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人間が鍛えられる。

■ホテルの食堂、調理場内に犬がいる。
・最近のニュース、「クアンビン省ドンホイ市3つ星ホテルの食堂、調理場内で犬(プードル)が飼われ利用客へ吠える、同省観光局はホテル側へ厳重注意」。
・ハノイ市から当ホテルに訪れた30人の団体客はこの状況に不満を表明した。

■ホテル側の不誠実な対応。
・団体客がフロントで氷を求めた際「プードルが突進してきて吠えた」が、ホテルスタッフは「犬は噛まない」と応じた。しかし、団体客はホテル側の不誠実な態度に不満を持ち「宿泊予定を1日短縮して早々にハノイ市へ帰ることを決めた」。
・団体客のひとりは「犬が怖いわけではないが、子供たちが狂犬病に感染する可能性が心配」と述べた。
・その後、クアンビン省観光局の検査官が当ホテルを訪れ事実関係を確認した。犬は狂犬病の予防接種を受けているとのことだが、「犬を厳重に管理し、特に調理場に置かないように注意を促した」。

■誰が偉い、強い、と言う事ではない。
・余談、上述の報道とは少し話が逸れるが、お金を払っているから「客の方が偉い」とか、サービスを提供する側「不満があるなら利用した分だけ支払って帰ってくれ」等という事は非常にナンセンスだと常々感じる。しかし、どこの国でもこういう事は起こりうるだろう。
・本報道を含めて、ホテル側は利用客が快適に過ごせるよう心掛ければ今回のケースは避けられたはずだ。しかし、私もベトナムでホテル、レストラン、タクシー等サービスを提供する側から似たように不快なケースを多々経験している。不誠実な対応に私の気分次第でイラっとする時もあれば、「この状況、いま私は試されている」等と思うようにしてその場を切り抜けたりもする。
・ベトナムで暮らしていくうち徐々に分かっていくのだが、彼らは客を不快にしたい訳ではない、と言う事だ。ただ彼らの言い方、対応の仕方、表情等だけを切り取れば、「ケンカ腰で注意をされている」と思われる人、特に外国人は多いだろう。
・私自身キレた事はないが、キレてしまいそうな日常が当り前にある事が分かると、「この国は私の人としてのサイズを大きくしたり鍛えてくれるだろう」と捉えられるようになった。それでも列への割込みは未だに慣れず注意をしてしまう、結構ベトナムに長く住んでいるにもかかわらず。「私はまだまだ未熟か」なんて時に自身を省みる。

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