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土竜のひとりごと

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エッセイです。日々考えること、共有したい笑い話、生徒へのメッセージなどを書き綴っています。
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#高校教師

第217話:努力は報われるか?

第217話:努力は報われるか?


空が青い ミャンマーで人が死んでいる

今日はいい天気でした。
昨日、今日はインターハイの県予選でした。
勝ち切れませんでしたが、生徒はいい試合をしました。
涙と笑顔と・・。

毎年、3年生が引退を迎えるこの試合、
勝たせてあげられない自分の無力を感じます。

ひたむきに努力することが大事
と言いながら、
努力が決して報われるものでもない
ということも伝えなければならない・・。

でも、
それで

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愛すること

愛すること

こんなメッセージを毎日書いて、教室の後ろの黒板に貼っています。誰も読んでいないかもしれませんが・・。これは、明日用です。よろしければ、目を通してみてください。

第170話:国語ができるようになる方法

第170話:国語ができるようになる方法

ある国語教師のつぶやき


国語ができるように
なりたいと思う人は、
考えてください。

考えることは
問うことです。

問うということは
疑問を持つということです。

自分の周りで起きる
様々な出来事に対して、
これはどうなのかと
疑問を発してください。


疑問を持つことは
批判するということです。

ただ素直に
人の言うことに
従っているだけでは、
人は考えない人間に
なってしまいます。

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第187話:語呂合わせ

第187話:語呂合わせ

*申し訳ありませんが、これは多分、古典を勉強している高校生にしかわからない話だと思います。

今に始まったことではないが、記憶が怪しい。
古いことは勿論だが、新しいことはほとんど入らない。さらに瞬間的に覚えること自体の力も衰退して来て、何かをしようと思って立ち上がると、もう何をしようとしたかの記憶がない。
Yahooにログインするのに、パスワードから確認コードがSMSに送られてくる形にしたのだが、

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第144話:ウルトラマンとソープじいさん

第144話:ウルトラマンとソープじいさん

3分間という時間は短いようで長く、また長いようでいて短い。

真剣になればかなりのことが出来そうな気もするが、改めて何かしようとするのにはまた、あまりに短い中途半端な時間でしかない。

「地球が滅亡するまであと3分だとしたらあなたは何をして過ごすか」
小学校の卒業文集なんかにはよくそんな問が全員の答とともに載せられたりしているが、あなたならどうするだろうか。
ちなみにカミさんに聞いてみたところ、彼

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第176話:受験生への愚私信

第176話:受験生への愚私信

老人のたわごとだと思って聞いてください。

日本には「住めば都」といういい言葉があります。物理的な「場所」もそうですが、どんな境遇でも、自分が身を置いた環境を受け入れて、そこを最善のものにしようという意志があれば「幸せ」が得られると読める言葉です。
逆に、どんな境遇にいても、不満しか感じられなければ、そこを「都」とすることはできません。「今」を受け入れて実直に豊かに生きる生き方が大事なのです。

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第168話:捨てられないもの

第168話:捨てられないもの

定時制に勤めていた時、生徒と話すのは新鮮だった。
僕の常識にはない新鮮な感覚を彼らが持っていたからである。荒くれから引きこもりまで彼らの生き方は千差万別、多種多様、波乱万丈に満ちていて、思わず「そんな生き方もあるのか」と思わされたことも少なくない。

例えばほんの一例、小さなことなのであるが、ある生徒がこんなことを言ったことがあった。彼は朝の5時から午後の4時まで、毎日コンビニのバイトをし、夕方か

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▲寝言

▲寝言

これは愚話である。

学生時代、僕は体育会系のクラブに属していたのだが、年に4回の合宿があって、これを合わせると年に延べ1カ月強の日々を、合宿所あるいはいずこかの宿舎で過ごしたことになる。

それに命をかける大学では1年中合宿生活ということになる訳で、1カ月余という期間はさほど長いものではないのだが、今にして思うと懐かしいテニス漬けの日々だった。当然、先輩後輩入り混じっての共同生活ということになり

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第190話:なぞなぞ

第190話:なぞなぞ

 
授業はお互い疲れるので、時々、生徒に「なぞなぞ」を出して遊ぶことにしている。

例えば、(これはローカルな質問で静岡県東部を地元としている人でないと分からないかもしれない)

答えは二人が久しぶりに再会した時に言うであろう、「いとう」「よお、かとう」という挨拶をそのままつなげて口にすると、「イトーヨーカ堂」が正解ということになる。イトーヨーカドーは沼津にもあるので、地元の高校生なら割とすぐに答

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第91話:自販機との闘い

第91話:自販機との闘い

何だか最近缶コーヒー中毒に陥っていて、朝夕の通勤で車に乗っていると缶コーヒーが無性に飲みたくなって、ついつい自動販売機の前で車を止めてしまう。

職場に行けばインスタントながらコーヒーはあるし、朝は家で紅茶を2杯は飲んで来るので、強いて缶コーヒーを飲む必要はないのだが、気付くと自動販売機にお金を入れている。

こんなものばかり飲んでいると糖尿病になってしまうとか、120円だって僕には惜しい金だと、

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第191話:共通テストを前に

第191話:共通テストを前に

(これは2学期終業式での受験生向けのメッセージです)

■共通テストまであと3週間

夏休み前、まだ200日もあったのに、あっという間にあと3週間になってしまいました。早いですね。
今の気持ちはどうですか?もっと時間が欲しい? それとも、もう、いいから早く来てほしい? 3年生はだいたい言います。12月が一番きつかったって。今、君たちも多分きついでしょうね。

ところで、21日は何の日か知っています

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第182話:セブンイレブンの怪

第182話:セブンイレブンの怪

コンビニにはそれぞれに好みがあって、ローソン派もいれば、セブン派、ファミマ派とかいろいろだろう。中には、お弁当はセブンだけどスイーツはファミマとか、うまいこと使い分けている人もいるかもしれない。みなさんは何派だろう? 

僕はセブン派であって、セブン以外のコンビニにはまず立ち寄らない。ほとんどセブンイレブンの下僕に成り下がっていると言ってもいいかもしれない。
ただ、別に深い理由があるわけではなく、

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第169話:自分への信頼が崩壊する日

第169話:自分への信頼が崩壊する日

最近、同じ職場の同僚を呼ぼうとしてその名が出てこないことが多くなった。
同僚にも親しい人もいれば、それほど親しくない人もいるのだが、同じ教科で、いつも話をしている人であるにもかかわらず、教材の打ち合わせやらテストの採点基準やら、ふっと相談しようとして声をかけようとして、よく知っているはずのその人の名前がどうしても浮かんでこない。その人を目の前にして、呼びかけようとして呼べないのである。
「うわー、

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第175話:助けての必要性

第175話:助けての必要性

*これは8年間勤めた学校を離任するときに話した内容です。個人的な備忘録に過ぎないとご承知ください。ただ、これ以降の生徒へのメッセージの基本があるような気がするので書き残しておきたいと思います。

8年間お世話になりました。
と言っても僕を知らない人も多いと思います。僕の授業を受けたことのある人は「なんて程度の低い授業だ」と思ったかもしれません。僕は君たちと遊んでいたくて始終バカなことばっかり言って

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