小澤千一朗

プロフィール|おざわせんいちろう (編集者 ライター 本作り) Sb Skateboa…

小澤千一朗

プロフィール|おざわせんいちろう (編集者 ライター 本作り) Sb Skateboard Journal、HELLO PANDA、FAT magazine。映画鑑賞・スケボー・パンダ・ジャーニー・バスケットとか。 https://senichiroozawa.com/

記事一覧

2024|作文|365日のバガテル

小説『82年生まれ、キム・ジヨン』 。 ベストセラーらしい。しかし、これまで気にもせず、読みたい本を優先してきた。本を選ぶときに帯のもんもんを見ないようにしている…

小澤千一朗
1か月前
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2022|作文|365日のバガテル

書こうと思ってて書いてなかったこと。サーフィン。 ハロー少年。君のお父さんと初めて会ったのは今から10数年前。とある取材がきっかけだった。たいがい取材される側は、…

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2022|作文|365日のバガテル

『動物さまの言うとおり』 2017年6月。 拙著パンダ本シリーズの第1弾『HELLO PANDA』が出版された。パンダの本をつくる前から、大学出てからは本や雑誌をつくる仕事しかし…

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2022|作文|365日のバガテル

2022年、体重計。 風呂上がりにノリで書きはじめる。 自分の体重について、この先のために書いておこう。なぜ、そうしたくなったか。それは、さきほど湯船の中でふうっと吐…

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2021|作文|365日のバガテル

エンド・オブ2021年。 ワンダフル・クリスマスタイム 私は小学校時代の6年間。私のサンタ(母親)に、その年に流行っているおもちゃを1つお願いしてきた。4WDのラジコン…

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2021|作文|365日のバガテル

私の中にある美しい光景の話。 古いコタツを囲む3人の兄妹。 たまたま ついていた テレビでは 芸能人水泳大会が 放送されていた。若き日の河合なお子の水着姿を見た弟…

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2021|作文|365日のバガテル

パンダのホン? 2020年春 昨年のゴールデンウィークは、東京都が1度目の緊急事態宣言をした時期。例年なら、勢い勇んで行く場所もはるか遠いものになってしまった。同じ頃…

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2021|作文|365日のバガテル

振り込み作業。 仕事の話? 私の仕事は本や動画などをつくることだ。それは好きなこと、やりたいことでもあった。適職と天職というのがあるとしたら、私は幸運にもやりたい…

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2021|作文|365日のバガテル

オリンピック開幕。 まな板の上のエビ。 この男、仮にABとしておく。何をやってる人物か。ライフスタイルでいうと、ボーラーだ。別に華々しい経歴を持つ選手ではない。ただ…

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メモ|Sb|スケートボードなこと。

10 ゴミ箱と縁石のバンク。 車両が歩道に乗り入れるためのバンク。 日本だけでなくどこの道端でも見かけるもの。車道と歩道とを境界する縁石。その縁石の切れ間。これは車…

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メモ|NOSTALGIBLUE|思い出は青色くくり。

63 さすらいのダッフルバッグ。 ワイルド・アット・ハート。 さすらうやつはダッフルバッグ。しかも、超信用できるやつ。例えば、MYSTERY RANCHのFLIGHT MONSTER とかいい…

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メモ|NOSTALGIBLUE|思い出は青色くくり。

62 黄色なメモパッド。 メモパッドといえば。 1846年から続く老舗ブランド〈mead〉社製のメモパッド。スクールデイズは遠い昔。あなたの人生で、もっともノートにいろいろ…

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メモ|NOSTALGIBLUE|思い出は青色くくり。

61 世の縦軸、ふんどしからハミ出た夏。 ふんどしが来たぞ。 周防監督作品を網羅しているかというとそうでもないのだけれど、1989年の『ファンシイダンス』、1991年の『シ…

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メモ|NOSTALGIBLUE|思い出は青色くくり。

60 ストリート界の永久欠番パンツ。 ディッキーズとベンデイビス。 西海岸のストリートカルチャーとは切っても切れないバックボーンがあり、永遠の定番、いわばストリート…

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2021|作文|365日のバガテル

春日和のゴーゴーウエスト、ニンニキニキニキニン “道中、一貫して何か1つでもやり遂げることのススメ” 真冬でもアウターひとつ羽織ればブルースカイ、イエイっなウエス…

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2021|作文|365日のバガテル

偶然の旅行者 主演 ウイリアム・ハート パンダが好き。ボーダーコリーが好き。バーニーズ・マウンテンが好き。コーギー好きそれも断尾しないカーディガン・コーギーが好き…

