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床に臥せたら、ビッグマック
なぜか竹中家では風邪をひくとマクドナルドを食べるという習慣があった。
ハンバーガーとフィレオフィッシュを母が大量に買い込んできたのが始まりだったと思う。ハンバーガーが一つ100円しなかった頃だろうな、と当時を調べると、80年代後半は一つ200円であった。おそらく日本で一番マクドナルドのハンバーガーが高かった時期にあたる。
当時はバブルだったが、仕事よりもコーヒーと読書の時間を優先してしまう父の
変な小泉先生と、カツカレー。
諸説あるけど、カツカレーは1948年に「銀座スイス」という洋食店で産声を上げたとされる。当時の巨人軍の名選手が「カレーにカツをのせてくれ!」ってお願いしたのが始まりらしい。
この頃の世界は、ガンジーが暗殺されたり、NATOが設立されたり、中華人民共和国が建国宣言したりと、そりゃあもう夢と不安がぐちゃぐちゃに入り混じった激動期だった。っていうか、そもそも戦後3年しか経ってない。
日本人はカツカレ
「おいしいごはんが食べられますように」を読んで、カレーを作る。
最近、「居心地の悪さ」に注目している。この感性を作品に活かすというのは日本人が備え持ったクリエイティビティじゃないだろうか。
最初にこれを感じたのは濱口竜介監督(「ドライブ・マイ・カー」で米アカデミー賞受賞)の「偶然と想像」だ。三本の短編作品。
元カレと付き合う友人を持つ元カノ、教授と生徒とその愛人、20年ぶりに再会してるはずの友人、どれも丁寧に丁寧に、いじわるだったり、いやらしかったり、噛み
#2 ”好きなことを仕事にする”ために青木真也が大事にしていることとは。
カレー活動家・タケナカリーと格闘家・青木真也の対談連載第2回です。
テーマは「遊ぶように仕事するって不安」について。第1回の対談の際に飛び出したこの発言の真意に迫ります。
本日のカレー2回目のカレーはタケナカリー作。夏野菜とヨーグルトのやさしいカレーです。
オクラ、トマト、じゃがいも、さらには「トロなす」という加熱するととろけるように柔らかいなすを使用。日本では珍しいグンドゥチリで香りづけも
「みんなで食べるごはんは美味しい」って、とっても虚構だと思ってる
誰かが作ってくれたごはんは美味しい、これは事実。間違いない。特に見返り無く自分のために誰かが作ってくれたごはんは基本的に美味しい。
ここはロジカルに説明できる部分と出来ない部分がある。例えば、自分で作る料理は飽きるということがある。誰かの料理は自分にない手法や癖、または哲学が入り込んでいて、それが美味しさに結びついている。予想できないから美味しいのだ。そこが期待値にも変わる。
安心が美味しいに
シュッとしたいのに、シュッとできない
先日、3年3ヶ月の準備期間を経てリニューアルオープンした渋谷PARCOに行ってきた。
目的は地下1階のフードフロアだ。「CHAOS KITCHEN(カオスキッチン)」と名付けられいて友達のお店も出店している。フロアの説明、コンセプトは下記のとおり。
普段の僕の生活を知っている人なら御存知でしょうが、この要素だけで絶対に僕は好きになるはずなのだ。この混ざりかた自体がもうカレーじゃん!くらい思った
実さん、ありがとう、さようなら。
2019年 9月4日 0:11 父・竹中 実が他界した。69歳だった。
病院から帰った翌朝、実家の洗面台にある汚れたT字の髭剃りを見て不思議な気持ちになった。最初は、いつもここにあるけど、なんでここにあるんだろう?そう思った。そして、すぐにこれを捨てなくては、と考える。持ち主がいなくなった髭剃りだから捨てるしかない。当たり前の話だ。
でも、それを捨てることが今はとても残酷なことに感じた。そのま