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日常

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猫と、ごはん。なにげない日々のこと。 デザインの仕事のこともすこし。
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2021年11月の記事一覧

新しいテーブルと、柚子の砂糖漬け

新しいテーブルと、柚子の砂糖漬け

『灯台守の話』を読んでからというもの後ろ髪引かれる思いで、すこしでも近しい空気感のものを読みたい…と、静かさと海辺の気配を感じる、堀江敏幸さんの『河岸忘日抄』を手にとる。

いつだって憧れていたのは、日々なにかに怒ったり笑ったり泣いたり、人間味のつよい、生きているかんじのする人だ。

抑揚のすくない、凡庸な自分がいやになることも学生の頃は多かった。

でも、堀江さんの本を読むと、自分で自分を肯定せ

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船屋のならぶ、伊根町へ

船屋のならぶ、伊根町へ

京都の北の方、宮津市・伊根町へぴー太とその親友とその奥さんと4人でいってきた。

わたしは車に乗ること自体とてもひさしぶりのことだったので、それだけでうきうきして、どんどん街中から田舎の風景へと移りかわる車窓を眺めてはうれしくなり、山が赤くなってきたねぇ、あれは緑のままだから松ばかり生えた山だねぇと、なんとも返事しづらい話題でぴー太の親友の奥さんへ話しかけていた。(帰ってから、あのこは楽しめていた

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いちじくのフルーツサンド

いちじくのフルーツサンド

きょうは朝から頭痛で、ずっといらいらしていた。原因はわかっていて、きのうの夜、おいしいおやつを食べるためにコーヒーを入れてごきげんで食べたまではいいものの、そのカフェインによってぴー太もわたしもぜんぜん眠ることができず、朝を迎えたのだ。

わたしがやっとの思いで寝たら、そのいびきによりさらに眠れなくなり、くるしんだぴー太がわたしを起こし、目覚めてこちらもくるしむというループ。ふたりとも睡眠不足のま

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メトロポリタン美術館展へ

メトロポリタン美術館展へ

行ってきた。もーねぇ、たのしい。
もともと、外に行くだけでつかれるようなインドア人間なので、大阪まで出て、さらに広い美術館の中を全神経研ぎ澄ませて集中して見ていくと、すべて見終わった頃には、いつもぐったりして帰ることになる。でもそれが心地よかったりもする。

書きたいことだらけなのだけど、とくに印象に残ったことだけ。といいながら、だんだん長くなっていったので、ご注意を……

セザンヌが街の風景を描

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みんなに花束をあげたいよ

みんなに花束をあげたいよ

打ち合わせ終わり、その人のつくりたいものへの情熱を余すことなく聞けたと感じた日は、うまく行ったなぁ今日。と、ほぅと一息つきながら、アイデアは飛ぶように浮かび、アドレナリンで寝られない。自分以外の誰かの人生のよろこびを片棒担いだような気にさえなるのだ。たのしみな未来がひとつ増えたようなかんじ。

聞くだけ聞けた。あとは、それをおもしろくするだけのアイデアと、形にする技術、センス。それらは磨きつづけら

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人生の中できっと思い出し続ける、忘れてもいい

人生の中できっと思い出し続ける、忘れてもいい

Instagramで読書日記だけではなく、日常のことも投稿するようになった。なんのことはない、ノートだけが並ぶ投稿欄の見栄えにあきてきたのと、日によって違う写真の光の加減が妙に気に障ったという理由なのだ。

そうすることで、InstagramとTwitterとnoteの境目が曖昧になり、3つも本当にいる?という問いが生まれ、書き分けにも悩み、やれこまったとなっている。

もとは誰かに見てもらうため

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