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これからのアパレルのビジネス脳

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アパレルの工場目線から、こんなビジネス脳と仕組みが作れたらいいなって思う記事をまとめています。
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#ファクトリーブランド

ブランドコラボで全国展開を直前にして僕たちから伝えたいコト

ブランドコラボで全国展開を直前にして僕たちから伝えたいコト

※おおよそ2分で読める内容です

こんにちは。
縫製工場の三代目、シャクモトタツヒロです。

私は10年前、

「家業を未来に残す仕事にしたい」という想いでアトツギの決意をしました。

「お客様に近いところで仕事すること」
そんな当たり前のことすら出来ていなかった僕たちですが、ブランドへの挑戦を通して多くの方に支えて頂き、今まで遠かったお客様との距離を無くすことができたし、自分たちも成長すること

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田舎の小さな下請け工場が大手とのコラボレーションで全国展開を実現した話

田舎の小さな下請け工場が大手とのコラボレーションで全国展開を実現した話

最初は周りに「無理だろ」と言われ続けました。私は田舎の小さな縫製工場の三代目として、縫製業を営んでいます。
作っているのはネクタイ。

ご依頼のあった商品のお仕立ての仕事だけを行うだけのいわゆる下請け工場でした。

アパレル業界の仕組みは、細かく分業化されていて、一気通貫した仕組みがないのが一般的です。

その為、川上の産業と言われる生地や縫製などの専門の下請け工場は、その技術は優れていても、受

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サスティナブルなファッションって「制服」って文化じゃないか?「実はスーツはサスティナブル」

サスティナブルなファッションって「制服」って文化じゃないか?「実はスーツはサスティナブル」

こんにちは。

縫製工場の三代目シャクモトです。

今日は最近よく聞く「サスティナブル」
ファッション業界でも声高に言われたりしていますが、それについて個人的に感じたことを書いてみたいと思います。

ファッション業界は石油産業に次いで、
「世界で2番目に環境汚染を引き起こしている産業」と言われています。
環境汚染に影響を与えていると言われる産業です。

そういわれる要因は、近年特に問題視されている

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タブーを作ったのは人であり、タブーを破っていくのも人である

タブーを作ったのは人であり、タブーを破っていくのも人である

タブーってなんだ?

Wikipediaでは、下記のような説明がしてあります。

してはならないこと。
すべきであるという決まりごと。

たしかに、やっちゃいけないことはあります。
一定のルールの中で統率を取りながら大きな社会は動いています。

しかし、無意識にタブーに縛られてしまっているということはないだろうか?

社会的悪を容認したいと言っているわけではなく、疑うことをやめてしまっているという

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「できるわけない」って思われてるくらいがちょうどいい。

「できるわけない」って思われてるくらいがちょうどいい。

下請け工場とか、組織力の無い個人が何かに挑戦する時、

「できるわけない」

って言われることが大半です。

僕も実際そう言われてきました。

そんな中、2019年ラストの実店舗イベントが大阪で行われます。

ところ:阪急メンズ大阪1Fネクタイフロア
期間:2019年11/13〜11/26

今回、メインフロアの大型什器の一面をジャックして大きく展開をさせて頂くことが急遽決まりました。

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パンドラの箱だと思い込むな!無力化した既存事業の転換点~2分note~

パンドラの箱だと思い込むな!無力化した既存事業の転換点~2分note~

常に変化を続けている環境。

それは、自然環境だけではなく、ビジネス環境だったり意識的環境も同じです。

今まで通りの惰性でうまくいく事業は少なく、その時々に合った変化をして、成長をしていく必要があります。

それは、強者が生き残る『弱肉強食』ではなく、
より、環境変化に敏感でそれに対応し自分も変化する『敵者生存』を理解している人こそ生き残るということです。

専門家でも知識人でもないので、博識な

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『BtoB』と『BtoC』と『D2C』のお話。目指すべきはどのビジネスモデルなのか?

自分の好きな分野でブランドを立ち上げたいと思っている人もいることでしょう。その際に、どんなコンセプトにのどんな商品をどんな人に届けたいとか、そういった事ももちろん大切ですが、もう一つ大切なことを考えなければなりませんよね。

それは、どのビジネスモデルを選択するのか?

代表的なものを極めて簡単に説明します。

BtoB→〈企業が企業に売る〉 

BtoC→〈企業が個人に売る〉

CtoC→〈個人

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【下請け工場さん】下請けを脱却しますか?それともスーパー下請けになりますか?

【下請け工場さん】下請けを脱却しますか?それともスーパー下請けになりますか?

これは、結構本質的な話ではないかと思います。

元請けからの厳しい要求(価格、納期など)がシンドくて、
下請け脱却したいと思っている方もいるでしょうし、中にはもう実行している方もいるんじゃないでしょうか?

その気持ちはめちゃくちゃわかります。

ただ、下請けを脱却したその先に何があるか、何ができるかということを想像できている人は少ないのでは無いかと思います。

一例として、自社ブランディングが考

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「下請け」って言葉自体がもう古いのかもしれない。

「下請け」って言葉自体がもう古いのかもしれない。

当たり前のように使われる言葉ですが、「下請け」という言葉自体が、業務上の上下関係を明らかに表していて、これは、

言葉としても意識としても
もう時代に合わなく
なっているのかもしれない。

と思うこの頃。

変化していく時代において、企業が生き残るためには、お互いが高め合い、持っている力や価値を最大化していく必要があります。

そのためにも立場の垣根を越えたパートナー関係を築く必要があると思ってま

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