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日々のエッセイ

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2019年から湖畔暮らし。自然、家族、ヤギ、トリ、仕事、そして考え事の日々。
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#生き方

ダメな時に腐らないことめげないこと

ダメな時に腐らないことめげないこと

この言葉は、私が尊敬する人から最近もらった言葉である。

といっても、直接的に会話しながらもらったものではなく、質問箱というツールを使って悩みを打ち明けて回答を得たものだ。尊敬する人とは奇跡的にも一度だけお会いしたことがあるが、気軽にチャットをしていいような方ではないと考えているため、質問箱を利用させてもらった。

質問に対する答えが今後の人生でお守りになるような納得感のある内容だったため、私が何

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魔法の褒め言葉

魔法の褒め言葉

誰もがきっと「他者に言われて嬉しい褒め言葉」を持っていると思う。

褒め言葉にはいろいろある。

優しい、気が利く、いつも明るいなど、内面を指したもの。または、かっこいい、かわいいなど、見た目に関するものもあり得そう。あるいは、その人にしか分からないピンポイントな表現という可能性もある。

いずれにしても、他者から特定の褒め言葉をもらえたときは嬉しいものだ。関係性の深い浅いを問わず、たったその一言

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ニワトリの反抗期と親の気持ち

ニワトリの反抗期と親の気持ち

飼っている7羽のニワトリのうち、1羽が反抗期を迎えている。

その子は一番に安産で生まれて、一番かわいがってきて、一番なつっこい子だったから大ショック(笑)

(笑)なんて言っているけれど、本当は反抗期がきたと飲み込むまでにかなり時間がかかった。涙もぽろぽろ出た。数日は寂しさと、裏切られた気持ちをズルズルひきずった。

ニワトリのお母さんである私は、育児ならぬ「育鶏」に絶賛お悩み中だ。

***

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ヤギとニワトリと憧れのピクニック

ヤギとニワトリと憧れのピクニック

暑くもなく寒くもない、11月のある日の午後。

いつものように庭に出て、ヤギとニワトリたちと遊んでいた。とても気持ちが良い天気だった。青く澄んだ空は、ずっと見上げていたい色をしている。

この日は少し特別だった。

***

ニワトリは水浴びをしない代わりに、砂浴びをする習性がある。腐葉土のように少し冷たく、しっとりサラサラした土が好きみたいだ。この日もそんな絶妙なスポットを勝手に見つけては楽しそ

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私たちの分娩記録と今感じていること

私たちの分娩記録と今感じていること

先日、夫の立会いのもと、赤ちゃんを産んだ。

気持ちの良い秋晴れが続く日のことだった。

自分の体から人間が一人出てきたと思うと、未だに信じられない。赤ちゃんを産んでからは、一日もまとまった時間眠っていない。背中が痛かったり、分娩時の記憶が頭の中で永遠と再生され続けたり、赤ちゃんの授乳やオムツ替えがあったりと、心も体も忙しいからだ。

忙しいけれど、すべてが愛しく尊い時間に思える。

私たち夫婦は

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旅に出たい欲の変化について

旅に出たい欲の変化について

以前と比較して「旅に出たい」という欲がなくなってきている。

これまで旅が大好きで、国内は44県(徳島、愛知、富山以外)、海外は12か国(アメリカ、カナダ、イタリア、タイ、ラオス、カンボジア、スリランカ、ベトナム、インドネシア、マレーシア、韓国、台湾)を訪問した。

特に大学生になると、アルバイトをしてお金を稼ぐことを覚え、暇さえあればシフトを入れては旅に出る、というのを繰り返していた。当時付き合

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夏の緑とツクツクボウシ

夏の緑とツクツクボウシ

最近は午後になると、ひよこのお散歩のため必ず庭に出ている。

13時過ぎ~16時までの数時間、自分もひよこになった気分でお日様の下でボーっと過ごしている。とはいえ、ひよこの動きが面白すぎて、実際は観察に夢中になるからボーっとしている瞬間は多くはないのだけど。

