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本当の自分。

だんだんと、薄れていく記憶を
記録として残そうと、ふと思い立ち、ブログを書き始めました。

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2012年11月5日 お昼前に到着し、入院。

術前の検査や、入院中のこと、
これからの食事のことなどを、
それぞれの専門の方が来てくれてお話してくれました。
この日は、母が付き添ってくれて、一緒に説明を聞いてくれました。

病室は8階。景色は抜群。
山の上にある病院だから、なおさら。
夕方は西陽が強くて、眩しい。
朝は海がキラキラしてる。

夕方になると、急いで仕事を終わらせて来た父と、
お付き合いしている彼も来てくれた。
そして、術後はなにかと大変だろうからと、
友達も何人か逢いに来てくれた。

その時の感覚はすごく不思議なものだった。

振り返ってみると、
今なら分かることがたくさんある。
あの頃は、すごく不思議な感覚ばかりだった。

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ブログを書き始めようと思い立ち、振り返って掘り下げてみたら、
いろんな事に気づき始めた。
この不思議な感覚。
今なら言葉にする事が出来る。

私の身体は、ただの入れ物。
その入れ物の中にある心や、思考は、
限りなく"無"に近くて
来てくれた人、目の前にいる人とは、
気持ちを込めて話してはいるけど…
本当の自分…"魂"は、別のところにあって
自分の身体があるその場所で繰り広げられている出来事を、
そっと見守っているような感覚。
告知を受けた時もそうだった。
幼い頃によく感じていた感覚。

私が私を見ている。
私というプレイヤーを私がコントローラーで操作する。
会話の最中、選択肢が出てきて、
十字キーで何を言うのかコメントを選び、私が発言をする。

まるでRPGをしている感覚。
生きる=RPG


あ、そういえば、数年前に、
親しい友人に人生はドラクエみたいなもん。
って言われた気がする。

窮地に追い込まれて、
ようやく本来の自分に戻り始めたスタートだったのかな。


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