田中りゅうすけ

塾講師。noteでは、ショートショートショートを書きます。旅行とか好きなものとか、そん…

田中りゅうすけ

塾講師。noteでは、ショートショートショートを書きます。旅行とか好きなものとか、そんな記事もありますのでぜひお読みください。 【好きなこと】 バスケ、ピアノ、歌、プロ野球(ヤクルト阪神オリックス)Bリーグ(島根京都神戸奈良)ラジオ(聞く、作る)

マガジン

  • ショートショート集

    私が書いたショートショート小説をまとめました。

  • 140字小説

    Xに投稿した「140字小説」を、こちらにもアップロードしています。

  • 私の旅行記

    旅の記録。日帰りも含みます。

  • シアトル留学日記

    2016年に、57日間だけシアトルに留学しておりました。 何か特別なことがあったわけではなく、至って普通の留学でしたが、できるだけ鮮明に書き記したいと思います。

  • 毎週ショートショートnote

    田原にかさんの「毎週ショートショートnote」に参加した作品を載せています。 是非お読みください。

記事一覧

固定された記事

なぜ「ラーメンズ」が好きなのかを敢えて言語化

「好きな芸人は?」と聞かれたら、私は必ずラーメンズの名を挙げる。 ラーメンズとは、日本のお笑いコントユニットで、 メンバーは小林賢太郎さんと片桐仁さんの2名。 「…

54

「みんなと同じ」の安心感とその中毒性

ある平日。 私は仕事が休みで、 自宅から電車で30分ほどの都会にいました。 脱毛サロンへ行き、その後は書店でゆっくりと面白そうな本を探し、結局「今持っている星新一を…

お花屋さんにて

「淳、お久しぶり!大学時代お世話になった研究室の倉橋先生が2023年度末で退職されるから、お祝いがてら飲み会をしないか?」 2024年2月。 松笠淳(まつかさ・じゅん)は…

【ショートショート】タクシー代は授業料

2024年4月13日、22時32分。 遅番の仕事を終えた石川光太郎は、会社の向かいにある有料駐車場に停めた愛車へ乗り込んだ。 「あ、やべぇ」 光太郎はカバンの中身をひっく…

6

【140字小説】タクシー代は授業料

「お疲れっしたー」と退勤していつも車を停めている有料駐車場へ行くと財布がなかった。 タクシーを呼んだ。 妻に連絡し家に着いたら、 財布を持って出てきてもらうことに…

1

【140字小説】受験戦争の遺産

姉妹校の米国の生徒から手紙が来た。 日本の生徒たちにコピーを渡し、 それを読み聞かせる教師の私。 読み終わった後 「さ、授業に入るか」 と私が言うと、1人の生徒が…

2

Newポケモンスナップに、今更ハマったよ。

「Newポケモンスナップ」 2021年4月に発売されたNintendo Switchのソフトですが、 今になって急にハマってしまいまして。 詳細はこちらを↓ 理由ははっきりあるんです。 …

1

【普通の青年の普通の留学】シアトル留学日記②

さて、前回の記事ではまだホームステイ先にすら着いておりませんので、到着したところから。 ホームステイ先はシアトルから少し離れたRentonという街。まさに「閑静な住宅…

9

【ショートショート】久しぶりの「良いボール」

「え!今から行く!」 爽やかな9月の空の下で大きな声を出したのは、20歳の村井京(むらい・きょう)。 「お前、しばらく連絡がなかったと思ったらそんなことになってた…

4

【普通の青年の普通の留学】シアトル留学日記①

2016年1月から3月まで、私はアメリカ合衆国ワシントン州のシアトルに留学をしていました。 突然その時にあったことを色々と鮮明に思い出したので、脳内から消えないうちに…

8

昔作った曲と今

2016年の秋ごろに作った曲が、急に出てきました。 歌詞を載せます。 『僕の日曜日』詞曲:田中りゅうすけ 君に届けたい 歌があるんだ 朝日が差し込んで 穏やかな風が吹…

5

【ショートショート】水族館とパティシエ

2022年7月。 「はぁ…」 通葉市(つばし)の西井戸町で有名なケーキ屋「洋菓子たかはし」の店長を務める高橋銀次郎は、通葉市立水族館の休憩スペースでため息をついた。 …

15

【毎週ショートショートnote】ルールを知らないオーナメント

2023年12月。 今日通葉市(つばし)に引越ししてきた石本藍良(いしもと・あいら)は、荷物の詰まった大量の段ボールの中からたくさんの枝の模型を取り出した。組み立て式…

13

神戸の北野に行った。(3/3)ベンの家

さて、神戸は北野の旅行記のラストです。 1本目と2本目はこちら。 「ベンの家」とは何かと言いますと、冒険家ベン・アリソンさんのコレクションを意識した、動物の剥製の…

