難波拓未|大学生サッカーライター

大学生サッカーライター。"地元の愛するクラブ"ファジアーノ岡山の記事を投稿中。大学4年生 岡山→山口→岡山 #サッカーライターへの道 #ファジアーノ岡山 #YNWA

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サイドバック論~現代サッカーで進化し続ける唯一無二のポジション~

全文無料公開。面白いと感じていただけたら、投げ銭100円やRT、いいね、スキをよろしくお願いいたします。 サイドバックというポジションとは サイドバックはサッカーにおけるポジションのひとつであり、サイドバックとは4バックまたは5バックの左右両サイドに位置するディフェンダーのことである。 根底にあるのは持久力 サイドバックになくてはならないものは持久力だ。試合が終わるまで上がったり下がったり、走る距離は尋常ではない。1試合を通して最も長い走行距離をサイドバックの選手が記録す

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    • 【勝因】『両GKが作った均衡状態と違いを作った繊細な技術』~FA杯4回戦マンチェスター・シティVSアーセナル~

      スタメン両GKが作った均衡状態と違いを作った繊細な技術プレミア・リーグをけん引する両チームがFA杯4回戦で激突した。2位のマンチェスター・シティが1位のアーセナルを迎えた一戦は、高い集中力とインテンシティを発揮した両者により拮抗した状態で進んでいく。しかし、90分で勝敗が決した。昨夏に1億ポンド(当時のレートで約156億円)でシティに加入した背番号10がチームを5回戦へと導いた。 キックオフ直後から一進一退の攻防が続く。 シティは[4‐1‐2‐3]から右SBのリコ・ルイス

      • 【読書感想文】『本質を捉えて自分で考える』~ずる賢さという技術-日本人には足りないメンタリティ-~

        僕は「真面目な人が偉い」という道徳観の中で生きてきた。 小学校も、中学校も、高校も、1日も休むことなく登校した生徒は、終業式で皆勤賞を表彰されていた。記憶が定かになるが、幼稚園もそうだった気がする。 大学1年生の春、初めてのバイト先になる牛丼チェーン店の面接では、いつもよりハキハキと受け答えをし、使い慣れていない敬語で自分のことを説明していた。なぜなら、自分が誠実で、勤勉な人間だとアピールすることに必死だったから。それは19年ほど生きてきた中で「真面目な人が偉い」という考

        • 【勝因】『反発を許さない』~プレミア・リーグ第21節ウエストハムVSエバートン~

          試合結果スタメン効率よく得点を奪い、堅牢な守備で反発を許さず逃げ切る降格圏からの脱出を目指す18位のウエストハムと19位のエバートンによる直接対決は、効率よく得点を重ね、相手の反発を阻止したホームチームに軍配が上がった。 立ち上がりこそ[3-4-2-1]と[3-4-2-1]がぶつかり合い、均衡した展開が続くも、ウエストハムがセットプレーとカウンターで前半のうちに2点のリードを得た。 34分、右CKでサインプレーを敢行する。ジャロッド・ボーウェンからゴールラインに沿って近寄

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        • サッカーの勝因
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        • 読書感想文
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        • ファジアーノ岡山J2優勝&J1昇格への道(2023シーズン)
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        • 2022カタールワールドカップ
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        • ファジアーノ岡山 J1昇格への道(2022シーズン)
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        • サッカーライターになるために書くマッチレポート
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          【選手名鑑】『競争と成長で狙うJ2優勝&J1昇格』〜ファジアーノ岡山(2023シーズン)~

          GK(Goalkeeper)#1 堀田 大暉(ほった だいき)昨季途中に湘南から期限付きで加入し、堅守(リーグで3番目に少ない42失点)を築き上げた守護神が背番号を1に変更して完全移籍。驚異的な反射神経と用意周到なポジショニングによる好セーブでゴールマウスに鍵をかける。足下の技術にも自信をもち、ビルドアップにも大きく貢献。練習場で時折に見せる低弾道パントキックに今季は注目したい。 #13 金山 隼樹(かなやま じゅんき)岡山のユニフォームに袖を通すのはチーム最長の6年目にな

