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Kスタイルの解体新書
はじめに 皆様、ご機嫌はいかがでしょうか。私は、今年新卒で入社した会社を7末に退職予定の者です。素晴らしいご縁を頂き、8月からは新しいステージへ活躍の場を移すこととなっています。正直に申し上げますと、私はネガティブな理由での転職となります。普段、心を燃やしながらエッセイを執筆する私ですが、本作では現職場が抱える問題点について考察します。
新卒どころか社員が定着しない環境 私の会社は、新卒の定着率
超カワイイ産まれたてホヤホヤのお馬さん
絵に書いたような素晴らしい太陽が、牧場を照りつけている。木の柵の向こうで、馬達はたてがみをなびかせて無邪気に走る。風が吹いて、草原の囁きと、トタン屋根の小屋がギシギシと音を立てた。いかにも年季の入った馬小屋の中では、ちょうど産まれたての仔馬が立ち上がろうとしている。まだ身体はみずみずしく、つぶらな瞳と必死そうな口。その2つが釣り合わないアンバランスな顔は超かわいい。ブルブルと震えながら、足が伸び
もっとみるロングスカートは靡いて
汗ばんだ観衆の視線は夫々になった。靄がかったフロアを、明かりがグラデーションで徐々に照らした時、耳鳴りの向こうで喧騒が産声を上げた。重厚な防音扉がゆっくり開くと、ロングスカートが靡いた。カラフルな光の筋に型取られたその人を、雑踏が取り囲む。ドリンクをもらいに行く人、グッズ売り場に向かう人、ステージに写真を撮りに行く人。高揚感の鎮まりと引き換えに、お別れまでの時間が加速する。
とっておきの毎日の中で
とっておきの毎日の中で、僕は時間が許せない。流れるのは雲や時間だけじゃなく、車や嫌な出来事、血や涙だって。その中で一番流れて欲しくないのはやっぱり時間だ。毎日は特別だ。この1分は二度と流れない。だから、本当は徒然なる毎日なんて存在しない。不可逆の毎日は、確実に流れている。僕がどれだけ頑張っても、それを止めることはできない。僕達は、スマホを与えられ、インターネットを与えられ、従って天文学的な情報を
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