見出し画像

酒に望むもの、スポーツに望むもの。〜寶劍秋あがりを飲みながら〜(前編)

どうもこんばんは、りょーさけです。

職場でもプライベートでも不思議と多くの人からからかわれます。不思議です。どこへ行ってもなぜか立ち位置が変わりません。ここ10年位の謎です。いや、もっとか。

人は所属するコミュニティによって、対面する相手によって自分自身の質を変えると何かの本で読んだのですが、僕はあまり変わってないのかもしれません。

今日はこのお酒を飲みながら行きます。寳劔純米吟醸秋あがり。香りは実に穏やかです。秋の夜風の香り、なんて言ったら明らかな脚色ですが。静かです。無駄な波風などたてない。ほのかでかすかな葡萄香からはいって、まろやかで透明感がある旨味。秋あがりでなければ寳劔はここで丸みを帯びた余韻を伴ってすぅーーーっと消えていくように思いますが、秋あがりはもうひと押しコクがある。

円熟味のあるアルコール感を感じます。フレッシュな頃は相当に勢いがあったのかもしません。しかしそれも過去の話。ひと夏を越して、やんちゃな刺激はいささか成熟した風味へと進化したようです。

全体的にまろみがいいですね。なんでしょう。旨味と塩味だけで押し切ってた肉料理に卵を落としたらまろやかになった…みたいな感じですかね。
素敵なんだなあ。酒は。それに尽きる。
造りての方もかつては伝説の不良と呼ばれた方だそうな…今はきっと魅力的な大人の男性となって蔵を切り盛りしていらっしゃるのでしょう。

さて、今日はなんの話にしましょうか。
ぶっちゃけ昨日の仙禽と大学の話の方向性に困っての代打回なんですが笑

じゃあスポーツの話でもしますか。
いや、スポーツマンガの話をしますか。

現実だとあまりにホットすぎて触れたこっちが火傷しかねません。フィクションを考えつつ、ノンフィクションに通ずる部分を考えていきたいように思います。

僕、スポーツマンガが好きです。

生活の中心と言ってもいいです。結構本気です。

といっても端から端まで読みまくるとかそういうタイプではありません。気に入ったものをとにかく何度も何度も読むといったスタイルです。

で、生活する中で(仕事してる時が多いかな)時折思い出して、「ああ、あのシーンはこういう感じだったのか」と解釈して楽しんでます。

その時々でいくつかハマって読んだなあ。
小学生の時は『スラムダンク』と『エースをねらえ!』と『あした天気になあれ』。あと『あしたのジョー』。

中学生の頃は『Mr.フルスイング』(スポーツなの?って意見はさておいて)。『テニスの王子様』も読みましたかね。『キャプテン』も読んだかな。『MAJOR』も読んだか?

(あれですよ、僕マイナーなやつはあんまり読みません。そういう投稿じゃないんです。)

高校生の時は…自分が部活きつかったので全然読めなかったな。『ハチミツとクローバー』とか(これは小説だけど)『おいしいコーヒーの入れ方』とかを読んで逃避してました笑

で、そこから先で印象に残ってるのは…『ROOKIES』とか『弱虫ペダル』とかですかね。社会人になってから『ダイヤのA』とか『ハイキュー!!』とかを何度も読んでる気がします。

スポーツマンガはどれもその時代のスポーツの精神を憧れという形で消化しているような気がします。その時代の「スポーツってこうあったらいいな」を形にしているということです。

僕が読んだ中で一番古いタイプ。いわゆるスポ根を体現しているのは『あしたのジョー』や『エースをねらえ!』、『キャプテン』でしょうか。どれもスポーツの成長段階において難しい部分を主人公やその周辺の人達が「気持ちで」乗り越えようとする様に焦点があります。

(ここで注意なのですが、僕はこの時代のリアルのスポーツ選手がそのようにして成長したと言いたいのではありません。あくまでその時代のスポーツに、主に大衆が望む精神性が表現されていたと言いたいだけです。)

今広がりつつあるスポーツの精神からしたら酷なシーンが多いでしょう。「立て!立つんだジョー!!」だけでは選手は勝てない。水たまりができ放題のテニスコートを雑巾一枚で整備する情熱だけでは勝てない。地獄の練習で体を痛めながら、みぞおちにボールを喰らいながら練習をしただけでは、勝てません。

勝てないけれど、そういう奮闘ぶりにみなは心奪われたのでしょう。確かに時に自己犠牲を伴った成功というのはいつの時代も多くの人の心を動かします。それくらいの離れ業なのでしょう。自己犠牲は…。

それと時を同じくして流行っていたのは「魔球魔打法」タイプの話でしょうか。簡単に言うと、主要人物たちが必ず常人離れした得意技・必殺技を持っているタイプのマンガです。古くは(僕あんまり読んでないけど)『ドカベン』とかかな(といって良いフォークボールを投げるために皮膚をえぐって深くボールを握れるようにした、とかいうエピソードを見るとただの特殊能力系ではなくてスポ根、それ以上の信念の問題が入ってくるなあとか思ったりもする。)。僕が読んでる中だと『Mr.フルスイング』とか『テニスの王子様』とかですかね。
現代版だと『弱虫ペダル』かな。これは微妙にチームワークやライバルなど人間関係にも焦点を当てているから純粋に魔球魔打法とは言えないかもしれませんが。

(『MAJOR』をここに入れるか入れないかでスポーツの捉え方が違うと思います。僕はどっちかと言ったら入れます。どっちかと言ったらです。)

今現在のスポーツマンガは、「根性」から「技術・考え方」に移行しています。といっても多少は根性が中心になることもありますが。時代が変わってもココらへんがどこまでいっても「スポーツ」ではなく「ニッポンのスポーツ」になってしまう理由なのではないかと思います。

(…と書いてしまってから迷う。もしそれらの「根性」の部分に世界の人々が共感するとしたら、それは日本云々は関係なく根性がスポーツと切っては切り離せない魅力である可能性があるではないか。その場合日本は異常なスポーツ精神を題材にしたマンガを長年フィーチャーしていたのではなく、ちょっとばかし「根性」に入れ込んで過剰描写をしてしまっていただけだということになる。考えすぎかな?)

僕が読んだ中から上げるとそれは『ダイヤのA』や『ハイキュー!!』になると思います。これらは多少特異な能力を持つ選手をキャラクターに据えてはいるものの、その能力というよりスポーツに向き合う考え方や思想的なものに焦点を当てています。

以前のスポーツマンガからしたら主人公以外のキャラクターの取り上げ方も新鮮。『ハイキュー!!』には現代っ子風なキャラ、全然スポ根チックには馴染まなそうなキャラも出てくる。

昨今リアルなスポーツ界には問題が山積ですが、マンガはいい方向に向かっていると、僕は思います。

でも、更に成熟が求められている気がします。
寳劔秋あがりが見せたような静かで、印象的で、素晴らしい成熟が…。

単発投稿にしようと思ったのに長くなってしもた!!!

これは急遽前編にして切り抜けさせてもらいます笑

寳劔を片手に微笑みながら打つ、「前編」。

(「後編」ノープランすぎるぞぉぉぉぉぉ!!!)

寳劔に、乾杯!!!!

酒と2人のこども達に関心があります。酒文化に貢献するため、もしくはよりよい子育てのために使わせて頂きます。