          【読書感想文】『悩みながらも仕事に誇りを持ち本を造る人たちがいる』~本のエンドロール~

          『本のエンドロール』の最後のページをめくり終えると、僕の足は書店に向いていた。 豊澄印刷の営業を担当している浦本学は、就活生向けの会社説明会で将来の夢について聞かれると、次のように答えた。 『本を刷るのではなく、本を造るのが私たちの仕事です』 『印刷会社はメーカーなんです』 浦本の仕事は出版社から書籍の印刷を請け負う際の仲介役である。したがって、もちろん本を執筆するわけではないし、原稿を紙に印刷することもない。本が書店に並ぶまでの1つの工程に過ぎないが、1冊でも多くの

          【勝因】『最強の矛が3つの要素で最強の盾を打ち破る』~セリエA第18節ナポリVSユベントス~

          試合結果スタメン3つの要素で押し込み続けるナポリの矛最強の矛が最強の盾を打ち破った。 リーグ最多得点(39)を記録する1位のナポリが、リーグ最少失点(7)を誇る2位のユベントスを完膚なきまで叩きのめした。 ナポリが5得点を奪う大勝を収めることができた要因は、相手を押し込み続けることができたから。首位を走るチームは3つの要素で、相手コートでサッカーをし続けた。 1つ目の要素は、位置的優位がもたらす数的優位を活用したビルドアップである。基本システムは[4-1-2-3]。そこ

          【読書感想文】『サッカー指導者が現場で大切にしている伝え方』~サッカー指導者は伝え方で決まる-机上は緻密に、現場は柔軟に-~

          サッカーファンの間で、戦術が存在感を強めている。 チームはどんなフォーメーションで戦っているのか。ビルドアップやプレスの仕方が話題の中心に立ち、可変式フォーメーションが脚光を浴びている。戦術的に試合を見ることを目指す人が増加し、戦術的な視点が1つのステータスになりつつあることも否定できない。戦術なしにはサッカーを語れないと感じることもあるくらいだ。 戦術はサッカーを楽しく見るときにとても有効なツールだと思う。なぜなら、試合のポイントを独自に設定することができるから。しかし

          【勝因】『対策を上回った閃き』~ラ・リーガ第16節アトレティコ・マドリードVSバルセロナ~

          試合結果スタメン対策を上回った閃き相手に対策を講じられても、それを越えていく。バルセロナが首位を走る理由を見せつけた。 ロベルト・レヴァンドフスキを出場停止で欠くバルセロナは、最前線にアンス・ファティを起用し、左ウイングにペドリが入った。抜群の決定力を誇るストライカーの不在に対し、シャビ・エルナンデス監督は位置的優位で得点を狙う。 バルセロナは[4-1-2-3]でスタートすると、左右で非対称な立ち位置を取った。右サイドはウイングのウスマヌ・デンベレが幅を取り、サイドバック

          【読書感想文】『倒叙集が教えてくれる新しいミステリー小説の楽しみ方』~Invert-城塚翡翠 倒叙集-~

          倒叙集は過程を重点的に楽しむことができるミステリー小説だ。 『Invert-城塚翡翠 倒叙集-』は、初めから犯人が誰なのか分かっているという点で従来のミステリー小説と一線を画す。 一般的なミステリー小説は、刑事や探偵の視点から物語が描かれる。流れとしては、主要人物が出揃い、事件が発生し、現場調査や聞き取り調査を行った後に犯人が施したトリックを解明していく。 読者としては探偵になったつもりで推理をしながら、犯人を導き出すことを楽しい。私も推理の爽快感が心地よくて一般的なミ

          【勝因】『相手を飲み込むアーセナルの即時奪回』~プレミアリーグ第18節ブライトンVSアーセナル~

          試合結果スタメン即時奪回で主導権を握ったアーセナルが快勝アーセナルの強烈な即時奪回がブライトンを飲み込んだ。 試合はいきなり動く。キックオフから1分6秒後だった。 マルティン・ウーデゴールが右サイドからゴール前に切れ込む。並走するグラニト・ジャカへのパスはタリック・ランプティにカットされるも、すぐさまプレスを開始。オレクサンドル・ジンチェンコが素早くアプローチし、トーマスパーティーが敵陣中央でボールを回収する。そして、ボールを引き取ったガブリエル・マルティネッリがPA左か