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2024|作文|365日のバガテル

2024|作文|365日のバガテル

小説『82年生まれ、キム・ジヨン』 。

ベストセラーらしい。しかし、これまで気にもせず、読みたい本を優先してきた。本を選ぶときに帯のもんもんを見ないようにしているのもある。そんな自分に、この本を読むきっかけをくれた、装丁を手がけた榎本マリコさんにありがとうと言いたい。マリコさんとは仕事で縁があり、そこからこの本をギフトしていただいた。もともと、作者本人が言うならまだしも、社会問題とかそういうのを

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2022|作文|365日のバガテル

2022|作文|365日のバガテル

書こうと思ってて書いてなかったこと。サーフィン。
ハロー少年。君のお父さんと初めて会ったのは今から10数年前。とある取材がきっかけだった。たいがい取材される側は、する側の名刺や見た目などで値踏みを無意識にしてしまうものだが、そして、そういうカテゴライズにもっとも弱い部類の俺なのだけども、君のお父さんであるこの人は、そんな目をしてなかったよ。これまで、俺より背が高い被写体はあまりいなかったけど、見上

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2022|作文|365日のバガテル

2022|作文|365日のバガテル

『動物さまの言うとおり』
2017年6月。
拙著パンダ本シリーズの第1弾『HELLO PANDA』が出版された。パンダの本をつくる前から、大学出てからは本や雑誌をつくる仕事しかしてこなかった。なので、パンダだから本をつくったというより、ひたすらパンダのかわいい写真を贅沢にページにしたような本を自分が欲しくなって、つくってしまった。というのが本当のところ。これについては、『ほぼ日』のインタビューやラ

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2022|作文|365日のバガテル

2022|作文|365日のバガテル

2022年、体重計。
風呂上がりにノリで書きはじめる。
自分の体重について、この先のために書いておこう。なぜ、そうしたくなったか。それは、さきほど湯船の中でふうっと吐いた、心地よい方のため息ついでに思い出したことによる。(今年で50歳になるのか)。普通は、齢をとったなと自嘲しながら、湯に浸るところだろうか。私は、40歳を超えてから、とっくにオヤジではなくジジイになっている(見られている)と自覚して

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2021|作文|365日のバガテル

2021|作文|365日のバガテル

エンド・オブ2021年。
ワンダフル・クリスマスタイム
私は小学校時代の6年間。私のサンタ(母親)に、その年に流行っているおもちゃを1つお願いしてきた。4WDのラジコン、ガンプラ、ゲームウォッチなどだ。その願いは一度も叶ったことがなかった。母親は徹底していた。ひたすら6年間、文房具セットを私の枕元に置いた。がっかりした記憶もあるが、ある時からはクリスマスというのは、うちではそういうものだと思うよう

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2021|作文|365日のバガテル

2021|作文|365日のバガテル

私の中にある美しい光景の話。
古いコタツを囲む3人の兄妹。
たまたま ついていた テレビでは 芸能人水泳大会が 放送されていた。若き日の河合なお子の水着姿を見た弟が「おっぱい大きいなあ」と冷やかした。姉は あなたはいつもエッチなことをいうと笑っていた。兄であるおじさんは、がっしりした腕を組んだままそんな2人のやりとりを微笑んで見守っている。故郷を離れてがんばる妹や弟を、若い頃に亡くした父のように見

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2021|作文|365日のバガテル

2021|作文|365日のバガテル

パンダのホン?
2020年春
昨年のゴールデンウィークは、東京都が1度目の緊急事態宣言をした時期。例年なら、勢い勇んで行く場所もはるか遠いものになってしまった。同じ頃だったか。和歌山のアドベンチャーワールドのクラウドファンディングに、パンダ本を一緒につくってきたフォトグラファーの中田くんと相談して、ハローパンダ名義で応援した。それが、あの岸和田の竹林、そこから持ち込まれてきれいにして、パンダたちが

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2021|作文|365日のバガテル

2021|作文|365日のバガテル

振り込み作業。
仕事の話?
私の仕事は本や動画などをつくることだ。それは好きなこと、やりたいことでもあった。適職と天職というのがあるとしたら、私は幸運にもやりたいことと自分のスキルやエネルギーがマッチした仕事ができている方だと思う。スキルについては、自分自身でジャッジするものではないかもしれないが、評価されることを待っていては何もはじまらない。そう思ってやってきたら、数十年経っていた。運も大いにあ

