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土竜のひとりごと

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エッセイです。日々考えること、共有したい笑い話、生徒へのメッセージなどを書き綴っています。
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#猫

第220話:バイクとさよなら

第220話:バイクとさよなら

昨日、バイクを収めてきました。
ヤマハ VXS950a ・・8年間乗りましたがお別れしました。

バイクに、それこそどこにでもいる「バイクキチガイ」の若者のような強い思いがあったわけでも、ヘアピンカーブに車体を倒してビュンビュン突っ込んでいくような技術や度胸があったわけでもないのですが、僕にとってバイクは、あえて言えば「憧れ」くらいの位置にあるものだったかもしれません。

免許を取ったのも37歳。

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胡瓜のヒゲ

胡瓜のヒゲ

今日も曇りと雨でした。

これは猫です。

季節によって居場所を変えるのですが、このところは僕の椅子を占領して寝ています。寒かったのか顔を埋めて突っ伏していました。
千代女に「朝顔やつるべとられてもらひみず」がありますが、そんな心境です。

土曜の夜はずっとブラタモリを観ていたのですが、何だかパタっと終わってしまい(タモリさん、大丈夫?)、そのままプロジェクトXを観ています。
昨夜は旧作のアンコー

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第69話:暇つぶし

第69話:暇つぶし

子供のころ、暇があるとよく猫をつかまえて、そのノミをつぶして過ごした。猫をひっくり返して毛をかき分けると何匹ものノミがススーッと逃げて行くのだが、それをサッと左手の親指の腹で押え、逃げないようにたぐりながら両手の親指の爪の中に入れてパチンと潰す。

知らない人は気味が悪いと思われるかもしれないが、本当にパチンパチンという音がして、その音が何とも快かった。梱包のクッション材として使われるプチプチを潰

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母を知らぬ十七の夏 拾い猫

母を知らぬ十七の夏 拾い猫

日記です。

初夏。辺りの風景も家の庭も、初夏は緑と白の世界です。

ブルーベリーもびっしり実をつけています。

暇つぶしに?家の庭の隅を使って、家庭菜園を始めてみました。

猫と散歩をしていると川の中をカルガモの親子が歩いていました。

今日は多分、我が家の猫の誕生日です。
捨てられていたのを拾ってきたので正確な誕生日は分かりません。
あの日から、もう17年。
相当なオバアチャンなのに、めちゃく

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イタチ?フェレット?

イタチ?フェレット?

昨年度末の人事異動で学校を変わりました。
勤務形態も再任用フルからハーフに変えました。65歳まであと2年こんな形で勤務して、そこからまた講師の口でも探すのかなあと思っています。

ハーフというのは文字通り半分の勤務で、朝から午後3時くらいの日が1日あるほかは、午前中の勤務が週3日、午後に2.5時間くらいの日が1日といった感じです。
授業はこの勤務時間の中で毎日2時間、1週間で計10時間を担当してい

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秋ですね

秋ですね

柿の木に柿の実がなり秋来る

ばかみたいに単純な句ですが、先週の台風で延期された試合がこの三日間で行われ、何とか終わりホッとした~という感じで呟いてみました。

夕方、一時間くらい陽があったので、慌てて家の周りの「秋」を集めてみました。noteも自転車操業です。

蕎麦の花 シルバーウィーク終はりけり

栗むいてやっとこさっとこ栗ご飯

猫の見る秋の田んぼの稲孫かな

一瞬何だかわからないけど う

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第192話:他人から他者へ

第192話:他人から他者へ

不思議なことに、カミさんは猫の気持ちを代弁する時に、それが人であれば本人と言うべきところを、なぜか本ニャンと言ったりする。

例えば、
「本ニャンには本ニャンなりの考えがあるらしい」とか、
「本ニャン的には相当ショックだったらしい」とか。
カミさん的には、このニンとニャンの音の響きが、人と猫の間をつなぐ「絆:キズニャ」ということになるらしいのだ。
一方の本ニャンは気ままで、愛情など、どこ吹く風。し

