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2024年2月の記事一覧
『浄土真宗はなぜ日本でいちばん多いのか』(島田裕巳 著)
【内容】
日本の仏教に関する伝来から現代までの流れを、宗派の成立などを絡めて解説した本。
【感想】
それほどページ数ない本でしたが、仏教伝来から現代までののことを要領よくまとめていて興味深く読みました。
更に、大まかな仏教の流れというだけではなく、近年の研究や社会との関係性を盛り込んでいたのも良かったです。
いくつかの例を挙げていくと…
・日本人の無宗教の根底には、天台本学論と呼ばれる思想があ
『ボールのようなことば。』(糸井重里 著)
【内容】
『ほぼ日刊いとい新聞』主催の糸井重里の短い文章や詩のようなものを集めた文章集。
【感想】
伝える技術と、独自の時代や世界を切り取る視点の沢山のピースを集めた標本箱のような本でした。
簡素な言葉で、サラッと言葉で刺してくる…
コピーライターとして培ったものの見方や手法が、習慣のように言葉にする癖のようなものかも知れないと感じたりしました。
コピーライター的な手法で言葉にすると、色んな言
『凡人として生きるということ』(押井守 著)
【内容】
アニメ映画の監督である押井守が、社会について、若者について、映画について語った本。
【感想】
若さに価値ない…
『嘘はいけない』なんて嘘だ…
社会の建前の裏にあることを忖度なく直球で語ったり、創作についての独自の見解を述べている押井守節が炸裂していました。
押井守はペシミニストのようでいて、書いているうちに熱を帯びて来る…
おっさんになって説教する的な傾向もあるとは思いますが、わり
『国民の底意地の悪さが、日本経済低迷の元凶』(加谷 珪一 著)
【内容】
他の先進国が消費を拡大する中、なぜ日本だけが沈み続ける原因は、緊縮財政でも消費増税でもなく「日本人の性格」である。
「優しさ」「思いやり」「絆」の像とは裏腹に、じつは猜疑心が強く、他人の足を引っ張るという隠れた国民の本性を解説していく。
※ネタバレ(?)します。
【感想】
なかなか辛辣なことが描かれていました。
世界的な意識調査や、今まで書かれた日本人論の山本七平の『空気の研究』とか
『日本の10大新宗教』(島田裕巳 著)
【内容】
日本の新宗教が、いつどう成立したかを、代表的教団の教祖誕生から社会問題化した事件までを繙きながら、日本人の精神と宗教観を概観した本。
【感想】
『浄土真宗はなぜ日本でいちばん多いのか』という同じ著者の本が面白かったので、こちらの本も読んでみました。
単純に日本における信仰宗教、新宗教の紹介や解説と言うだけに留まらず、明治維新以降の日本の社会史や精神史についての本でもありました。
こ
『天才IT大臣オードリー・タンが初めて明かす 問題解決の4ステップと15キーワード』(オードリー・タン、黄亜琪 著)
【内容】
台湾IT担当大臣オードリー・タンの思考法を解説した本。
【感想】
コロナ禍で、国から送られて来た誰も使わない布マスクを手にしながら、オードリー・タンの活躍をニュースで観ながら、日本にもこんな大臣がいたら良いのになあと思いながら、ずっと気になっていたので読んでみることに…
オードリー・タンは、男性から女性へ性別移行(性転換のことを今はこういうらしいです)をしたIQ180の天才プログラマ