          【レビュー】『”組織的”と”属人的”が見せた打ち合い』~カラバオカップ4回戦マンチェスター・シティVSリバプール~

          試合結果スタメンハイライトマッチレポート組織的かつ質の高さを見せたシティが壮絶な打ち合いを制す 4年に1度の祭典が幕を閉じた。しかし、喪失感はすぐに高揚感へと変わっていく。なぜなら、強度、スピード、テクニック、全てにおいてハイレベルなプレミア・リーグを再び見ることができるから。再開初戦となったカラバオカップ4回戦は、欧州を牽引する両雄がハイテンションな試合を展開し、リーグ戦への期待を膨らませた。 息を突く暇もないほどにアップテンポな幕開けとなった。シティが開始18秒にアー

          【インタビュー】『最大の特徴は足元の技術。後ろから組み立てる能力は筑波大でも随一だった』~筑波大学の大ファンに井川空選手について聞いてみた~

          ――井川選手の得意なポジションを教えてください 本職はボランチ。インサイドハーフ(IH)もできるけど、どちらかというと得意なのは、アンカーやダブルボランチかな。大学時代は、CBもSBもやっていたよ。北海道コンサドーレ札幌(以下:コンサ)では、入団時に「ボランチで勝負したい」って語っていたんだけど、ボランチよりも、ミシャ式のCBでハマると思っていました。 ――どんな特徴を持った選手なんですか? 最大の特徴は足元の技術。筑波大で一緒にプレーしていた山原怜音選手(清水)、三笘薫

          【速報】『2試合続けてPK戦を制したクロアチアがベスト4進出決定』~決勝トーナメント準々決勝 クロアチアVSブラジル~

          試合結果スタメンマッチレポート2試合続けてPK戦を制したクロアチアがベスト4進出決定 日本に苦汁を飲ませたクロアチアと韓国に大勝したブラジルがベスト4を懸けて激突した。 ブラジルはボール保持時に左SBのダニーロがアンカーのカゼミーロの脇に上がり、[4-3-3]から[3-2-5]に変化してパスをつないで攻めていく。5分、ヴィニシウス・ジュニオールが左サイドから切れ込んでミドルシュートを放つも、GKがキャッチにされた。 クロアチアは自陣に[4-5-1]のブロックを組んでスペ

          【レビュー】『”新しい景色”への挑戦が迎えた残酷な結末』~決勝トーナメント1回戦 日本VSクロアチア~

          試合結果スタメンマッチレポートまたしても立ちはだかったベスト8の壁 “新しい景色”への挑戦は死闘だった。 スペイン戦から引き続き[3‐4‐2‐1(5-4-1)]を採用した日本は、前回大会の準優勝国であるクロアチアを相手に全く引けを取らない。前田大然を先頭にハイプレスを行ったかと思えば、自陣でブロックを構えて迎撃体制を整える。全員が意思統一されており、守備のメリハリをしっかりと付けることで“良い守備から良い攻撃”を展開していく。しかし、そう簡単に攻略できないのがクロアチア。

          【コラム】『状況を好転させてきたフォーメーションの変化』~木山ファジ1年目の戦い~

          「フォーメーションなど、電話番号のようなものだ」 1978年にアルゼンチン代表をワールドカップ優勝へ導き、翌1979年には日本で開催されたU-20ワールドカップでもアルゼンチン代表を優勝に導いたセサル・ルイス・メノッティ監督が残した言葉である。 彼はディエゴ・マラドーナの才能を引き出したとされる名将であり、言葉がもつ説得力は凄まじい。数字というフォーメーションに選手を縛ることはナンセンスだというメッセージを感じる。 しかし、ピッチの外からサッカーを見る者にとって、フォー