この夏はうんざりするほど暑かったけれど、それでも汗水垂らしながらひよこたちと夏の午後の時間を過ごしたことは良い思い出だ。おかげで腕や足がこ

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一枚の小さな羽毛

一枚の小さな羽毛

ある朝のこと。いつものように鶏小屋へ行くと、かわいがっているひよこが毛繕いをしていた。しばらく眺めていると、白くて小さな羽毛がハラッと落ちた。

「きぬちゃん、もう羽毛が抜けるようになったんだねえ」

これまでは羽毛が生えていくばかりで抜けることはあまりなかったため、珍しい場面に遭遇したと思った。

抜けた一枚の羽毛がとても愛おしくて、私はそれを家へ持って帰ることにした。

***

これまで羽毛

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仕事への考え方が一皮むけた時間

仕事への考え方が一皮むけた時間

最近、ひとりで悩まず人に話すことって大切だな!と思うことがあった。

しかも、話し相手の人がなんらかの道のプロであることも同じくらい重要だと思った。

友達や親など、普段から会話しやすい人と話すことでももちろん十分にスッキリするだろう。何気ない会話の中から答えが見つかることもある。しかし、プロの方と話す時間はやはり一味違うし、ロジカルでストライクな答えをあっさりと教えてくれることもある。

「今ま

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友人に話す感じで今後の人生や夢を

友人に話す感じで今後の人生や夢を

今日は珍しく「ですます調」で書いていきます。

というのは、タイトルにも書いた通り今日は親しい友人とカフェで時間をかけて語る感じで、今後の人生や夢について書いてみたいと思ったからです。

なんで急にそんなことをしたくなったかと言うと、ここ最近ずっと潜在的に誰かと深い話をしたい欲が湧いているからです。信頼できる人たちとリアルで会えばいいかなーとも思ったのですが、しばらく体調が優れない日が続いていて、

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愛すべき意味不明な存在

愛すべき意味不明な存在

うちでは二頭のヤギを飼っている。私はヤギのことがとても好きだ。見た目が可愛いとか、触り心地が気持ちいいとか、ベタベタ懐いてくるのが愛しいとか、好きな理由はいくらでもある。しかし、一番大きな理由は別にある。

それが「意味不明」であることだ。

私がヤギを好きなのは、意味不明だからなのである。意味不明というのは、予測不能と言い換えることができるかもしれない。例えばこちらが予測していない行動を取ったり

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食欲みたいに湧く寂しさ

食欲みたいに湧く寂しさ

ふとした時に感じる寂しさは、ご飯を食べたくなったり、トイレに行きたくなったりするのと同じ生理現象であると最近は思っている。特別な理由がなくても勝手に湧く感情なのだ。

生まれた場所なのか、星のめぐりなのか分からないけれど、幼少期から寂しさを感じやすい体質だ。もちろん理由があることもあるけれど、特別な理由なしに「寂しいな」と思うことの方が多い。

学生時代や社会人になりたての頃はこの感情に随分と振り

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自分に負けない自分をつくる

自分に負けない自分をつくる

今年は新年を迎えてからも、特にこれといった目標は立てていない。その理由は、年が変わっても昨年から続いている事柄に変化はなく、引き続き淡々と目の前のやるべきことをこなすのみだからである。地続き、といった感じかな。

もちろん初詣に行ったり、御祈祷をしてもらったりと、新年らしく浄化された気持ちにはなっている。しかし、新しい目標を改めて設定する、ということは今年については特になかった。ほんの数年前までは

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私の一年とこれから

私の一年とこれから

昨年の自分を何かに喩えるならば、まるで大海に漂う根無し草のようであったと思う。目指したい陸地はあるのに海にふわふわと浮かぶことしかできず、なかなか陸地に根を張れなかった。ときにその様を客観的に見ては悲観的になったり、ときに「今は浮いているしかない」と割り切ったり、全体的にたくさん悩んだ年だった。

一番の理由は昨年の5月からずっと病院に通っているからだ。

ここでは特に詳細まで触れないが、自分にと

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