彩流社

出版社 彩流社の公式アカウントです。 「本棚に知の彩りを」をキャッチコピーに、海外文…

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出版社 彩流社の公式アカウントです。 「本棚に知の彩りを」をキャッチコピーに、海外文学、人文社会関連を中心に様々なジャンルを刊行する出版社です。 彩流社のコンテンツを不定期ですが、お届けします。 HPはhttp://www.sairyusha.co.jp/

マガジン

  • いま、子育てどうする?

  • 『中央駅』特設ページ

    11月12日(火)発売、韓国文壇界の逸材キム・ヘジンによる長編小説『中央駅』の特設サイト。関連記事を公開中。

記事一覧

日大闘争と「日大の体質」

(※日大アメフト部員の薬物事件にともない、あらためて1968年に起きた日大の約二〇億円におよぶ使途不明金事件当時からつづく日大の体質について振り返りたいと思いま…

彩流社
10か月前
2

【既刊紹介】『福島のお母さん、聞かせて、その小さな声を』『福島のお母さん、いま、希望は見えますか?』

そろそろ10年。であろうが、なかろうが読みたい本 強烈に感じたのは 私が「父親」だからなのかもしれないが、 読み進めていく中で、 「母」のもつ、この圧倒的な強さは …

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3年前
13

2月10日ごろ『いま、子育てどうする?(仮)』刊行記念!一部記事をnote限定先行公開!その2:長期休校時にこそするべき〝勉強…

彩流社では2月10日ごろ『いま、子育てどうする?(仮)』を発売します。 本書はベネッセコーポレーション「サンキュ!」編集部制作スマホアプリ「totonou」にてPV週間ラン…

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3年前
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2月10日ごろ『いま、子育てどうする?(仮)』刊行記念!一部記事をnote限定先行公開!

彩流社では2月10日ごろ『いま、子育てどうする?(仮)』を発売します。 本書はベネッセコーポレーション「サンキュ!編集部制作スマホアプリ「totonou」にてPV週間ランキ…

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3年前
8

【1/31終了しました】ペソアのスマホケースつくってみた

※たくさんのご注文ありがとうございました!こちらは終了しました! こんにちは。彩流社の者です。 そうです、新刊が出たタイミングでもないのに、なぜか突然ペソアのス…

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3年前
14

『日米安保と砂川判決の黒い霧』試し読み公開!~編集者による紹介文付き~

2020年10月13日に彩流社から『日米安保と砂川判決の黒い霧』(吉田 敏浩 著)という本を刊行しました。 砂川事件とは1957年、東京都北多摩郡砂川町(現在の立川市)にあ…

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3年前
7

【祝!】第12回K文学レビューコンクール(※)最優秀賞受賞!『中央駅』レビュー掲載!

11/28、29で盛況のうちに幕を閉じたK-BOOKフェスティバル。 そのプログラム内で発表された第12回K-文学レビューコンクールで竹垣 なほ志さんのレビューが最優秀賞を受賞し…

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3年前
4

【既刊紹介】『ベルリン 分断された都市』

 スティーブン・スピルバーグの2016年の映画『ブリッジ・オブ・スパイ』に西ベルリンに住む留学生が東ベルリンに住む恩師のもとへ自転車で気軽に訪れるシーンがある。彼は…

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3年前
5

【既刊紹介】『家族にとってのグリーフケア』

◆坂下 ひろこ 編著 『家族にとってのグリーフケア』 2019年03月27日初版発行 「グリーフ」とは「喪失に伴う様々な反応」ということで、多くの場合死後のケアのことを「…

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4年前
10

【緊急公開!】習近平氏の政治思想から香港国家安全維持法の成立を読み解く

2020年6月30日、香港安全維持法が成立し、即日施行されました。1997年、香港はイギリスから中国に返還され、「一国二制度(一国両制)をもとに、社会主義政策を…

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4年前
4

ペソア『不安の書』と『不穏の書、断章』って何が違うの?