4

【毎週ショートショートnote】台にアニバーサリー

通葉国際高校。 開校して3年目の高校で、綺麗な校舎と施設が話題となり、今では地域で最も人気の高校とも言われている。 職員室の前の廊下では、数々の盾が台に乗っている…

16

伊勢志摩旅行(半年前だが)2/2

さて、伊勢志摩旅行後半戦。 前半戦はこちらね。↓ 2日目に行ったのは、日本で最も魅力的なテーマパーク、「志摩スペイン村」です。 約25年ぶりにやってまいりました。 …

11
なぜ「ラーメンズ」が好きなのかを敢えて言語化

なぜ「ラーメンズ」が好きなのかを敢えて言語化

「好きな芸人は?」と聞かれたら、私は必ずラーメンズの名を挙げる。

ラーメンズとは、日本のお笑いコントユニットで、
メンバーは小林賢太郎さんと片桐仁さんの2名。

「どういうところが好きなの?」と言われても今までは言語化できなかったが、
せっかくnoteで書くことが習慣化してきたので今のうちにできる限り文字にしておこうと思う。
基本的に私は何に対しても「好きに理由なんてない」なんてロマンチックなこ

もっとみる
「みんなと同じ」の安心感とその中毒性

「みんなと同じ」の安心感とその中毒性

ある平日。
私は仕事が休みで、
自宅から電車で30分ほどの都会にいました。

脱毛サロンへ行き、その後は書店でゆっくりと面白そうな本を探し、結局「今持っている星新一を全部読み切ってから新しいのを買おう」と思い店を出た時、ちょっとした焦燥感が。

その正体はよく分からず、何に対して焦っているのだろうと思いながら向かった先はスターバックスコーヒー。
大好きなカフェモカを飲みながら星新一の『盗賊会社』を

もっとみる
お花屋さんにて

お花屋さんにて

「淳、お久しぶり!大学時代お世話になった研究室の倉橋先生が2023年度末で退職されるから、お祝いがてら飲み会をしないか?」

2024年2月。
松笠淳(まつかさ・じゅん)は大学時代の友人である近藤空介(こんどう・くうすけ)からメールを受け取った。

「久しぶり!是非行きたい!お誘いありがとう」

淳と空介は大学を卒業した2020年3月以来、連絡を取ることすらしなかった。
大学では同じバスケサークル

もっとみる
【ショートショート】タクシー代は授業料

【ショートショート】タクシー代は授業料

2024年4月13日、22時32分。

遅番の仕事を終えた石川光太郎は、会社の向かいにある有料駐車場に停めた愛車へ乗り込んだ。

「あ、やべぇ」

光太郎はカバンの中身をひっくり返したが、大事なものが入っていないことに気付いた。

「財布がない…」

スマホケースには常に運転免許証を入れているため道路交通法違反は免れたが、クレジットカードや現金は全て財布の中にあるため、駐車場から出ることができなく

もっとみる
【140字小説】タクシー代は授業料

【140字小説】タクシー代は授業料

「お疲れっしたー」と退勤していつも車を停めている有料駐車場へ行くと財布がなかった。

タクシーを呼んだ。
妻に連絡し家に着いたら、
財布を持って出てきてもらうことに。
運転手さんが色々な話をしてくれた。
わずか15分だったが、気持ちがスッキリ。
タクシー代、悔しい出費だけど意味のある3800円だ。

※フィクションではありません。この記事を書く本の1時間前、本当に起こった話です。

【140字小説】受験戦争の遺産

【140字小説】受験戦争の遺産

姉妹校の米国の生徒から手紙が来た。

日本の生徒たちにコピーを渡し、
それを読み聞かせる教師の私。

読み終わった後

「さ、授業に入るか」

と私が言うと、1人の生徒が立ち上がった。

「先生!設問が配られてません!あと、解答と解説はもらえらないんですか?」

Newポケモンスナップに、今更ハマったよ。

Newポケモンスナップに、今更ハマったよ。

「Newポケモンスナップ」
2021年4月に発売されたNintendo Switchのソフトですが、
今になって急にハマってしまいまして。
詳細はこちらを↓

理由ははっきりあるんです。
「ポケモンSVの厳選や努力値のヌルゲー具合に嫌気がさし、『ポケモンは戦わせるものではなく愛でるもの』という結論に達した」からです。

とにかく「ポケモンが可愛い」という原点に立ち帰りたかったということで、3月後半

もっとみる
【普通の青年の普通の留学】シアトル留学日記②

【普通の青年の普通の留学】シアトル留学日記②

さて、前回の記事ではまだホームステイ先にすら着いておりませんので、到着したところから。

ホームステイ先はシアトルから少し離れたRentonという街。まさに「閑静な住宅街」でございます。

また後の記事で話しますが、写真がないんですよ。色々ありましてねぇ。大変だったよ。

スリランカ出身の老夫婦と共に、8週間を過ごすことになりました。
ホームステイ先の人とうまくいかなかったらどうしようと本気で心配

もっとみる
【ショートショート】久しぶりの「良いボール」

【ショートショート】久しぶりの「良いボール」

「え!今から行く!」

爽やかな9月の空の下で大きな声を出したのは、20歳の村井京(むらい・きょう)。

「お前、しばらく連絡がなかったと思ったらそんなことになってたのかよ…」

小さな声で呟きながら、車を走らせる。向かう先は高校の同級生の石川光太郎(いしかわ・こうたろう)の家だ。

(ピンポーン)

