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#永遠

水平線 《詩》

水平線 《詩》

「水平線」

果てしない偶然性が積み重なり
今が形成される

理論や整合的な説明は出来ない

全ては其の偶然性に支配されている

其れを必然と呼ぶのかもしれない

其処には
言葉に出来る何かは存在しない

言葉に出来ないものの中に
潜む自己規定

幾つかの街が通り過ぎ 

鏡の中にお前を見る

深い夜と静けさが永遠に続き

時を刻み命と死が交差する

誰にも
解き明かせない唯一が此処にある

俺と

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片腕の詩人 《詩》

片腕の詩人 《詩》

「片腕の詩人」

閉じ込めた夜は永遠を呼び

凍てついた月は静かに満ちゆく

漆黒の闇に見えない光

暗殺者の愛と共に見た夢

横切って行った鏡の向こう側

命は遥か 
お前を連れ去る交差する風

銀色の渦の彼方 

見知らぬ街が通り過ぎる

狂気に似た無数の破片

凍てついた夜 片腕の詩人

月影を連れた欠けた時

My girl 《詩》

My girl 《詩》

「My girl」

愛してるなんて言ったなら 
きっと君に笑われそうで

だけど信じてる 

僕の心は永遠に変わらない

未来とか運命だとか 

君の見たいと言ってた海だとか

君に逢いたくて 想いは夜を超え

言葉を失くした子どもの様に

独り波音を聴いていた

My girl
僕を信じなよ

My girl
君を想う強さ

My girl
愛してるなんて言ったなら 

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星の輝く夜に 《詩》

星の輝く夜に 《詩》

「星の輝く夜に」

君の素敵な夢が僕に届く時 

小さな星は輝き始める

君の胸の中で選んだ答えなら

必ず叶うよ その大切な想い

溢れる夜がふたりを包み込み

僕は君の輪郭を指先で優しくなどる

誤魔化した気持ち 残る後悔

もう直ぐ傍に来てるよ 
迷わなくていい

星の輝く夜 笑顔が揺れる感じ 

そう そんな無邪気な君が好き

今夜なら 
きっと素直になれそうで

僕の夢が君に届く時 

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晩秋の風 《詩》

晩秋の風 《詩》

「晩秋の風」

たった五秒の口付け 

晩秋の風

午後の陽だまり 

伏せたまつ毛に沈めた

束の間の魔力 

林檎が木から落ちる様な
当然の引力に近い感覚

幸せなのか 
幸せそうに見えるだけなのか

そんな事を口にする君の横顔

綺麗な輪郭を指先でなどった

僕は君の
永遠に損なわれた感情に触れていた

君も其処に
触れてくれる人を探し求めていた

僕は何も聞かない 

君もまた同じだった

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麗しの光 《詩》

麗しの光 《詩》

君の面影 瞳を閉じて

流れる静かに時ゆらら

刹那の美貌その横顔 

麗しの光 
僕を包み込む

小さな蕾が風に揺れ

僕の血は透き通ってゆく

空を映し太陽を映した瞳の色彩

優しく輝く星を見た

永遠の約束 
交わした言葉

君の詩が幸せを呼ぶ

星影 《詩》

星影 《詩》

「星影」

風と月 

目覚めた華は夜に舞う

瞳に灯した消えない光

星影降る夜に耳を澄ませば

君の扉が開く音が聞こえる

僕等の約束は永遠となり

月は囁き 

風は詠う

たとえ命に限りがあるとしても

瞳を開いて 《詩》

瞳を開いて 《詩》

瞳 開いてごらんよ

君の目の前に僕が見えるだろう

出逢いは必然 
決まっていたんだ

ずっと ずっと前から

君の夢が僕の胸に届く時

僕の両手は永遠に触れる

君と僕が選んだ大切

心を閉ざさない限り必ず叶うさ

月の輝く夜 
僕は空を見上げてる

優しい風は君の笑顔が揺れる感じ

何も言わないで 

ふたりの手のひらを重ねた

瞳 開いてごらんよ

エンディング テーマ 《詩》

エンディング テーマ 《詩》

「エンディング テーマ」

薄い残照 
風の音が全てを覆う

死にかけた季節がゆっくりと去り

スチールの花は永遠に微笑み続ける

光と闇が混じり合う時

致死量に値する薬を机の上に並べた

正しく産まれて来たのなら
正しく死ぬ事は罪では無いはず

完成された完璧な旋律は何処にある

そして僕等は
エンディングテーマを探した

Photo : Seiji Arita

宝箱 《詩》

宝箱 《詩》

目と目が合って君を感じた

聴こえた風の詩 
君の声

指先が触れ
大切な気持ちに気が付いた

輝く月明かり 君の肌

素敵なお伽話を聞かせてよ
魔法みたいに 

優しい夢が見たいから

愛してるを沢山集めて
大事に閉まった宝箱

誓い合った言葉 

永遠はいつだって此処にある

光の色 《詩》

光の色 《詩》

「光の色」

瞳を見ていた 不思議だね

新しい夢 僕等を包む春の風

光や幻 
何を思っているの

寂しさとか大切に思う気持ちとか

優しさだとか愛しさだとか

緑の葉が光の色に染まる頃
 
裏庭の木 誰も居ないベンチ

空の中で 

風の中で

心の中で 

光の中で

肌に映る光 

小さく触れた指先

Photo : Seiji Arita

堕月 《詩》

堕月 《詩》

「堕月」

君の素肌の上を彷徨う真夜中

謎は謎のままで構わない

結んだ僕等の大切が
世界の夜空に変わる時

運命とかそう言うの
信じてみようと思った

永遠を夢見た その瞳の中

問いかけた優しさ

君の答えだけが欲しかった

光と闇の向こう側

愛を測ろうと何度も確かめ合った

朝を運ぶ明日の風と時が運ぶ孤独

愛は幻ですか 神様に聞いた

弱さと優しさ 
答えなんて無くていい

止まらない

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