先日、Twitter を眺めていたら「ペソアの『不安の書』と『不穏の書』ってなにが違うの?」というツイートを拝見しまして、 「確かにペソアの本は、似たようなタイトルが並…

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4年前
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【既刊紹介】『体感する戦争文学』

◆新藤謙著『体感する戦争文学』 2016年9月12日初版発行 どんな年にも、なにかしらの節目はめぐってくる。2020(令和2)年は、阪神淡路大震災と地下鉄サリン事件から25…

彩流社
4年前
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スペイン文学を代表する作家 デリーベスの短・中篇集『そよ吹く南風にまどろむ』刊行記念!短編『クルミの木』を全文公開!

『そよ吹く南風にまどろむ Siestas con viento sur』 ミゲル・デリーベス 著, 喜多 延鷹 訳 定価:2,200円 + 税 2020年5月21日ごろ発売予定 5月21日ごろ発売予定の、…

彩流社
4年前
8

おうちで作れる お手軽フレンチ離乳食 レシピ一部 公開

『野菜から始めるやさしいフレンチ離乳食』 中澤 敬二 著 定価:1,800円 + 税 新型コロナウィルスによって、なかなか外出できない日々が続いているかと思います。そん…

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4年前
7

マーク・トウェイン没後110年記念刊行!生前にまとまって発表された唯一の「自伝」 『〈連載版〉マーク・トウェイン自伝』一部試…

 2020年4月21日は、アメリカを代表する作家マーク・トウェインが亡くなってちょうど110年!  彩流社は昔からマーク・トウェイン全集(『マーク・トウェインコ…

彩流社
4年前
8

編集者が明かす、ダムに沈んだ徳山村の本を出した理由 ―そこから見え隠れする近現代―

『ホハレ峠――ダムに沈んだ徳山村 100年の軌跡』(4月20日ごろ発売予定)  もうすぐ大西暢夫さんによるルポ『ホハレ峠――ダムに沈んだ徳山村 100年の軌跡』が発売にな…

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4年前
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日大闘争と「日大の体質」

日大闘争と「日大の体質」

(※日大アメフト部員の薬物事件にともない、あらためて1968年に起きた日大の約二〇億円におよぶ使途不明金事件当時からつづく日大の体質について振り返りたいと思います。『全共闘、1968 年の愉快な叛乱』の著者である三橋俊明さんにご許可をいただき、『現代の理論』2022年の春号より以下の文章を転載させていただきます。=編集部)

文筆家・『日大闘争の記録-忘れざる日々』編集人
            

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【既刊紹介】『福島のお母さん、聞かせて、その小さな声を』『福島のお母さん、いま、希望は見えますか?』

【既刊紹介】『福島のお母さん、聞かせて、その小さな声を』『福島のお母さん、いま、希望は見えますか?』

そろそろ10年。であろうが、なかろうが読みたい本

強烈に感じたのは

私が「父親」だからなのかもしれないが、
読み進めていく中で、
「母」のもつ、この圧倒的な強さは
いったいなんなのだろうと随所で感じた。

ある母は
小さな子ども2人を連れ、
崩れかけた家を出て、
遠くへと避難する決断をひとりでする。

ある母は、
やっとみつけた仕事に
避難先のホテルから通い、
給湯室で子どものお弁当をつくり、

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2月10日ごろ『いま、子育てどうする?(仮)』刊行記念!一部記事をnote限定先行公開!その2:長期休校時にこそするべき〝勉強〟とは?

2月10日ごろ『いま、子育てどうする?(仮)』刊行記念!一部記事をnote限定先行公開!その2:長期休校時にこそするべき〝勉強〟とは?

彩流社では2月10日ごろ『いま、子育てどうする?(仮)』を発売します。
本書はベネッセコーポレーション「サンキュ!」編集部制作スマホアプリ「totonou」にてPV週間ランキング1位(2020年6月)を獲得した「休校でずーっと家にいる子どもに、親が今できること」の待望の書籍化です!発売を記念してnote限定で一部を先行公開します!
専門がドイツ教育思想、実践的身体教育論、子どもと保育のメディア論で

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2月10日ごろ『いま、子育てどうする?(仮)』刊行記念!一部記事をnote限定先行公開!

2月10日ごろ『いま、子育てどうする?(仮)』刊行記念!一部記事をnote限定先行公開!

