媒介する身体 りょうすけのありのまま記

読書・料理・記憶の、媒介する身体をめざす。  媒介=【異界と現世界をつなぐこと(安田登…

媒介する身体 りょうすけのありのまま記

読書・料理・記憶の、媒介する身体をめざす。  媒介=【異界と現世界をつなぐこと(安田登・あわいの力より)】 16年鮨職人→アニサキスアレルギー →職を失い4年間さまよう→双極性障害診断・悪化、療養中

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鮨職人引退します。【昨日の「ふつう」が今日の「ふつう」にならない時の過ごし方】

突然のお知らせですが、 私、今井竜介、鮨職人引退します。今までありがとうございました。理由も曖昧に、仕事をキャンセルさせてもらったみなさま、すみませんでした。 …

媒介する身体 24.1.2 生きるうた(谷川俊太郎)/お雑煮/お母さんヒス構文

「伝えたい」ことがある。 これからこれを言おうと決めて、母に話かける (母に限らず、あらかじめ心の中で練習したセリフしか話せない時期がある) すると母は見ているテ…

媒介する身体 1/1の日記・一年の目標を書いたぞ。の日

【2024/1/1 AM7:58】 ・昨晩17時に時に布団に入ったが、ほぼ眠れず。ストレッチをして白湯を飲み、5分瞑想をして、これを書いている。 ・日付は変わったけれど、気分は31…

媒介する身体 はじめに その3 インターフェイス化する、こころのルール。

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媒介する身体ーはじめに その2 SNSの海に溶けてだしていく、こころ

前回は、媒介する身体と言う概念について書いた。 今回は、なぜ私的なこころや、その病についての話を公開するのか。それについて、この回で書いていく。 はじめにが2度…

媒介する身体 はじめに-その1「あわいの力」と「頭空っぽ性airhead-ness」

ー媒介する身体ー NOTEのタイトルを変えた。『媒介する身体』というタイトルにした。 Puffy の『これが私の生きる道』の歌詞をいきなり紹介したのにあれだが、全然、私は…

花と瞑想

ブルースターを一輪買った。家用の花を買うのは、何年ぶりかになってしまった。生田に住んでいる時、帰り道に花屋があったので、よく寄ったのを思い出した。 花屋の夫婦は…

レイブラッドベリ:喜びと祝福のライティング〜読むべき本、書くべき事について〜

先日、レイブラッドベリの短い動画を、篠田真貴子さんが翻訳して紹介してくれていたものがSNSで回ってきました。 すごくよかったので、レイブラッドベリの元ネタの60分の…

10分読書ー無発酵のパンと心の静澄。

たった10分間ずつ、詩集、物語、論考の3種類を読み、気になったフレーズをメモする読書を1週間続けた。このまま、目指せ、1000日。きっかけはとあるNOTEを見た事なんだけ…

頭の中の猫じゃらし

頭の中、絶えず、猫じゃらしが振られている感じがする。 過去・未来・いろいろなことが、猫じゃらしとなって、飛び付かずにはいられない。気がついたら、1日が終わってる…

始まりの寂しさ。垣間見える神。他者と、大きな存在に包まれる時間。

「あと4日で終わると思うと、旅の終わりのようで寂しくなります。」 とあるアートフェスの始まりの挨拶で、フェスのアートディレクター、あきこさんは言った。 始まりな…

星屑の子供・土・琉球南蛮

ツォモリリ文庫にカレーを食べにいったら、星屑の子供という淺井裕介さんの展示がやっていた。 星屑の子供。と題して、おそらく、石巻の鹿だったり。 人間の子供、草、木…

タンパク質の探究note いったん、おやすみします。

短期間ですが、とあるところで、修行のような時間を過ごすことになりそうなので。いったん、その他の活動を止めます。 読んでいただき、ありがとうございます。

インド哲学の問いが、宇宙に飛んでいく時代

インド哲学10講を読んだ。 タンパク質の勉強を始めたら、インド哲学の本も読めるようになっていた。 佐渡島さんが、自分は何者かということを、問いだけでたどり着きなさ…

ドキュメンタリー映画のようなお鮨を、今まで握ってきたんだなと思った。【大島新監督と佐渡島さんの対談レビュー。】

今、僕は無職で、15年間鮨職人をやってきたけど、この2月にアレルギーで魚が食べられなくなり。立ち上げを手伝っていた飲食店も世界情勢により、めちゃくちゃ暇で、無職と…

Stay curious.

