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わたしのきろく。〜がんのこと〜

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2012年に発覚した胃がん。 その頃の闘病日記を書いています。
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あめのひ、ものおもいにふける。

あめのひ、ものおもいにふける。

最近よく思うこと。

なかなか伝えられないでいたんだけど、
やっぱりここに書き記しておこうと思います。

当たり前のことかもしれないけど。

元気な時にいろんなことに挑戦してみてください。
健康なうちに、カラダとココロの声に耳を傾けてみてください。

壊してからだと
時間も労力もお金もたくさん必要になる気がする。

人はどうしても痛い想い、辛い苦しい想いを
経験してからでないと動き出せない節がある

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2020年→2021年

2020年→2021年

新しい年の始まりをまさか病院で迎えることになるとは。

かなり濃厚な年越しとなりました。
楽しいクリスマス🎄の日。
激しい腹痛があり、病院へ行ったところ、
入院することになりました。
原因は急性腸炎でした。
全く食事が出来なくなり、脱水症状もあって
気づけば40度の発熱。自分でも驚きました。

PCR検査は陰性でしたが、急性腸炎はかなり激痛で
1週間近く絶食。点滴で水分を摂る状態に。
そして、今

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ふと思い出したこと。コーヒー時間☕️を楽しみながら…

ふと思い出したこと。コーヒー時間☕️を楽しみながら…

そういえば、抗がん剤治療をしていた時、

この治療が終わったらやりたいこと。をノートに書き出していたことを思い出しました。

あと、万が一のことがあるかもしれないから

死ぬまでにしておきたいことも書いていました。

そして、日記を付けていました。

でもそれは日記というより、手紙だった気がする。

あんなに書いたそのノートたちは、治療が終わった後、

見るのが苦しくて、二度と見たくないと思って捨

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ガンになった理由を探す旅③

ガンになった理由を探す旅③

真面目だったんだと思う。
いきなり何を!笑。っていう始まりですが。

①と少し内容が被りますが…

仕事しなきゃいけない!
社会人なんだからこうあるべき!
常識をわきまえて…
普通こうでしょ。
みんながこうしてるんだからそれちゃダメ。
周りの目が気になる
嫌われたくない
いい子でいなきゃ
自分より周り優先
自分を犠牲にしてでもこの人のために…
認めて欲しい
どうせ私なんて…

これが、ガンを発症し

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本当の自分。

本当の自分。

だんだんと、薄れていく記憶を
記録として残そうと、ふと思い立ち、ブログを書き始めました。

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2012年11月5日 お昼前に到着し、入院。

術前の検査や、入院中のこと、
これからの食事のことなどを、
それぞれの専門の方が来てくれてお話してくれました。
この日は、母が付き添ってくれて、一緒に説明を聞いてくれました。

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告知から入院まで。

告知から入院まで。

自分にとってどんなに大きな出来事だったとしても
日々生活していると記憶は薄れていくもの。
だから、あの時感じたことや、どんな流れだったのかを
記録として記しています。

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2012年11月5日 入院。
2012年11月6日 手術。

近所の病院で10月19日に告知され、3日後に転院。
がんセンターへ。
ここから入院まで、ものすごいス

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ガンになった理由を探す旅②

ガンになった理由を探す旅②

病気になりたがっていたかもしれない。
ここに気づいたのは、治療も終わった、ずっと後。

逃げ出したくて、現実から、自分自身から。
そんな事しても、何の解決にもならないのに。

休む理由が欲しかった。
甘える口実が欲しかった。
自分で立ち止まれなくなってた。
立ち止まるのが怖かった。
頑固で、意地っ張りで、寂しがり、かまって欲しくて。

あの時はそんな事、思ってもいなかったけど、
潜在意識の中にあっ

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ガンになった理由を探す旅①

ガンになった理由を探す旅①

28歳と11ヶ月。
まさか、自分が、ガンの告知を受けるとは思いもしませんでした。
だって、まだ20代。しかも女性。
胃がんの発症率はかなり低いそうです。

確かにストレスはかなり感じていました。
平日は仕事、サービス残業は当たり前。
繁忙期は土日も。
仕事は家に持ち帰る。
手を抜けば良かったけど、それが出来なかった。
そのストレスを発散すべく、
空いてる土日は海、山へ出かけ、
スポーツやアウトドア

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ガンになってました。

ガンになってました。

7年半前の話。
私の人生が大きく変わりました。

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ベッドに横になり、天井を見つめる。
点滴の液が入ってる袋を見つめる。
視線はその往復。

天井の柄が、家のキッチンと同じだ。
ぽたっ、ぽたっ、ゆっくり落ちている。

これからどうしようかな。
困ったなぁ…

出てくる言葉はどれも棒読みで、
力は入らず、かと言って抜けきらず、

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