彩流社では2月10日ごろ『いま、子育てどうする?(仮)』を発売します。
本書はベネッセコーポレーション「サンキュ!編集部制作スマホアプリ「totonou」にてPV週間ランキング1位(2020年6月)を獲得した「休校でずーっと家にいる子どもに、親が今できること」の待望の書籍化です!発売を記念してnote限定で一部を先行公開します!
専門がドイツ教育思想、実践的身体教育論、子どもと保育のメディア論であ

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【1/31終了しました】ペソアのスマホケースつくってみた

【1/31終了しました】ペソアのスマホケースつくってみた

※たくさんのご注文ありがとうございました!こちらは終了しました!

こんにちは。彩流社の者です。
そうです、新刊が出たタイミングでもないのに、なぜか突然ペソアのスマホケースを販売した会社、彩流社です。
え?そもそもペソアのスマホケースを販売したの?っていう話ですが、ご覧のとおりです⇩。

その結果、反響がございまして、

「いやいやなんで!?」

「ってかペソアってそんなキャラなの?」

「ってい

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『日米安保と砂川判決の黒い霧』試し読み公開!~編集者による紹介文付き~

『日米安保と砂川判決の黒い霧』試し読み公開!~編集者による紹介文付き~



2020年10月13日に彩流社から『日米安保と砂川判決の黒い霧』(吉田 敏浩 著)という本を刊行しました。
砂川事件とは1957年、東京都北多摩郡砂川町(現在の立川市)にあった在日米軍立川飛行場の拡張工事の測量に反対する労働者や学生が逮捕・起訴された事件。東京地裁では、そもそも米軍の駐留が違憲であるとし全員無罪となったが、最高裁では有罪となった。この最高裁判決の裏で日米が秘密裏に接触していたこ

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【祝!】第12回K文学レビューコンクール(※)最優秀賞受賞!『中央駅』レビュー掲載!

【祝!】第12回K文学レビューコンクール(※)最優秀賞受賞!『中央駅』レビュー掲載!

11/28、29で盛況のうちに幕を閉じたK-BOOKフェスティバル。
そのプログラム内で発表された第12回K-文学レビューコンクールで竹垣 なほ志さんのレビューが最優秀賞を受賞しました。そしてなんとレビューしていただいた作品は『中央駅』でした!竹垣さま、おめでとうございます!そしてありがとうございます。受賞作が『中央駅』であることがとても嬉しいです!
今回、弊社noteでも公開の許可をいただいたの

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【既刊紹介】『ベルリン 分断された都市』

【既刊紹介】『ベルリン 分断された都市』

 スティーブン・スピルバーグの2016年の映画『ブリッジ・オブ・スパイ』に西ベルリンに住む留学生が東ベルリンに住む恩師のもとへ自転車で気軽に訪れるシーンがある。彼は東西ベルリンに壁が作られていることを恩師に伝え西側へ逃げるよう提案するが、恩師の家にいる間に東西の往来が完全に閉ざされ、彼もまた西ベルリンに戻ることができずにスパイ容疑で逮捕されてしまう。

 また2019年のドイツ映画『僕たちは希望と

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【既刊紹介】『家族にとってのグリーフケア』

【既刊紹介】『家族にとってのグリーフケア』



◆坂下 ひろこ 編著 『家族にとってのグリーフケア』
2019年03月27日初版発行

「グリーフ」とは「喪失に伴う様々な反応」ということで、多くの場合死後のケアのことを「グリーフケア」と呼びますが、本書では「グリーフケアについては、大半の医療者は「遺族ケア」(=死後のケア)と考えがちだが、当事者(家族)たちにとっては、闘病中の患者と家族のためにしてくれた人間的な配慮の数々や、手を尽くしてくれ

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【緊急公開!】習近平氏の政治思想から香港国家安全維持法の成立を読み解く

【緊急公開!】習近平氏の政治思想から香港国家安全維持法の成立を読み解く

2020年6月30日、香港安全維持法が成立し、即日施行されました。1997年、香港はイギリスから中国に返還され、「一国二制度(一国両制)をもとに、社会主義政策を将来50年(2047年まで)にわたって実施しない」とし、「表現や集会の自由」を含む「高度な自治」を約束したにも関わらず、中国政府による香港の抗議デモ取り締まりなど、統制強化を目的とした香港安全維持法施行の結果、その自治が失われる可能性が高ま

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ペソア『不安の書』と『不穏の書、断章』って何が違うの?