先日、ロボット×心理学領域で働いている人と、ゆっくり話す機会があった。 Phyco-physics (心理を物理の事象として問いていく学問)を、大学院まで学び、今は、企業のロボ…

鮨職人引退します。【昨日の「ふつう」が今日の「ふつう」にならない時の過ごし方】

鮨職人引退します。【昨日の「ふつう」が今日の「ふつう」にならない時の過ごし方】

突然のお知らせですが、
私、今井竜介、鮨職人引退します。今までありがとうございました。理由も曖昧に、仕事をキャンセルさせてもらったみなさま、すみませんでした。

辞める理由は、アニサキスアレルギーが判明して、魚の味見や試食ができなくなったからです。アニサキスアレルギーは「ザ!世界仰天ニュース」に取り上げられるくらい、レアなアレルギーで、病院でも「じゃあ、アニサキスも調べてみましょう」とはなりにくい

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媒介する身体 24.1.2   生きるうた(谷川俊太郎)/お雑煮/お母さんヒス構文

媒介する身体 24.1.2 生きるうた(谷川俊太郎)/お雑煮/お母さんヒス構文

「伝えたい」ことがある。
これからこれを言おうと決めて、母に話かける
(母に限らず、あらかじめ心の中で練習したセリフしか話せない時期がある)

すると母は見ているテレビの話をしだす
「すごいよ。青学お見事だった」と、駅伝の話をしだす

私の両腕は、誰にも気がつかないくらい小刻みに震える
力が入らない
開けた襖をすぐに閉めたくなる
このストレスから逃げなければ

居候のように寄せてもらっている母との

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媒介する身体 1/1の日記・一年の目標を書いたぞ。の日

媒介する身体 1/1の日記・一年の目標を書いたぞ。の日

【2024/1/1 AM7:58】
・昨晩17時に時に布団に入ったが、ほぼ眠れず。ストレッチをして白湯を飲み、5分瞑想をして、これを書いている。

・日付は変わったけれど、気分は31日のまま。
・ヨガのレッスンとランニング以外、ほとんど外に出ないまま2023年が終わった。
・焦りと不安と、無気力と無関心、不眠と運動不足、肥満。

・今年は日々1%のみ、日々の暮らしの質の向上を目指す。
具体的には、

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媒介する身体 はじめに その3 インターフェイス化する、こころのルール。

媒介する身体 はじめに その3 インターフェイス化する、こころのルール。

前回は個人のこころは、内部に閉じられていることができなくなり、オープンシステムとして、インターフェイス(接続して交流する)していくという、河合俊雄の講演のことを書いた。

こころのインターフェイス化にともない、心理療法も「これまでのようなはっきりとした主体というか、自分があって、その内面を探ったり、自分を基点にして他者や何かにアプローチしたりするものではないと思われます。すると、最初から何かの目的

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媒介する身体ーはじめに その2 SNSの海に溶けてだしていく、こころ

媒介する身体ーはじめに その2 SNSの海に溶けてだしていく、こころ

前回は、媒介する身体と言う概念について書いた。

今回は、なぜ私的なこころや、その病についての話を公開するのか。それについて、この回で書いていく。

はじめにが2度も続くのは長いような気もする。でも次回もはじめに、がつづく。それで、はじめには終わりになるので、よかったら懲りずに読んでください。

これを書き始めた当時、まだ、いい病院が見つかっていない時期には、この記録とその公開が、切実なセルフセラ

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媒介する身体 はじめに-その1「あわいの力」と「頭空っぽ性airhead-ness」

媒介する身体 はじめに-その1「あわいの力」と「頭空っぽ性airhead-ness」

ー媒介する身体ー
NOTEのタイトルを変えた。『媒介する身体』というタイトルにした。

Puffy の『これが私の生きる道』の歌詞をいきなり紹介したのにあれだが、全然、私はいい感じではない。いい感じではないけれど、最悪は脱した気もするので、こうして文章を書くことができている。「これからも よろしくね」と、眠りにつく前、自分に明日が来ることを受け入れることができている。

おととし、鬱で仕事を辞め、

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花と瞑想

花と瞑想

ブルースターを一輪買った。家用の花を買うのは、何年ぶりかになってしまった。生田に住んでいる時、帰り道に花屋があったので、よく寄ったのを思い出した。

花屋の夫婦はどちらも程よく日焼けしていて。白いTシャツ、ジーンズにウォレットチェーンがつながる革財布を後ろポケットに入れて。二人とも90年後半のキムタクくらいのロン毛と茶髪のサーファー風な二人で、いつも明るくていいお店だった。

「ブルースターは色が

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レイブラッドベリ:喜びと祝福のライティング〜読むべき本、書くべき事について〜

