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発達障害・障害etc.

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#障害

とても孤独な障害

とても孤独な障害

私には、広汎性発達障害(別名ASD)という障害があります。

私は昔から、他人に関心を寄せることが難しかったと思います。他人を考えず、自分主軸で物事を考えていたのかと思います。
子供の頃、調子に乗って積極奇異を発動してしまった事があります。
私の積極奇異は、周りの人達の状況や気持を考えずに徐々にエスカレートしていきました。それで、空気が読めず人に不快感を与えてしまう事が多かったで

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素人が「あかさたな話法」をマネしてはいけない理由

素人が「あかさたな話法」をマネしてはいけない理由

 最近目にする機会が増えた「あかさたな話法」という言葉。
 障害のある方とのコミュニケーションに使用されるとのことですが、私個人的には「慣れない方がマネをしたら危ないのでは…!?」と心配に思っています。
 今回の記事ではその理由を4つに分けて説明したいと思います。
(※もし私が誤解している点がありましたらご指摘ください)

1.子供や学生さんがやるのは危ないかも??

 これは「あかさたな話法」に

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「障害受容」という言葉の身勝手さ

「障害受容」という言葉の身勝手さ

今日は仕事にて専門家の方々とディスカッションをする会。多方面からアドバイスをくださる方々がいることがものすごく心強い。「中」にいるとその中でしか考えられなくなるから、定期的に「外」から違和感を言ってもらえることは超大事。対等に、よりよくするための議論を、まっすぐできる、そういう関係性はわたしをいつも救う。

終了後にお茶をしている時に、「障害受容」という言葉の身勝手さについて話した。
思い出し

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「依存先を増やす、が自立への鍵」って本当にそうだと実感!

「依存先を増やす、が自立への鍵」って本当にそうだと実感!

このNoteのタイトルは「自立は、依存先を増やすこと」という熊谷晋一郎先生の下記記事中の言葉です。

この記事を読んだ当初「なるほどな!」と思いながらも、「依存先を増やす」ってことがあまり実感はできてなかったんだよね。

今日は、そんな私が「やっぱりそうだったんだ!」を実感するまでのお話し。

息子と私は、二人きりでアメリカに移住してきました。
自閉症の人には「見通しが持てない事に不安」になったり

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眼に見えない〝困っていること〟

眼に見えない〝困っていること〟

 一見そう見えなくても障害があったり、困っていたり……そんな人は果たしてどれくらいるだろう。どれだけの人がSOSを出せずに困っているのだろう。苦しい思いをしているのだろう。声にならない声を抱えているのだろう。
 そうしたことについて、とてもわかりやすく説明してある記事を見つけた。ぜひとも多くの人に読んでもらいたい。

障害者と表現活動

障害者と表現活動

「彼ら知的障害者を一生懸命”普通”になるようにして厳しい世の中に送り出すより、ありのままでいられる場所でいてもらったほうが幸せなんじゃないかと思う」

そんなことを、鹿児島にある福祉施設「しょうぶ学園」の施設長の福森さんがお話していた。2〜3年前の夏に友人と観たドキュメンタリーだ。特にこの言葉に強い印象を抱きながら帰ったことを覚えている。

施設で暮らす障害者のみんなと、温泉に入るシーン。無邪気に

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発達障害の診断は本当に必要なのか

発達障害の診断は本当に必要なのか

昨今、発達障害というキーワードが様々なところで飛び交っています。

「あの人発達障害っぽいよね」
「そういえばクラスにいたかも」
「私ってもしかして発達障害なんじゃないか・・・」

しかし、耳に飛び込んでくるわりに、その本質はよくわからない。その実体が捉えられないまま、「発達障害」という言葉だけが広まっているように感じます。

僕は発達障害の中でも自閉スペクトラム症(以下ASD)を専門に研究してい

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