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みんなに花束をあげたいよ

打ち合わせ終わり、その人のつくりたいものへの情熱を余すことなく聞けたと感じた日は、うまく行ったなぁ今日。と、ほぅと一息つきながら、アイデアは飛ぶように浮かび、アドレナリンで寝られない。自分以外の誰かの人生のよろこびを片棒担いだような気にさえなるのだ。たのしみな未来がひとつ増えたようなかんじ。

聞くだけ聞けた。あとは、それをおもしろくするだけのアイデアと、形にする技術、センス。それらは磨きつづけられる。だからわたしはこれからも大丈夫だ。大丈夫。そんなことを考えながら帰り道。

無敵になったような気になる酔っ払い。冷静になれよ、反省点はなかったか?と自問自答しながら、せっかく話してくれたことを一言一句忘れまいと急いで帰りのタクシーの中で思い出しながら、メモする。

接待や打ち合わせというとしんどいことのように思うし、行くまでは億劫なのに、行ってしまえばたのしい。人の話を聞くのはひたすらにたのしく、のりのりでインタビューし、仕事と関係のないことまで聞いてしまいがち。だってなんやかやあっても、それぞれに一生懸命に生きている人から発せられる言葉がつまらないわけがない。そう感じはじめると、すさまじい集中力を発揮する。それだけは、昔も今もかわらない。

つまりは酔っ払いの帰り道はたのしいということだ。ふわふわと、ここにいれて幸せだ、みんなに花束をあげたいよという気持ちでマスクの下でにこにこ。

「花束をあげるよ、みんな愛してるよ、ここにいてくれて嬉しいよ、君のことちゃんとみてるよ、花束をあげるよ」というALの曲が頭の中を流れていく。

今この瞬間、とても幸せなやつになっているので、ここに記そうと思う。

はやく、友達とも堂々と飲みにいける日がくればいい。

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