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2024年4月の記事一覧
偏愛の1曲:ヤナーチェク《カプリッチョ》
レオシュ・ヤナーチェク:左手と管楽のための《カプリッチョ》
EMI Classics, CMS2376062
ミハイル・ルーディ(ピアノ)
チャールズ・マッケラス指揮パリ・オペラ座管のメンバー
録音:1995年6月
好きな作曲家をひとり挙げるならば誰?という質問に対しては答えようがないけれども、「こういう作曲家になりたかった、という人をひとり」ならば、私の場合迷うことなく答えはレオシュ・ヤナー
ヤーッコ・クーシストによる、「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」
私のアマチュアとしての音楽活動における演奏楽器は、合唱と管弦楽のホルンである。どちらもとても発音(アーティキュレーション)の大切な楽器である。
きれいに発音された音は、はっきりとしつつ雑音の少ない音で始まり、中間部はきれいに伸びて、音の最後は雑音なく自然に消える。
私は、声楽と管楽器のホルンの経験から、口(アンブシュア)を活用した発音については、感覚的にも理論的にもある程度説明できる。しかし、
ピアノが上手な人は、なぜ上手なのか-物理的に考えると?<後編>ーー東大出身の理学博士が素朴で難しい問いを物理の言葉で語るエッセイ「ミクロコスモスより」㉘
「ピアノの上手さ」の要素を以下の3分解し、物理的に考察するテーマ。
今回は<後編>です。
・空間的な正確性
・時間的な正確性
・強度的な正確性
<前編>はこちらから
【時間的な正確性】
これは「正確なリズムを刻む」ということではあるのですが、これには「短期的なリズム」と「長期的なリズム」の2つに分類できます。「短期的なリズム」は、例えばスケールやアルペジオの練習のように、すべての音が時間的に
ピアノが上手な人は、なぜ上手なのか。物理的に考えると?<前編>ーー東大出身の理学博士が素朴で難しい問いを物理の言葉で語るエッセイ「ミクロコスモスより」㉗
「子供に習わせたい習い事」としていつも上位に挙げられるのがピアノです。そのためか、世間には数多のピアノ教室があり、ただ楽しく弾くことを目的とした教室から、最初からプロを目指してスパルタ教育をする教室まで様々です。誰しも最初は練習によってピアノが上手になると信じてレッスンに通い始めるわけですが、そもそもピアノが上手いというのはどういうことを意味するのでしょうか?
「ピアノが上手い」と言われる人たち
レコード芸術ONLINEの成否は、初心者の獲得にかかっている
レコード芸術ONLINEのクラウドファンディングに注目しています。雑誌という視点に限ると、どうやって存続するかという、界隈の話になってしまいますが、大枠で考えると、今回の件は、「クラシック」が抱える問題そのものであり、今後の試金石になるようにも思うからです。
どうやって新たなファンを獲得するのか。
問題は、ほぼ、この一言に集約されるように思います。
レコ芸ONLINEのターゲットは、コア層、潜
【感想文】ドビュッシーとラヴェル@芸術劇場4.13(前半)
先日、久しぶりに、一人でクラシック・コンサートに行ってきた。大学生の頃あたりは、かなり頻繁に様々な芸術に触れていたものだが、大学院に進んだ頃から、勉強で忙しくなり、いつの間にか遠のいてしまった。クラシック音楽だけでなく、クラシックバレエ、現代バレエ、絵画展、彫刻展、演劇など、古典・前衛問わず、場所も、色々な所に行った。
最近、またクラシック音楽を聴きに行きたくなり、詳しい友達から情報を得て、一人で
ディーナ・ウゴルスカヤの「平均律」
私は、先日、バッハの作曲した音楽が好きであり、その音楽を紹介する記事を書こうと思うと述べた。
私は、その記事をどういう内容で書こうか、数日考えた。読者をクラシック音楽に馴染みの無い人と想定して、バッハの人となりや各曲の成立の成り立ち、作曲技法などを順番に紹介することも考えた。
しかし、バッハほどの著名な作曲家の音楽についての情報は、Webを検索すればすぐに見つかる。私は、一介の音楽の愛好家でし
山の音楽の魅惑 -ブルックナー『交響曲第5番』について
【金曜日は音楽の日】
ブルックナーは、クラシックの中でも、不思議な立ち位置にいる作曲家な気がします。
「嫌いなわけではないけど何となく苦手」という方と、熱烈に好きというファンに分かれる感じがしています。つまり、はっきりと人を挑発するような要素はないのだけど、何かとっつきずらい感じがする。
苦手な方や、まだ聞いたことのない方には、私は『交響曲第5番』をお薦めしたいです。
『交響