媒介する身体 りょうすけのありのまま記

読書・料理・記憶の、媒介する身体をめざす。  媒介=【異界と現世界をつなぐこと(安田登…

媒介する身体 りょうすけのありのまま記

読書・料理・記憶の、媒介する身体をめざす。  媒介=【異界と現世界をつなぐこと(安田登・あわいの力より)】 16年鮨職人→アニサキスアレルギー →職を失い4年間さまよう→双極性障害診断・悪化、療養中

マガジン

最近の記事

  • 固定された記事

鮨職人引退します。【昨日の「ふつう」が今日の「ふつう」にならない時の過ごし方】

突然のお知らせですが、 私、今井竜介、鮨職人引退します。今までありがとうございました。理由も曖昧に、仕事をキャンセルさせてもらったみなさま、すみませんでした。 辞める理由は、アニサキスアレルギーが判明して、魚の味見や試食ができなくなったからです。アニサキスアレルギーは「ザ!世界仰天ニュース」に取り上げられるくらい、レアなアレルギーで、病院でも「じゃあ、アニサキスも調べてみましょう」とはなりにくいものですが、たまたま調べることになりました。 ことの経緯は、この年末から1月に

    • 双極協奏曲 なんとか耐えている感覚 7/21 

      前回、鬱に入りそうな感覚について書いてから、もう3日が経ってしまった 何も起こらない日々なのにか、だからななのか、気がついたら日々が過ぎている このまま動けなくなるほどのBADな方向に向かってもおかしくない前兆があるのに、今回はなんとか耐えている (↓前回の記録) 仕方ないと開き直っているから?? 薬が効いている??(効果はわからない) 何が原因かわからないが、とりあえず鬱に入り切らず耐えている感覚のまま過ごせている 朝夕のスロージョグも続いていること。これも大き

      • 双極協奏曲 鬱に入りそうな感覚と対処療法【なんっっにもやることがないのに】 2024/7/18

        鬱に向かいそうだ。最近はそういうことを、身体的反応から読み取れるようになってきた気がする たとえば、、、、 ・強烈な眠気(寝ても寝ても眠れてしまう) ・無感覚な食事(無感覚で、食べ続けてしまう) ・youtubeのスクロールが止まらない(無関心・無秩序に向かう) ・布団から出られないような頭の重さを感じる(身体がとても重く感じる) 20代からこういうことはあったけれど、病院で診断され、症状を聞き、これが鬱の症状なのかということを知ってからは、より慎重に観察するようになっ

        • 「今は今しかない」を感じた、記憶の話。 媒介する身体。24.1.6

          【今は今しかない、当たり前だけど】 記憶は歪む。公文書や議事録のように、いつだって同じことが書いてあり、いつだって客観的に、誰がいつ、どこで読んでも同じ内容が書いてあるような存在ではない。 ・覚えていない ・記憶にない ・そうは意図していない 言葉はゆがむ。それは、脳の「記憶」の機能がゆがむように設計されているから、仕方ないなと考える様になった。 カンデル神経科学によれば(p1308)、 ・「記憶(memory)」とは、知識が符号化され、その後、検索される過程を意味

        • 固定された記事

        鮨職人引退します。【昨日の「ふつう」が今日の「ふつう」にならない時の過ごし方】

        マガジン

        • 媒介する身体
          8本

        記事

          新聞配達の時間には、エディアカラ紀の平和が訪れる。 媒介する身体-24.1.5-

          180BPM のメトロノームをセットして、イヤホンから流す タッタッタッタッタッタッタッタッタッタ それに合わせて足を出し、前に進む 心拍数は1分間に120前後をキープ ほぼ足踏みのスピード 1km進むのに14分かかる時もある もはや、歩いた方が速い。それでも走る。心拍数が140超える速度で走り続けると喘息が苦しくなることも学んだ たまに思い切り走ってしまいたくもなる。後からしんどくなるのはわかっているのに。オーバーヒートしたパソコンが熱を持つ様な感じで、頭や胸ら辺が

