マガジンのカバー画像

文化編

100
運営しているクリエイター

#温泉

テルマエ展で学んだ古代ローマと日本のつながり

テルマエ展で学んだ古代ローマと日本のつながり

結論:古今東西、湯船の中では人類皆平等。山梨県立美術館で2023年9月9日(土)~11月5日(日)に開催されていたテルマエ展。テルマエ展とは、ヤマザキマリさん原作の漫画「テルマエロマエ」をモデルにした展覧会。

テルマエとは、ギリシャ語の「テルモス(熱いという意味)」からきており、古代ローマの皇帝が民衆のために造った大規模公共浴場のことを指します。

古代ローマと日本の入浴文化のつながりに注目して

もっとみる
北の地獄登別温泉

北の地獄登別温泉

結論:鬼、熊も生息する温泉
室蘭旅室蘭市観光協会に立ち寄ったときのこと。室蘭市〜登別温泉間のバス往復乗車券+日帰り温泉施設「さぎり湯」の入浴券が付いて1700円というオトクなプランを見つけました。朝散歩の疲れを癒やすためにも、登別温泉に行くことを決めました。
ちなみに、室蘭市観光協会は、1912年~1997年9月に使用されていた旧室蘭駅舎をリノベーションして造られました。これは、旧JR奈良駅(19

もっとみる
新潟の日本酒はなぜ美味しい?

新潟の日本酒はなぜ美味しい?

結論:自然環境、人の技術が合わさって美味しくなる越後湯沢駅では、ジャンボおにぎりを食べただけてはなく、酒風呂にも浸かりました。越後湯沢駅に行って思いました。「新潟県は米どころだから日本酒も美味しいのではないか?」
今回は、新潟県の日本酒が美味しい理由についてまとめました。

ぽんしゅ館上越新幹線が停車する越後湯沢駅、長岡駅、新潟駅には、ぽんしゅ館があります。(燕三条駅には、ぽんしゅ館ではなく、燕三

もっとみる
夏目漱石と正岡子規が通った松山の温泉とは?

夏目漱石と正岡子規が通った松山の温泉とは?

2月21日は漱石の日 夏目漱石は、1984年~2004年に発行された1000円札の顔。そのため、1000円札のイメージを浮かべる方は、まだ多くいらっしゃるでしょう。
 1911年2月21日、文部省が夏目漱石に文学博士の称号を贈ると伝えたのに対し、漱石は「自分には肩書きは必要ない」として辞退。文部省専門学務局長の福原鐐二郎に手紙を通じて送りました。このエピソードから、「漱石の日」が誕生しました。その

もっとみる
伊豆大島に行って分かった火山の脅威と恵み

伊豆大島に行って分かった火山の脅威と恵み

 伊豆大島に行った目的の一つが、三原山の山体を拝むこと。本州ではなかなか見られない山体のため、気になりました。三原山の1986年の噴火の脅威を学ぶと同時に三原山温泉の恵みもいただきました。

三原山 伊豆大島最高峰。標高758mの山で地元の方にとって、御神火様として崇めれてきました。現在の山体は1777年の安永噴火によって誕生しました。カルデラに囲まれているため、本州からは山体がはっきり見えません

もっとみる
別府の8つの地獄めぐり

別府の8つの地獄めぐり

大分の温泉 大分県のホームページによると、大分県は約5000の源泉をもち、毎分29.8万リットルも湧き、どちらも日本一。別府温泉、由布院温泉など名湯が多く、おんせん県としてPRされています。
 特に別府市は約2800の源泉をもち、毎分10.2万リットル湧き日本一で世界有数の温泉都市です。別府温泉は奈良時代には存在し、1000年以上もの歴史を誇ります。

なぜ、別府は温泉が豊富に湧くのか?

 その

もっとみる
阿蘇山が生んだもの

阿蘇山が生んだもの

 阿蘇カルデラは、屈斜路湖に続く日本2位の規模のカルデラ。東西約18km、南北約4km。

 中央部は高岳(1,592m)を最高峰に根子岳(1,433m)、中岳(1,506m)、烏帽子岳(1,337m)、杵島岳(1,321m)と連なっている阿蘇五岳、外側を900mの高さの外輪山が周囲約68kmで囲んでいます。

 阿蘇山によって、温泉だけではなく、熊本市民のオアシスや神々の集合場所を形成し、現代人

もっとみる