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大野 尚斗 /侍キュイジニエ
2019年9月24日 11:08
次元の違う世界...「世界で1番きつく、厳しい店はどこですか?」インターンも終わり、The NoMadで毎週末働いていた頃、ふと、シェフに尋ねてみた。NoMadのシェフ4人が口をそろえて「Alinea(アリネア)だろう」そう呟いた。当時ミシュラン3星Worlds 50 Best Restaurant 6位Elite traveler 世界1位そんな事を当時は何も知らな
2019年9月25日 03:22
人生のトリガー...オーナーシェフのアケッツは、ナパバレーにあるアメリカ1有名なミシュラン3星のレストラン French Laundry (フレンチ・ランドリー)でスーシェフを務めた後、シカゴでTrioという店の料理長を任された。Trioで現在のCo-Ownerであるニックと知り合い、Alineaを立ち上げた。伝説と呼ばれる分子料理の始祖、スペインにあったel Bulli(エル・ブ
2019年9月26日 06:38
今を生き、 先を見据える...「なるようになるさ」宿題なんてろくにやった事も無ければ、提出期限を守った事もほとんどないでも、授業に出れば真面目に教師の話を聞き、練習もきちんとやる。そんな自分を客観的に理解していたからかな厳しく、きつい環境に自ら飛び込めば、成長できると自ずとそう感じていた。研修を終えて半年後、極寒の2月。シカゴの冬は凍える...半年の間に一体何が!?料
2019年9月27日 22:22
限界と感じてるうちは、まだ余裕がある... 528...これは毎月の労働時間。AMチームへと移り、部門シェフとなるまでの7ヶ月間の日々。 仕込みチームへ移った直ぐ後に、1人新入りも入ってきた(僕自身も新入りだが)AMチームリーダー・ホルヘ・自分・新入りの4人でまわしていくこととなった、想像以上にハードな毎日だけれど覚えることが多く充実していた。 アリネアで1年もつ料理人は1%
2019年9月29日 06:31
高みを目指して...気付けば日付が変わる頃には仕事が終わるようになっていた。要領を掴み、慣れてきたシェフから次々と新しい仕事を貰いに行き、覚えていく事が何よりも楽しかったたとえ、新しい仕事を覚えるまで20時間まで短縮出来るようになった1日が、再び23時間の生活に戻っても楽しくて仕方がなかった。でも、仕事をもらいにいってばかりでは上に行く事はできないんじゃないかと...自分から仕
2019年10月2日 10:12
最高の1杯...「Wanna Eat Great Ra-men!(うまいラーメンが食べたい!)」ベーグルのこの一言から、最高の1杯への1週間が始まった。 普段の尋常じゃない仕込みの傍、ラーメンをメインとしたまかないを1人で担当することとなった。福岡出身の僕がラーメンで負けるわけにはいかない!!!中学の担任の教師との会話はラーメンのことしか話していないと通知表に書かれてたくらいラーメン
2019年10月6日 22:41
Rules? There are no rules...部門シェフとしての初日。メインを担当していた部門シェフと魚や温前菜などを担当していた部門シェフも退職した。アリネア史上、地獄ともいわれた最少のスタッフでの営業部門シェフは5人+スーシェフ+サイモンとベーグルの8人で毎日90名の営業が始まった... 品数が多いアリネアでは、ポジション分けが難しい自然と1人が受け持つ料理が多
2019年10月8日 06:50
素晴らしい出逢いと...、 試練...かつて、自分もそうだったように数々のスタジエ(研修生)が世界中からやってくる。正社員として働きたい者、数日間だけ見学のようにくる者、1ヶ月~2ヶ月と短期間学びにくる者、学校のインターンでくる生徒... 基本的に最低1ヶ月以上研修するスタジエールは、最後食事をご馳走になる。僕がたった1週間でご馳走にまでなったのは特別だったと、この時知った。学生か
2019年10月10日 07:57
覚悟 忍耐 超越 感謝...そして、その先へ...2年でCIAを卒業した僕は、OPTというワーキングビザを手にれた訳だが、このビザでは1年しか働くことができない。シェフ アケッツの当時のパートナーシェフである シェフEric(エリック)が、ワーキングビザ習得の為に動いてくれた。だが、アメリカでのビザ習得は容易でなく、最後まで希望を捨てないで期待していたが、それも虚しく散ることとなった。