らせていく。『まずは背後を狙ってい

もっとみる
『融合が垣間見えた2021シーズンの幕開け』~第1節栃木SC VS ファジアーノ岡山~

『融合が垣間見えた2021シーズンの幕開け』~第1節栃木SC VS ファジアーノ岡山~

スタメン

”オーバーロード炸裂”ユニットで獲得した先制PK 昨季の4-4-2とは打って変わり、MF宮崎がトップ下に入る4-2-3-1はチームに新たな要素をもたらした。多くの攻撃で見られたのがボールを中心に人を集めるオーバーロードという戦い方。中央からMF宮崎がボールサイドに近寄り、1トップ起用となったFW齊藤和樹が右サイドに流れることで良い距離感を保ち、良いコンビネーションが生まれていた。特にサ

もっとみる