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酒一本の魅力を伝えるマガジン

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日本酒レビューマガジンです。気持ちと思い入れを全面に出していきます。
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一人クリスマスにしみた酒

一人クリスマスにしみた酒

仙禽初槽、中取り。バナナセメダイン洋梨にかすかな森の香り。

これは上澄み。つまり入口。おりが馴染んでからが本番。(見辛いのですが、はじめは瓶の中で液体部分と濁り部分が分離しているのです。はじめに液体の部分を飲み、濁りと混ぜて飲むと面白いのです。)

捉え難い五味をたたえて仙禽は水に還る。クリアで柔らかな水に還る。舌の上で。

ゆえに後に残るものなし。春の残雪の寂しさ。冬だけど。

よもやまを書こ

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またこの季節が巡りくる度に…あたごのまつ純米吟醸ささら・おりがらみ生酒

またこの季節が巡りくる度に…あたごのまつ純米吟醸ささら・おりがらみ生酒

どんな酒が飲みたい?

日本酒がはじまるシーズンは冬、その季節の到来とともにどんな酒を飲みたくなるだろうか?

もし人にそれを問われれば、僕はこんな酒を飲みたいと答える。
あたごのまつ、純米吟醸ささら・おりがらみ生酒。

なぜ、これを飲みたくなるのだろう。
その理由は単純だ。
この酒は思い出させてくれる。

酒は料理とともにあるべきものだということを。

このお酒のコンセプトは裏ラベルに書いてあり

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あまりもの、の、ぜいたく

あまりもの、の、ぜいたく

どうもこんばんは、りょーさけです。
今日は健康診断でした。血圧がギリギリ正常ライン。オンライン。大坂なおみ選手のバックハンドストロークな堂々たるキワキワショットでした。

その他特に一発アウトな結果が出なくてよかったなあと思っています。

あとはラーメン食って寝てました。ははは。
そして今は茶碗蒸しとポムパイヤソンもどきを目の前に発泡酒と日本酒を飲んでいます。

妻が寛容なことをいいことにいい気に

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酒に望むもの、スポーツに望むもの。~寳劔秋あがりを飲みながら(後編)~

酒に望むもの、スポーツに望むもの。~寳劔秋あがりを飲みながら(後編)~

どうもこんばんは、りょーさけです。
眠りの重さが尋常じゃなくなってきました。休みの日になると食べてる時以外眠気がとんでもない激烈な形で襲ってきます。

質もまた深し。一回の眠りで3つくらいの短編夢を見るようになってきた…。

夢があまりに多いと一部が現実と混じって何が本当の情報なのかが分かりづらくなってきます。
何年もあってない知人に夢で会うと、それでちょっと満足する自分がいます。
こうやって寂し

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糸井重里さんは好きですか? 天穏・無窮天穏天雲、改良雄町

糸井重里さんは好きですか? 天穏・無窮天穏天雲、改良雄町

あなたは雲を見て素晴らしいと思ったことがありますか?

じゃあ、木の葉が命を終えて地に還るときの音に耳を澄ましたことがありますか?

酔って道端を歩くおっさんの感情を想像して盃を交わしたくなったことがありますか?

赤ん坊の笑顔から喜び以外を感じ取ろうとしたことがありますか?

何気なく散歩して、泣き叫びたくなるほど季節の移り変わりの激しさに戸惑ったことは、ありますか?

どうも、りょーさけです。

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そこでは誰もが凡庸ではなかった。少なくとも誰もが、普通ではなかった。~モダン仙禽・亀の尾を飲みながら~(中編)

そこでは誰もが凡庸ではなかった。少なくとも誰もが、普通ではなかった。~モダン仙禽・亀の尾を飲みながら~(中編)

どうもこんばんは、りょーさけです。

ついに我が家にも厚い掛け布団が登場しました。押入れの中から。
とってもあたたかいです。これにニトリの「ずり落ちがしにくい布団カバー」をかけた布団を二段重ねにすれば…夢のあたたか寝床の完成であります!

今日仕事から帰ってきたら毛布も出ていた!ありがたきは家族の存在ですね。明日も仕事頑張れそうだなあ。

…ということで、大学時代の批評の講義とモダン仙禽・亀の尾の

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酒に望むもの、スポーツに望むもの。〜寶劍秋あがりを飲みながら〜(前編)

酒に望むもの、スポーツに望むもの。〜寶劍秋あがりを飲みながら〜(前編)

どうもこんばんは、りょーさけです。

職場でもプライベートでも不思議と多くの人からからかわれます。不思議です。どこへ行ってもなぜか立ち位置が変わりません。ここ10年位の謎です。いや、もっとか。

人は所属するコミュニティによって、対面する相手によって自分自身の質を変えると何かの本で読んだのですが、僕はあまり変わってないのかもしれません。

今日はこのお酒を飲みながら行きます。寳劔純米吟醸秋あがり。

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そこでは誰もが凡庸ではなかった。少なくとも誰もが、普通ではなかった。~モダン仙禽・亀の尾を飲みながら~(前編)