ペソア『不安の書』と『不穏の書、断章』って何が違うの?

先日、Twitter を眺めていたら「ペソアの『不安の書』と『不穏の書』ってなにが違うの?」というツイートを拝見しまして、

「確かにペソアの本は、似たようなタイトルが並んでいて、とてもわかりにくい!」と感じたので、記事にしてみました。

ご購入や検索のときに、お役に立てれば幸いです。

■ペソアの、似たタイトル書籍一覧■

『不安の書 【増補版】』(彩流社)2019/8/6発売

『不安の書』(

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【既刊紹介】『体感する戦争文学』

【既刊紹介】『体感する戦争文学』



◆新藤謙著『体感する戦争文学』
2016年9月12日初版発行

どんな年にも、なにかしらの節目はめぐってくる。2020(令和2)年は、阪神淡路大震災と地下鉄サリン事件から25年であり、東京オリンピック・パラリンピックが延期開催されるらしい2021(令和3)年は、東日本大震災から10年の節目となる。

今年の夏がくれば、終戦から75年になる。15歳だった人が、90代を迎える。「人生百年」というけ

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スペイン文学を代表する作家 デリーベスの短・中篇集『そよ吹く南風にまどろむ』刊行記念!短編『クルミの木』を全文公開!

スペイン文学を代表する作家 デリーベスの短・中篇集『そよ吹く南風にまどろむ』刊行記念!短編『クルミの木』を全文公開!



『そよ吹く南風にまどろむ Siestas con viento sur』
ミゲル・デリーベス 著, 喜多 延鷹 訳
定価:2,200円 + 税
2020年5月21日ごろ発売予定

5月21日ごろ発売予定の、『そよ吹く南風にまどろむ』。スペインの作家ミゲル・デリーベスは日本ではそれほど知られていませんが、ノーベル文学賞受賞が取り沙汰されるほど、スペインでは有名な作家です。
今回は『そよ吹く南風

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おうちで作れる お手軽フレンチ離乳食 レシピ一部 公開

おうちで作れる お手軽フレンチ離乳食 レシピ一部 公開



『野菜から始めるやさしいフレンチ離乳食』
中澤 敬二 著
定価:1,800円 + 税

新型コロナウィルスによって、なかなか外出できない日々が続いているかと思います。そんな中で、自宅でも楽しめる料理は心の安らぎの大事な時かと思います。大人向けの料理本やレシピサイトをついつい眺めたりしてしまいますね。
料理関係本でいうと、彩流社からは「離乳食をフレンチで楽しむ」という少し趣を変えた本を出してお

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マーク・トウェイン没後110年記念刊行!生前にまとまって発表された唯一の「自伝」
『〈連載版〉マーク・トウェイン自伝』一部試し読み

マーク・トウェイン没後110年記念刊行!生前にまとまって発表された唯一の「自伝」 『〈連載版〉マーク・トウェイン自伝』一部試し読み

 2020年4月21日は、アメリカを代表する作家マーク・トウェインが亡くなってちょうど110年!
 彩流社は昔からマーク・トウェイン全集(『マーク・トウェインコレクション』)を刊行し、また多くの関連書籍を出してきました。(詳しくは弊社HPをご覧ください)
 そして5月7日ごろに、新刊『〈連載版〉マーク・トウェイン自伝』(里内 克巳 訳 )を発売する予定です。

 本書は生前にまとまって発表された唯

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編集者が明かす、ダムに沈んだ徳山村の本を出した理由 ―そこから見え隠れする近現代―

編集者が明かす、ダムに沈んだ徳山村の本を出した理由 ―そこから見え隠れする近現代―



『ホハレ峠――ダムに沈んだ徳山村 100年の軌跡』(4月20日ごろ発売予定)

 もうすぐ大西暢夫さんによるルポ『ホハレ峠――ダムに沈んだ徳山村 100年の軌跡』が発売になる。発売前の、一部未確定原稿を公開しながらご紹介したい。

 私は若い頃に、大西さんの『山里にダムがくる』(山と渓谷社、共著)を読んでいて、良い本だなあ、こんな本を企画できる編集担当の人はうらやましいなあ、と思っていたのだ。

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