          新聞配達の時間には、エディアカラ紀の平和が訪れる。 媒介する身体-24.1.5-

          媒介する身体 24.1.3 チグハグなI want to do.はらぺこあおむしパスタ・カンデル神経科学

          どこかに行きたい 誰かみたいに歌えるようになりたい あの服が欲しい 成功したい ひとかどの人になりたい 消えてしまいたい 生まれ変わりたい 何もしたくない 外にでたくない 登校中、交差点の角で異性とぶつかって、身体と中身が入れ替わってみたい ポジティブとネガティブな、したいとしたくない I want to do.が現実と噛み合わない。何も続かない。ただ漠然と変わりたい、「何かしなきゃ」とは思うけれど、努力する体力もない ほいさっと、羽ばたいて、どこかの土地で新たに何かを頑

          媒介する身体 24.1.3 チグハグなI want to do.はらぺこあおむしパスタ・カンデル神経科学

          Dopeness time- 鬱≠落ち込み そんな発見

          言葉は事象を正しく捉えるために、考え、名付けられる。あるいは、他の個体と差別化を測るためにも使われる。詩を書くにも、レシピを残すのにも使われる。 時に誰も見つけたことのない、事象や感情に言葉という旗をかかげ、 「あぁ、これは、こう呼べば良いのか。」というような気づきを大勢に与えることもできる。新たなパースペクティブを得るために本を読む。旅先の新たな景色で感じる風のようのなものを、感じることができるのも、言葉の力だ。 価値、意味のついた言葉も、その形を日々変えていく。 ヤバ

          Dopeness time- 鬱≠落ち込み そんな発見

          媒介する身体 24.1.2 生きるうた(谷川俊太郎)/お雑煮/お母さんヒス構文

          「伝えたい」ことがある。 これからこれを言おうと決めて、母に話かける (母に限らず、あらかじめ心の中で練習したセリフしか話せない時期がある) すると母は見ているテレビの話をしだす 「すごいよ。青学お見事だった」と、駅伝の話をしだす 私の両腕は、誰にも気がつかないくらい小刻みに震える 力が入らない 開けた襖をすぐに閉めたくなる このストレスから逃げなければ 居候のように寄せてもらっている母との関係性はこんな感じ 1日会話もしない日も、というかそういう日の方が多い 顔も合わ

          媒介する身体 24.1.2 生きるうた(谷川俊太郎)/お雑煮/お母さんヒス構文

          媒介する身体 1/1の日記・一年の目標を書いたぞ。の日

          【2024/1/1 AM7:58】 ・昨晩17時に時に布団に入ったが、ほぼ眠れず。ストレッチをして白湯を飲み、5分瞑想をして、これを書いている。 ・日付は変わったけれど、気分は31日のまま。 ・ヨガのレッスンとランニング以外、ほとんど外に出ないまま2023年が終わった。 ・焦りと不安と、無気力と無関心、不眠と運動不足、肥満。 ・今年は日々1%のみ、日々の暮らしの質の向上を目指す。 具体的には、  ・好奇心を1%伸ばす(本を読む)  ・体を動かす。昨日より1%伸ばす(ヨガ、

          媒介する身体 1/1の日記・一年の目標を書いたぞ。の日

          媒介する身体 はじめに その3 インターフェイス化する、こころのルール。

          前回は個人のこころは、内部に閉じられていることができなくなり、オープンシステムとして、インターフェイス(接続して交流する)していくという、河合俊雄の講演のことを書いた。 こころのインターフェイス化にともない、心理療法も「これまでのようなはっきりとした主体というか、自分があって、その内面を探ったり、自分を基点にして他者や何かにアプローチしたりするものではないと思われます。すると、最初から何かの目的を目指すのではなく、偶発的に怒ったり、つながったりすることに意味を見出して行くよ