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野良・地域猫みたいな飼い猫と大暑

野良・地域猫みたいな飼い猫と大暑

ご興味はないと思いますが、ウチの猫の話です。夏になって冬毛が抜けるとこんな感じで全体が白っぽくなります。お尻の方はまだまだですが。

冬は、こんな感じ。

この間(見えにくいかのしれませんが)耳に切れ込みがあるのを見つけました。

て「もしやこれは避妊手術の印?」と思ったのですが、カミさんに聞いてみたところ、「あれは、よその猫とケンカしてできた傷。避妊手術はしたけど一応、飼い猫で、地域猫じゃないか

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第102話:礼子先生と猫

第102話:礼子先生と猫

テストの解答用紙の最後に自由欄として「何か書きなさい」というスペースを設けていたことがある。

何が書かれるのか楽しみではあったが、不勉強を詫びるゴメンナサイ的な辞が多く、次いで問題が難しいとか字が読みにくいといった文句が多かった。
点をくれ!みたいな哀訴も負けてはいない。

「石はなぜ石か」というものもあった。
「何か書きなさい」と書いてある横に「何か」とだけ書いてあるのもいくつかある。「何か書

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第221話:夜中に書いたラブレター

第221話:夜中に書いたラブレター

雑感です。

日曜の朝、「サンデーモーニング」を観ていたら、ジャーナリストの伊藤詩織氏に関するTwitterでの誹謗中傷を訴えた東京地裁の判決が採り上げられていた。

この裁判では、Re Tweet(リツイート)も不法行為としてその責任を負うという判断が示されたことで話題になっていたが、それを有罪とするのは妥当な判決だっただろうと思う。

それはそれとして、ちょっと驚いたのは、番組のコメントの中で

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第19話:猫との暮らし:三保編

第19話:猫との暮らし:三保編

猫との縁は深く、子供の頃も、そして今も猫を飼っている。就職したばかりの頃も猫と暮らしていた。と言うより、暮らさなければならない羽目に陥った。

当時勤めていた学校は三保半島の付け根、海まで歩いて一分の所に建っていて、窓から海も見えたし、潮の香りがフワフワと漂っていたりもした。すぐそばの浜は三保半島を一周する大きな石まじりの砂浜で、少し行くと有名な羽衣の松もあった。

なかなか重宝な場所で、授業で短

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第194話:湯たんぽと猫

第194話:湯たんぽと猫

ここ数年、寄る年波に、夜はカミさんが湯たんぽを入れてくれるようになり、それに頼って寝ている。若い頃はどんなに冷たい布団に入ってもすぐに体温で温まったのに、いつしか靴下を履いて寝なければ寝られないようになり、もはや今は、湯たんぽがなければ眠れない状態にある。

湯たんぽは温かくていい。
が、酒を飲んで正体なく眠る僕は、湯たんぽにずっと足を置いていてもその熱さに体が反応せず、低温火傷になって病院通いを

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第185話:猫の恩返し

第185話:猫の恩返し

思いもしない出来事が人生には起こる。

例えば、いつだったか映画館でジブリの映画を家族で見ていたら、突然火災報知機が鳴って観客全員が外に出されたことがあった。結局、誤作動で全員が劇場に戻り中断された少し前のフィルムから再開された。ありそうでなことではあるが、実際にはなかなか経験することではない。

また例えば、かなり前のことだが携帯にかなり乱暴な口調で警察から電話がかかって来た。

「あんたのケー

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猫語が分かる?

猫語が分かる?

「猫とこんなにコミュニケーション取れるとは思ってもみなかったわ」とは、カミさんの言である。

カミさんは、今の猫を飼い始めるまで猫を飼ったことがなく、むしろこれまではペットを飼うことに否定的で、飼い始めて初めて接する猫に驚いたようである。

わが家の「捨て猫」、いや「拾い猫」は、確かに意思表示が明確である。

ドアの前に座って「ニャー」と鳴けば、それは「開けて」と言っている。

近寄って来てゴロン

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