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「ほしのおうじさま」から住まい選びを考える

ほしのおうじさま(フランス語原題:Le Petit Prince、英語: The Little Prince)は、アントワーヌ・ド・サン=テグジュベリの代表作で現在、200以上の国と地域の言葉に翻訳されているベストセラーで、絵本でも有名ですね。

6つの星のへんな王様たち

主人公の飛行機操縦士が砂漠に不時着した時に出会ったのが「ほしのおうじさま」で、地球に降り立つまでに旅をして出会った6人の王様の話が印象的です。

いばりんぼう=権力

うぬぼれ=名誉

のんべえ=快楽

実業家=カネ

点灯夫=労働

地理学者=知識

王様たちの住まい選び

この王様たちの特徴って、実は私たち人間が少なからず持っているのではないでしょうか?実際、住まい選びから人間性が良く見えることが多々あります。

権力欲と名誉欲の強い人の住まい選び

タワマンに憧れる人は権力欲や名誉欲が強い傾向があって、心のどこかで家を利用して人からよく見られたい欲求を満たしていると思います。

逆説的に、こうした承認欲求の強い人というのは生い立ちに問題があって、特に両親からの愛情不足が原因となっています。

テストで良い点を取らないと褒めてもらえなかった

お受験や偏差値競争を強いられ、親のアクセサリーだった

「この地球に生まれてきてくれてありがとう」

「存在してくれているだけで嬉しいよ」

こういった無条件、無償の愛があることを知らないし、本人は無自覚ですから悲しいことですが生涯、心がほんとうに満たされることは無く、常に他者との比較で優位に立つことで一時的な承認欲求を満たし続けるしかありません。

快楽欲の強い人の住まい選び

駅近や利便性ばかり追求する人は目先の快楽志向が強く、安全性が欠落した住まい選びになりがちで、災害の危険性などに目がいかないので必然的に人生リスクが高い傾向となります。

論理的思考よりも感情を優先させる傾向があるので、運転すれば車間距離は短くなりがちで一時停止もピタッと止まらずにだらだらと徐行して交差点に進入するので、交通事故リスクも高まります。

金銭欲の強い人の住まい選び

とにかく物件価格ばかりにこだわって「安ければなんでも良い」という人は目先の金銭欲が強い割に、将来売れない家を買ってしまう傾向があって、結果としてお金や健康を失いがちです。

クルマ選びでも燃費が良いとか税金が安いなど、見えやすいコスパにしか意識が向かないため、安全性の低い車を選ぶ傾向があります。

食品に関しても一円でも安いものを求めて、抗生剤投与された肉や卵、農薬を大量に散布された野菜などを食べて健康を害し、かえって医療費がかかる生活に陥っていても本人は気が付きません。

ワーカホリックの住まい選び

通勤時間ばかりを重視する人は労働に人生を捧げ過ぎ、会社と家の往復しか考えられなくなってしまっています。

人は40歳を過ぎると表情が人相に刻み込まれると言いますが、こうした思考で数十年、勤め上げた方々の表情は険しく、ずっと笑ったことがないんじゃないか?と思ってしまうほどです。

頭でっかちな人の住まい選び

住まい選びをしている方の中には、プロよりも不動産に詳しいほど、知識欲の強い方がいます。こうした人の多くは知識に縛られ過ぎて中々購入に踏み切れない傾向があります。

「餅は餅屋」という言葉があるように、仕事や子育てなどプライベートが充実している人は、その道のプロを上手く活用して自分時間を増やします。

元聖路加病院長だった故日野原重明さんも仰っていましたが「命=時間」ですから、限られた時間を不動産知識の取得に費やし過ぎ、本来やるべきことが疎かになってしまうのは、時間の浪費になってしまいます。

たいせつなものは目に見えない

「大切なものは、目に見えない (Le plus important est invisible)」を初めとした本作の言葉は、命や愛とは何かといった、人生の重要な問題に答える指針として広く知られています。

住まい選びにも当てはまることばかりで物事、すべてバランスが大切だと感じます。自己分析して自身の性格的傾向を十分に認識したうえで、住まい選びを楽しんでいただければ幸いです。


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