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2021|作文|365日のバガテル

2021|作文|365日のバガテル

オリンピック開幕。
まな板の上のエビ。
この男、仮にABとしておく。何をやってる人物か。ライフスタイルでいうと、ボーラーだ。別に華々しい経歴を持つ選手ではない。ただ、バスケットが大好きで、ピックアップゲームがさらに大好きで、ずっとバスケットをしてきた。ABのプロフィに関していうと、検索してフムフムとシンクタンクできるネタとしては、ストリートボール・リーグSOMECITYでプレイしてるということ。あ

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メモ|Sb|スケートボードなこと。

メモ|Sb|スケートボードなこと。

10 ゴミ箱と縁石のバンク。
車両が歩道に乗り入れるためのバンク。
日本だけでなくどこの道端でも見かけるもの。車道と歩道とを境界する縁石。その縁石の切れ間。これは車両が乗り入れたりするために、わざと切れ間をつくり、その切り口がバンクになっている。まったくスケートボードのためを思って、そうなったわけではない。しかし、この小さなバンクを見かけると、いつも思い出すのがカール・ワトソンというスケーターだ。

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メモ|NOSTALGIBLUE|思い出は青色くくり。

メモ|NOSTALGIBLUE|思い出は青色くくり。

63 さすらいのダッフルバッグ。
ワイルド・アット・ハート。
さすらうやつはダッフルバッグ。しかも、超信用できるやつ。例えば、MYSTERY RANCHのFLIGHT MONSTER とかいいんじゃないだろうか。この元ネタというか、このダッフルバッグが完全に見ている方向は、林野火災に対処する森林消防のスペシャリストたち(ホットショット)。飛行機をスクランブルさせて突発的な火災に立ち向かっていく男た

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メモ|NOSTALGIBLUE|思い出は青色くくり。

メモ|NOSTALGIBLUE|思い出は青色くくり。

62 黄色なメモパッド。
メモパッドといえば。
1846年から続く老舗ブランド〈mead〉社製のメモパッド。スクールデイズは遠い昔。あなたの人生で、もっともノートにいろいろ書き綴った時代はいつだろう。昨今は、エコとかっていうのもあって、メモを書かないで、タブレットに入力していくペーパーレス化が進んでる。それもまた良し。時代とともに慣習のほとんどは移ろいでいくものだ。といっても、紙のノートにつらつら

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メモ|NOSTALGIBLUE|思い出は青色くくり。

メモ|NOSTALGIBLUE|思い出は青色くくり。

61 世の縦軸、ふんどしからハミ出た夏。
ふんどしが来たぞ。
周防監督作品を網羅しているかというとそうでもないのだけれど、1989年の『ファンシイダンス』、1991年の『シコふんじゃった。』、1996年の『Shall we ダンス?』の3作品は何度も見ている。VHSテープでいうところの、擦り切れるほどよく見た作品だ。とくに『シコふんじゃった。』と『Shall we ダンス?』は、毎年夏がやってくる

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メモ|NOSTALGIBLUE|思い出は青色くくり。

メモ|NOSTALGIBLUE|思い出は青色くくり。

60 ストリート界の永久欠番パンツ。
ディッキーズとベンデイビス。
西海岸のストリートカルチャーとは切っても切れないバックボーンがあり、永遠の定番、いわばストリートの永久欠番なパンツ、それがディッキーズ。速乾性に優れ、シワにもなりづらいので、購入後のケアが楽というのもよいところ。一方、10オンスのオリジナル生地はヘビーでタフで男っぽいスタイルには持って来いなのが、〈ベンデイビス〉。ディッキーズと違

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2021|作文|365日のバガテル

2021|作文|365日のバガテル

春日和のゴーゴーウエスト、ニンニキニキニキニン
“道中、一貫して何か1つでもやり遂げることのススメ” 真冬でもアウターひとつ羽織ればブルースカイ、イエイっなウエストコーストのロサンゼルス。紅葉のメッカで深まる秋にうっとりため息が出るイーストコーストのボストン。この夏から秋を横断する距離がちょうど4200kmだという。そんな果てのないような距離を、わずかな期間で一気に運転して回るなんて、どうかしてる

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2021|作文|365日のバガテル

2021|作文|365日のバガテル

偶然の旅行者
主演 ウイリアム・ハート
パンダが好き。ボーダーコリーが好き。バーニーズ・マウンテンが好き。コーギー好きそれも断尾しないカーディガン・コーギーが好きということで観た映画『偶然の旅行者』。主演のウイリアム・ハートは映画『スモーク』や『ペスト』など、80年代から90年代にかけて、良い作品のヘッドライナーとして活躍していた。コーギーのモフモフ目当てで観たはずなのに、ストーリーが素晴らしくて

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