「はーい、あら京ちゃん。ありがとうね。あの子、3日間ベッドから出なくて。あ、今降りてきたかしら」

もっとみる
【普通の青年の普通の留学】シアトル留学日記①

【普通の青年の普通の留学】シアトル留学日記①

2016年1月から3月まで、私はアメリカ合衆国ワシントン州のシアトルに留学をしていました。
突然その時にあったことを色々と鮮明に思い出したので、脳内から消えないうちに書き綴ろうと思います。
まぁ、
「普通の青年が普通に留学して普通に勉強しただけ」
なんですけども、そういう方が今後海外でお勉強される方の参考になりやすいのかなと。
変にぶっ飛んだ話は、手本にはならんですよ。

てなわけでスタートです。

もっとみる
昔作った曲と今

昔作った曲と今

2016年の秋ごろに作った曲が、急に出てきました。

歌詞を載せます。

『僕の日曜日』詞曲:田中りゅうすけ

君に届けたい 歌があるんだ

朝日が差し込んで 穏やかな風が吹く
「そうか、今日は休みか」って体を起こす
コーヒーメーカーのスイッチを
入れるのが合図さ
さぁ僕の日曜日が始まる

特に行くとこもないし、掃除でもしようか
今日こそはいらない服を捨てるぞ

こんな平凡な休日こそ
僕が欲しかっ

もっとみる
【ショートショート】水族館とパティシエ

【ショートショート】水族館とパティシエ

2022年7月。

「はぁ…」

通葉市(つばし)の西井戸町で有名なケーキ屋「洋菓子たかはし」の店長を務める高橋銀次郎は、通葉市立水族館の休憩スペースでため息をついた。

「2号店なんて出すんじゃなかった…」

銀次郎は2020年に製菓の専門学校を卒業した後、通葉市北東部に位置する西井戸町で小さなケーキ屋を始めた。
その味はすぐに町中に広がりケーキ作りが追いつかないほどの人気を博し、2年経った20

もっとみる
【毎週ショートショートnote】ルールを知らないオーナメント

【毎週ショートショートnote】ルールを知らないオーナメント

2023年12月。

今日通葉市(つばし)に引越ししてきた石本藍良(いしもと・あいら)は、荷物の詰まった大量の段ボールの中からたくさんの枝の模型を取り出した。組み立て式の大きなクリスマスツリーだ。

藍良にとって、クリスマスツリーを飾るのは人生で初めてのことだ。
今まで厳しい両親に勉強だけをさせられ続け、世の中の楽しいことを何も知らなかった。
見るに見かねた藍良の母の妹である聡子が黙って藍良を連れ

もっとみる
神戸の北野に行った。(3/3)ベンの家

神戸の北野に行った。(3/3)ベンの家

さて、神戸は北野の旅行記のラストです。

1本目と2本目はこちら。

「ベンの家」とは何かと言いますと、冒険家ベン・アリソンさんのコレクションを意識した、動物の剥製の博物館のようなところです。
本当に剥製だらけでした。
虫の剥製もありますので、苦手な方はご注意ください。
この記事には虫は載せませぬ。ご安心を。

挨拶代わりのバイソンちゃん。
デカかった。とにかくデカかった。
顔面だけが壁にかかって

もっとみる
【毎週ショートショートnote】台にアニバーサリー

【毎週ショートショートnote】台にアニバーサリー

通葉国際高校。
開校して3年目の高校で、綺麗な校舎と施設が話題となり、今では地域で最も人気の高校とも言われている。

職員室の前の廊下では、数々の盾が台に乗っている。

「バスケ部県大会初出場」
「バレー部通葉市大会初優勝」

校長が自費で記念の盾を作っているらしい。

中には学業を讃えるものもあり、

「初 全国模試総合10位」
「〇〇大学模試 初A判定」

など、さまざまな「校内初」が飾られて

もっとみる
伊勢志摩旅行(半年前だが)2/2

伊勢志摩旅行(半年前だが)2/2

さて、伊勢志摩旅行後半戦。

前半戦はこちらね。↓

2日目に行ったのは、日本で最も魅力的なテーマパーク、「志摩スペイン村」です。

約25年ぶりにやってまいりました。

スペインということでフラメンコっぽい動きをする私。
この顔、かなり気分がいい時にしか出ません。
楽しかったんでしょうね。
何度も言いますが、童心に返ったのではなくそもそも失ってすらいないのです。

16世紀くらいのスペインの感じ

もっとみる