記事一覧
戦隊屈指の異端児『王様戦隊キングオージャー』のファン論争について真剣に考えてみる
はじめに本日2024年2月25日(日)、スーパー戦隊シリーズ47作目『王様戦隊キングオージャー』が最終話を迎えた。
昆虫がモチーフ、メンバー5人全員が王様という設定、「LEDウォール」という巨大LEDパネルを活用した特殊な撮影手法、性別不詳設定のメンバーの存在、スピンオフ漫画のWEB連載、「僕」が一人称のレッド…などなど、長いシリーズの歴史の中でも初の試みが多く存在する、まさに「挑戦作」と言うべ
最近観た映画の感想雑記まとめ(『プリキュアF』『ゴジラ-1.0』『BLUE GIANT』『駒田蒸留所』)
はじめに私の名は、ツユモ。
恋愛アニメ映画マイスターを名乗っている者だ。
ここ最近、なぜか観たい作品が重なりまくり、ほぼ毎週のように映画館に足を運ぶようになっている。
映画は素晴らしい。約2時間もの間薄暗い空間で、誰と会話することもなく孤独にエンタメに向き合う体験は確実に私のQOLを上昇させている。
しかし、人間の記憶は脆く、儚い。
どんなに良い作品を見ても加速度的に記憶が失われていくのが悲
有休取って観た『アリスとテレスのまぼろし工場』が全く肌に合わなかった人の話
はじめに『アリスとテレスのまぼろし工場』とは、『呪術廻戦』や『チェンソーマン』で知られる新進気鋭のアニメスタジオ、MAPPAが手がける初のオリジナル劇場アニメーションである。
脚本・監督を務めるのは、『空の青さを知る人よ』『泣きたい私は猫をかぶる』など数々の名作を生み出してきた岡田麿里氏。
「恋する衝動が世界を壊す」というキャッチーなコピーからは、一組の男女の恋愛が世界を巻き込む事態に発展する
【致死量レベルの青春濃度】『劇場版「からかい上手の高木さん」』の感想を今更語る
私の名は、ツユモ。
恋愛アニメ映画マイスターである。
今回の記事のテーマは、表題の通りだ。
本作は2022年6月に劇場公開された作品であるが、なんとなく見る機会を逃してしまっていたため、先日Amazon Primeで初めて鑑賞したのである。
だが、私は軽い気持ちで深夜に再生してしまった自分の浅はかな行動を酷く後悔した。まだ見ていない方がいれば一つ忠告しておくが、この作品、自分の人生というものに
【映画レビュー】『シン・仮面ライダー』に対して私が期待していたこと
はじめに私の名はツユモ。
普段は、「恋愛アニメ映画マイスター」を生業として活動している。
しかしながら、今回は「恋愛」でも「アニメ」でもない『シン・仮面ライダー』の感想を語っていきたい。
たまにはそういう日があってもいい。自由とはそういうものだ。
私自身は仮面ライダーシリーズ(というか、ニチアサ作品)を長年追い続けて来た割とディープなオタクではあるのだが、一応今回の記事の方針としては、できる
『さよならの朝に約束の花をかざろう』は5年経っても私には早すぎた。
はじめに私の名は、ツユモ。
恋愛アニメ映画マイスターである。
公開5周年を記念して現在リバイバル上映中の映画『さよならの朝に約束の花をかざろう』を鑑賞してきたので、今回はその感想を綴っていきたい。
岡田麿里氏監督・脚本として知られる本作だが、やはり岡田麿里氏の代表作といえば、『空の青さを知る人よ』だろう。
主人公の女子高生・あおいの小さな恋の始まりから終わりまで丁寧に描かれた恋愛模様はもちろん
恋愛アニメ映画マイスターとして『すずめの戸締まり』を語らざるを得ない(※ネタバレ注意)
私の名は、ツユモ。
「恋愛アニメ映画マイスター」を自称し、気の向くままに文章を書くことが趣味の人間である。
さて、そんな大層な肩書きを自ら名乗る者として、現在大ヒット上映中の新海誠作品『すずめの戸締まり』に触れないわけにはいかないだろう。
そんなある種「使命感」のような想いも持ちつつ劇場へと足を運んだ私は、今こうしてキーボードに指を置いているわけだが、かれこれ数十分どうしたものかと途方に暮れてい
『名称未設定ファイル』読書感想文(※ネタバレほぼ無し)
本note3記事目となる今回は、「恋愛アニメ映画」をレビューするという開設当初のコンセプトに思いっきり反し、「恋愛」でも「アニメ」でも「映画」でもない、『名称未設定ファイル』なる小説の感想を書いていこうと思う。
WEBライターとして有名なダ・ヴィンチ・恐山氏の著書である本作は、『世にも奇妙な物語』や、星新一のショートショートを思わせる独特の雰囲気の短編集となっている。
恐山氏の鋭い感性が反映され
『四畳半タイムマシンブルース』ネタバレ全開感想文
成就した恋ほど語るに値しないものはない。─── 私の好きな言葉です。
いきなり流行遅れのメフィラス星人構文から始まってしまったが、これは恋愛アニメ映画マイスターであるこの私が、本当に心の底から好んでいる言葉である。
これから感想を書こうとしている本作『四畳半タイムマシンブルース』の魅力は、どこまでも冴えない主人公である「私」がモノローグで最後に放ったまさにこの言葉に集約されている。
『四畳半