相撲・オブ・ザ・デッド
世界は崩壊した。
正確に言えば、まだ存続はしているが以前の世界は崩壊したと言えるほどに変化した。悪鬼羅刹が巷に溢れ、魔力法力が幅を利かせる。法はある。それを決めるのは魔力に長じた魔王か、法力を使いこなす法皇かだ。
「2つで十分ですよ!勘弁して下さいよ!」
俺は邪悪な深海生物の天ぷらを4つ要求したうどんを食べる。味はいいが見てくれは宇宙生物のそれだ。きっと俺に魔力か法力が沢山あれば見てくれの良い魚を食えるのだろう。
だが俺にそんなものはない。だが多少は暴力に覚えがある身だ。暴力は良い。些細なことは全て解決できる。
「おおい!ゾンビだ!ゾンビ禍だぞ!」
通りの向こうから男が走ってくる。ゾンビ禍には少し早い季節だが丁度いい。ゾンビ1匹500円ドル。暴力にしか覚えのない下等の魔物狩りには美味しい仕事だ。俺は地面に両拳を着く。
「おい、おっさん。のこったって言え」
「は!?ゾンビだぞ?逃げろ!」
「言え!」
「ひっ、のこった!」
次の瞬間、俺は大通りに溢れるゾンビの大群にぶちかました。
【Tomorrow's torikumi...】
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