レイブラッドベリ:喜びと祝福のライティング〜読むべき本、書くべき事について〜

先日、レイブラッドベリの短い動画を、篠田真貴子さんが翻訳して紹介してくれていたものがSNSで回ってきました。

すごくよかったので、レイブラッドベリの元ネタの60分のスピーチを見てみました。

めっちゃくちゃ面白かったので、訳してみました。

僕は書く仕事はしたことありませんが、沢山の学びがあったし、何より感動しました。

レイブラッドベリが読書も書くことも、ものすごく愛情を込めて生きていたことが

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10分読書ー無発酵のパンと心の静澄。

10分読書ー無発酵のパンと心の静澄。

たった10分間ずつ、詩集、物語、論考の3種類を読み、気になったフレーズをメモする読書を1週間続けた。このまま、目指せ、1000日。きっかけはとあるNOTEを見た事なんだけど。そのNOTEは一番最後に。たった1週間だけれど。自分の中で過去の点と今がつながった、良き体験になったのでシェア。

詩集:ヨーガスートラ 佐保田 鶴治解説3年くらいゆるーく続けているヨーガ。そのヨーガには聖書みたいな経典があっ

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頭の中の猫じゃらし

頭の中の猫じゃらし

頭の中、絶えず、猫じゃらしが振られている感じがする。

過去・未来・いろいろなことが、猫じゃらしとなって、飛び付かずにはいられない。気がついたら、1日が終わってる。眠れない。

I'm doomed!!

お気に入りのTEDのスピーチで「私、終わったわ!!!」というシーンでに I'm doomed!!と言っていたが、きっとこの感じが、I'm doomed!!なんだろう。

猫じゃらしを知らない人

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始まりの寂しさ。垣間見える神。他者と、大きな存在に包まれる時間。

始まりの寂しさ。垣間見える神。他者と、大きな存在に包まれる時間。

「あと4日で終わると思うと、旅の終わりのようで寂しくなります。」

とあるアートフェスの始まりの挨拶で、フェスのアートディレクター、あきこさんは言った。

始まりなのに、もう寂しくなる。そんな気持ちになったことがある。

例えば、料理。食べるのはあっという間なのに、準備には、その何倍もの時間がかかる。もうすぐご飯の時間がくる。さぁ、はじまるぞ!!という昂揚の中に、その時間が終わりたくない寂しさが混

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星屑の子供・土・琉球南蛮

星屑の子供・土・琉球南蛮

ツォモリリ文庫にカレーを食べにいったら、星屑の子供という淺井裕介さんの展示がやっていた。

星屑の子供。と題して、おそらく、石巻の鹿だったり。

人間の子供、草、木。いろいろなものが、飾られていた。それぞれが、星屑の子供のひとつなんだろうか。

作者の淺井さんはその日、ライブペインティングをしていた。

「星屑の子供」

とってもいいタイトルだなぁと思った。
今読んでいる、「星屑から生まれた世界」

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タンパク質の探究note いったん、おやすみします。

タンパク質の探究note いったん、おやすみします。

短期間ですが、とあるところで、修行のような時間を過ごすことになりそうなので。いったん、その他の活動を止めます。
読んでいただき、ありがとうございます。

インド哲学の問いが、宇宙に飛んでいく時代

インド哲学の問いが、宇宙に飛んでいく時代

インド哲学10講を読んだ。

タンパク質の勉強を始めたら、インド哲学の本も読めるようになっていた。
佐渡島さんが、自分は何者かということを、問いだけでたどり着きなさいというのが哲学。

ということを言っていて。それは、今は問い以外にも選択肢があるから「問いだけで」と言えるのだけれど。顕微鏡も計算機もない時代に、解像度が最も高い道具が「問い」だったのかもしれないなと。インド哲学10講を読んでそんなこ

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ドキュメンタリー映画のようなお鮨を、今まで握ってきたんだなと思った。【大島新監督と佐渡島さんの対談レビュー。】

ドキュメンタリー映画のようなお鮨を、今まで握ってきたんだなと思った。【大島新監督と佐渡島さんの対談レビュー。】

今、僕は無職で、15年間鮨職人をやってきたけど、この2月にアレルギーで魚が食べられなくなり。立ち上げを手伝っていた飲食店も世界情勢により、めちゃくちゃ暇で、無職となった。無職は3回目で、まぁまぁ慣れてるが、魚食べられなくなったのは、痛い。

「魚が食べられないこと」の意味を広げると大変なので、それ以上の意味を繋げないようにしている。

例えば、鮨がもう握れないこと、魚が食べられないと旅も楽しくない

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Stay curious.

Stay curious.

先日、ロボット×心理学領域で働いている人と、ゆっくり話す機会があった。

Phyco-physics (心理を物理の事象として問いていく学問)を、大学院まで学び、今は、企業のロボット開発エンジニアとして働いている人で。

インターフェイスの違いによる、人間の認識の違いを研究したり。「企業のロゴマークのあるなしが、人の心理的価値をどのように生み出すのか」ということ検証したり。あるいは、ロボットと人と

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