そこでは誰もが凡庸ではなかった。少なくとも誰もが、普通ではなかった。~モダン仙禽・亀の尾を飲みながら~(前編)

どうもこんばんは、りょーさけです。

日に日に眠りが深くなっております。深すぎて迷惑なくらいです。起きにくいデス。危うく遅刻しそうになりますです…。
あと、久しぶりの布団が重いですね。年々体が不自由になっていくのを感じます。元気なお年寄りって本当にすごいんだなあ。

とまあ老いと寒さを感じつつ、ちょっとあたたかくて若い(?)話をひとつ。
最近ちょいちょい昔の話をしています。あ、自分のです。で、よく

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君は何を買うのだろう 僕は何を選ぶのだろう 寺田本家五人娘&香取(後編ってことで)

君は何を買うのだろう 僕は何を選ぶのだろう 寺田本家五人娘&香取(後編ってことで)

楽しい時間は想像以上に早く過ぎます。

昨日は飲み友のお宅へ伺って、家族どうして飲んだり食べたりしてました。

楽しかった。後何回あんなことがあるだろうか。あんな時間を共有してくれる人と会えるだろうか。

出会ってからまだ飲んだ回数なんて多くなくて、家族同士も二回目だけれど毎回心地よい時間を過ごさせていただいてます。

僕はそういうところでかわされるお酒の話が大好きです。
正しいかどうかは二の次の

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疑問は日々やってくる。永遠に解かれなかったとしても。 ちょっとだけ自然郷本醸造さわやか

疑問は日々やってくる。永遠に解かれなかったとしても。 ちょっとだけ自然郷本醸造さわやか

どうもこんばんは、りょーさけです。

ここ最近2日で1本のお酒の魅力を伝える記事を書き続けてきました。
ありがたいことに「良かったよ!」という反応もあり(主にTwitterですが)、とても嬉しかったです。

ですがもう限界です。

今日は以前みたく、とりとめもない疑問をただ書き連ねる記事にさせて下さい笑

どういうわけかはわからないのですが、私は時にあれこれ叫ぶだけの言葉を綴りたい欲求があるようで

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日本酒の日じゃなくても考えたい仙禽の話 仙禽ひやおろし・アッサンブラージュ山田錦・雄町・亀の尾 (仙禽特別編)

日本酒の日じゃなくても考えたい仙禽の話 仙禽ひやおろし・アッサンブラージュ山田錦・雄町・亀の尾 (仙禽特別編)

どうも、仙禽ファンのりょーさけです。
ふふふ、ミーハーだと言うがいい。ちょっと記事書いただけでファンづらかよ!って突っ込んでもらっても構わない。

…一応言っとくと、言い訳をしておくと仙禽は大学生の頃から好きでした。
仙台の酒屋さんが推してる銘柄で、「変わってるけどいいですヨ~」って店主さんが言ってくれて。

単純な僕は何回も仙禽を買って、自分の家や友人の家で仙禽を飲んでいた。

あの頃は仙禽だっ

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日本酒の日に考える時の流れの話 仙禽・クラシック亀の尾&ナチュールクラシックアン 後編

日本酒の日に考える時の流れの話 仙禽・クラシック亀の尾&ナチュールクラシックアン 後編

どうもこんばんは、りょーさけです。
この記事を書いた日から1.9キロ痩せました。このペースで行くと年内に自分の身長に対する推奨体重くらいまで落とせそうです。

…大丈夫です。体調はとても良いです。具合が悪いわけではありません。
ただいつもの3倍くらい動いているだけです。

さあ、本題に移りましょう。
これは仙禽のお酒について考える記事なのでした。

前回は「ヴィヴィッドな甘酸っぱさを売りに異端児と

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味の深まる秋の夜のえーえん・貴ふかまり特別純米

味の深まる秋の夜のえーえん・貴ふかまり特別純米

どうもどうもこんばんは、りょーさけです。
「今日は仙禽の後編です!」と見せて貴です!

プチトラブルで家に届いてなかった貴を宅配センターまで取りに行ったのです。ふふふ。

いやあ…これはテンションが上がるラベルです。
この最低限かつ季節を感じさせるの飾り気…とても素敵ですね。

ふかまり、というネーミングがよいですね。
少々調べてみたところ、年々出荷が早くなってコンセプトがよくわからなくなっている

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日本酒の日に考える時の流れの話 仙禽・クラシック亀の尾&ナチュールクラシックアン 前編

日本酒の日に考える時の流れの話 仙禽・クラシック亀の尾&ナチュールクラシックアン 前編

どうもこんばんは、りょーさけです。
皆さんいきなりですが知ってましたか?今日は日本酒の日です。
他のSNSを見ている人ならTLに多少は日本酒の画像や投稿が並んだのではないかな???
え、並んでない?

まだまだ日本酒は努力不足ですかね。ふふふ。
がんばらないと。ね。

そんなことを思いつつ今日いただくのは、栃木県の仙禽です。
仙禽クラシック亀の尾と、仙禽オーガニックナチュールアン。

使っているお

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