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2018年10月の記事一覧
パルプ・ハザード!!
俺が投稿ボタンをクリックした瞬間、背後で轟音! 驚いて振り返った俺はさらに驚いた!
「ゲホゲホ…… 畜生、なんだここは?」
部屋に詰め込んだ趣味の本やフィギュアが大地震の直後めいて散乱している。埃が舞う中、ヨロヨロと起き上がって不審げに辺りを見回す女。
誰だ? なんて思わなかった。俺は彼女を知っていた。その姿を肉眼で見るのは初めてだが、俺の頭の中には彼女の全ての情報が入っていた。だって彼女は
メキシカン・ラプソディ
10月31日の夜。僕は先刻投稿した『プログレッシヴ相撲』の記事共有ツイートを送信すると、大きく伸びをした。
『パルプ小説冒頭400字』。楽しい企画だったが、応募は今ので最後だ。今日はもう休もう……。
KRAAASH!
その時突如、アパートの扉が破砕!一体何が?僕は戸口の向こうを見遣る。
そこにいたのは力士だった。
僕はそいつの奇妙な出で立ちと、投稿作品一覧が表示されているPC画面を交互に見
春相撲マゲドン~水入り9番勝負~
そもそも相撲とは誰のものか?
力士の?観客の?協会の?
どれも違う。相撲は神事である。
神のものだ。
差し込んだ左手が雷光をまとい、皮膚が熱を持つ。
ゼウスの加護が強すぎるか。オリンポス相撲代表、ガニュメ錦は自ら発した雷光に顔を歪めるが、四つに組む相手、アースガルズ相撲代表、グングニ丸は意に介さない。こちらも相当な加護をオーディンから得ているとみえる。
両柱とも本気だ。この春相撲マゲドン、勝つも
サブマリン横綱航海記
「怖ッ!地獄の生き物かよ!」
海底から伸び上がってきた巨大な鎌を受け止めながら、私は叫んだ。今の攻撃に対応できたのは私の反射神経の成せる技だろう。
複合海洋研究施設を襲った深海の古代生物は、どうやら予想を超えたモンスターのようだ。
海が好きで引き受けたこの仕事、海の藻屑となるならそれも本望だけど、コイツに食われるのはノーサンキューです。
「うわ、間近で見るとますます怖いわ」
メガゼブラマ
『元傭兵デリックの冒険』より「力鬼士(リキシ)の洞窟」
「ファック野郎!」
スコップを振り下ろし、襲い来る力鬼士の指をぶった切る!
「ギァーーッ!」指は土に還る。力鬼士は後退し、チッチッと音を発した。仲間を喚んでいる! ボゴン! ボゴン! 床や壁から力鬼士が這い出す。囲まれた!「くそったれ……! まさか、実在するなんてな!」
デリックはスコップを振り回して威嚇し、事の発端を思い出す。
◆
「父を、助けて下さい!」デリックの店に飛び込んで来た少女
ブラック・ファラオ VS リトル・ブラック・サンボ
横倒しになった軽トラが水平に飛ぶ!
ナイスサンドイッチ!
暴徒が壁と軽トラに挟まれ圧搾死!
先程迄の渋谷ピープルの浮かれ具合が水を打った様に静まり返る。
視線の先には不夜城の灯りの下でも尚黒き闇…黒い無貌のスフィンクスの化粧廻しの黒人力士!
相撲通の絶叫が響く!
「“黒きファラオ”…!九龍坊(くろんぼ)だ!」
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弥助は信長気に入りの力士である。
土俵を這う様な低姿勢からのかち
ロード・オブ・ザ・リング-土俵の王-
大相撲アサクサ場所、この日の最終取組は夢乃島対十束。両国ナショナルアリーナが最高潮に達する。
その名の通り、ゴミで埋め立てられた夢の島出身の力士が夢乃島だ。
洗脳で強化された心、インストールで習得した技、そして義肢や人工筋肉の体を持つ力士が増えた昨今、サイボーグ力士に文句を言う好角家はいない。ましてやゴミから組み立てられた夢乃島は、人々の夢の結晶だった。
夢乃島が後方に跳ねる。バーニア
相撲・オブ・ザ・デッド
世界は崩壊した。
正確に言えば、まだ存続はしているが以前の世界は崩壊したと言えるほどに変化した。悪鬼羅刹が巷に溢れ、魔力法力が幅を利かせる。法はある。それを決めるのは魔力に長じた魔王か、法力を使いこなす法皇かだ。
「2つで十分ですよ!勘弁して下さいよ!」
俺は邪悪な深海生物の天ぷらを4つ要求したうどんを食べる。味はいいが見てくれは宇宙生物のそれだ。きっと俺に魔力か法力が沢山あれば見てくれの良