          媒介する身体 はじめに その3 インターフェイス化する、こころのルール。

          媒介する身体ーはじめに その2 SNSの海に溶けてだしていく、こころ

          前回は、媒介する身体と言う概念について書いた。 今回は、なぜ私的なこころや、その病についての話を公開するのか。それについて、この回で書いていく。 はじめにが2度も続くのは長いような気もする。でも次回もはじめに、がつづく。それで、はじめには終わりになるので、よかったら懲りずに読んでください。 これを書き始めた当時、まだ、いい病院が見つかっていない時期には、この記録とその公開が、切実なセルフセラピーだと考えていた。今はびっくりするくらい薬が効いているので、その切実さは薄れて

          媒介する身体ーはじめに その2 SNSの海に溶けてだしていく、こころ

          媒介する身体 はじめに-その1「あわいの力」と「頭空っぽ性airhead-ness」

          ー媒介する身体ー NOTEのタイトルを変えた。『媒介する身体』というタイトルにした。 Puffy の『これが私の生きる道』の歌詞をいきなり紹介したのにあれだが、全然、私はいい感じではない。いい感じではないけれど、最悪は脱した気もするので、こうして文章を書くことができている。「これからも よろしくね」と、眠りにつく前、自分に明日が来ることを受け入れることができている。 おととし、鬱で仕事を辞め、去年は一年働けず。今年も、それが続行している。今年は諦めて、治療の年にすると決め

          媒介する身体 はじめに-その1「あわいの力」と「頭空っぽ性airhead-ness」

          花と瞑想

          ブルースターを一輪買った。家用の花を買うのは、何年ぶりかになってしまった。生田に住んでいる時、帰り道に花屋があったので、よく寄ったのを思い出した。 花屋の夫婦はどちらも程よく日焼けしていて。白いTシャツ、ジーンズにウォレットチェーンがつながる革財布を後ろポケットに入れて。二人とも90年後半のキムタクくらいのロン毛と茶髪のサーファー風な二人で、いつも明るくていいお店だった。 「ブルースターは色が変わっていくから可愛いですよ」と旦那さんから教えてもらったことを思い出す。今回は

          レイブラッドベリ:喜びと祝福のライティング〜読むべき本、書くべき事について〜

          先日、レイブラッドベリの短い動画を、篠田真貴子さんが翻訳して紹介してくれていたものがSNSで回ってきました。 すごくよかったので、レイブラッドベリの元ネタの60分のスピーチを見てみました。 めっちゃくちゃ面白かったので、訳してみました。 僕は書く仕事はしたことありませんが、沢山の学びがあったし、何より感動しました。 レイブラッドベリが読書も書くことも、ものすごく愛情を込めて生きていたことが、ひしひしと伝わってきました。「とりあえず、これは読んどけ!!!」という作家も沢

          レイブラッドベリ:喜びと祝福のライティング〜読むべき本、書くべき事について〜

          10分読書ー無発酵のパンと心の静澄。

          たった10分間ずつ、詩集、物語、論考の3種類を読み、気になったフレーズをメモする読書を1週間続けた。このまま、目指せ、1000日。きっかけはとあるNOTEを見た事なんだけど。そのNOTEは一番最後に。たった1週間だけれど。自分の中で過去の点と今がつながった、良き体験になったのでシェア。 詩集:ヨーガスートラ 佐保田 鶴治解説3年くらいゆるーく続けているヨーガ。そのヨーガには聖書みたいな経典があって、それがヨーガスートラ。4章140節からなる詩で成り立っている。今日読みたかっ

          10分読書ー無発酵のパンと心の静澄。

          頭の中の猫じゃらし

          頭の中、絶えず、猫じゃらしが振られている感じがする。 過去・未来・いろいろなことが、猫じゃらしとなって、飛び付かずにはいられない。気がついたら、1日が終わってる。眠れない。 I'm doomed!! お気に入りのTEDのスピーチで「私、終わったわ!!!」というシーンでに I'm doomed!!と言っていたが、きっとこの感じが、I'm doomed!!なんだろう。 猫じゃらしを知らない人のために、youtubeのリンクを貼ろうと思って「猫じゃらし」を検索したら、猫が