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脱出経路

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2022年10月〜の日記です。自分の中では大きく変わる年の記録。
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勝彦ェ

勝彦ェ

 2023年9月を持って“中嶋勝彦”がプロレスリングノアを退団した。

 私はこのポスターを寝室に2枚飾る程度には好きな選手だったため、それを聞いた当時なかなかのショックを受けた。

 まだ、20日と28日にNOAHでの大会が残っているものの、これらの試合には所属フリーとして出場することになる。

 中嶋勝彦のNOAH内での立ち位置は「複数いるエース候補の1人」といったところだろうか。「看板」とい

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めぐりあわせ

めぐりあわせ

 なんとしんどいことか。

 明確に「悪者がいて、虐げられる弱者がいて〜」みたいな構図ならまだ良い、多くの物語がそうであるように。うん、戦闘アクションを主としない映画にもヒール役はいる、それを打倒するという導線によって物語は進む。勧善懲悪、素晴らしい、王道だ。

 だが現実はそうではない。我々が生きる舞台は、全日本プロレスのような王道マットではないのだ。たくましい闘士たちが力一杯ぶつかり合い、高め

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ペーパーレス

ペーパーレス

 意外と知られていない事実だが、ファックスの語源とはずばりFU*Kの複数形だ。

 このネーミングは、メッセージを送るにしても返すにしても両陣営へ紙ばっかりジャカジャカ吐き出す悪魔のカラクリ箱にはうってつけだと思う。

 名は体を表すとはまさしくこのことだ。

 こちらに吐き出された紙をチェック
 ↓
 得意先から「届きましたか?」の電話
 ↓
 用件を書いて「御中と様」を入れ替えて送り返す。
 

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迷って仕事を始めた君よ

迷って仕事を始めた君よ

 普段は年季の入ったユーザー様へ向けて記事を書いているが(喧嘩を売ってます)、たまには若者に向けて言葉を綴る。

 迷って仕事を始めた君よ。もし君が一般的な、優等生ルートを辿ったならば、今頃入社から3日目であろうか。

 とりあえず入社5年を突破したちょい先輩から所感を送ろう。誰も読まないかもしれないが、問答無用。

 かくいう私も入社直後の研修での項目の一つ「退職規定」の話に心を躍らせたものだ。

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今日の懺悔

今日の懺悔

 今日の俺は恥知らずだった。

 “今日”なんて書き方をしているが、昨日も一昨日も明日明後日もずっとそうなのかもしれない。

 忘れてしまう前に書き記しておく。

 俺は先週からかなりのピンチ、追い込まれていた。何にかというと仕事だ。某市立の保育園の現場(つまり今月中に終わらないと詰み)工事でてんやわんやしていたのだ。

 一昨日、昨日が正念場であった。俺の仕事は打ち合わせと職人の手配をするだけだ

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勘弁してくれよ

勘弁してくれよ

 正気ではない、なぜなら正気でないからだ。

 勘弁してくれよ。

 楽しみなことが控えていると大抵台無しになるような力が働く。過去に私はコレで友と疎遠になりました。禁煙パイポじゃねえっつーの!!

 うん、どうしてだろう?

 なぜ金曜の5時半ごろになって「聞いてください、大変なことになりました😨」なんて電話がかかってくるのか? 嵌めてんのか?

 そもそも、現段階の、今のこの体勢になるまでに

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がんばるみんな

がんばるみんな

 お仕事が少し苦しくなってきた。

 別に仕事量は大したことがない。今は閑散期、鬼忙しい繁忙期と比べれば(うちは秋ごろ)行動量的には楽ちんではある。しかし苦しいのは環境が変わったからだ。

 監視、とにかく管理がえぐい。しっかりしているといえば良いことのように聞こえるが、正直言ってマイナスにしかならないと考えている。

 我々外回り営業マンは今、各員の営業車にGPSが取り付けられている。これがなか

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夜に架ける

夜に架ける

 夕暮れ時、薄暗い峠道。

 爆音でソニック・ユースを掛けながらグネグネと登坂車線を走る変な外車を見かけたら、それは間違いなく私だ。それかソニック・ユース本人たち。

 え、近所迷惑? 

 いやあ、あのねえ、お客さん。近所迷惑っていうのは、周囲に人間(もしくは動物?)が存在して初めて成立するわけでして、、、何も存在しない橋やトンネルばっかりの環境では近所なんて概念がないんですわ。

 だから4t

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闇をみる(ヤバい格差)

闇をみる(ヤバい格差)

 闇はそこら中に転がっている。

 油断しているときにやってくる。いや、やってくると表現よりは、近くにあることに気づくってところかしら。

 今から話すのは、昨日の記事で取り上げた出来事の直前についてだ。

 はい、これは読まなくていいからスキは押してね。ついでにフォローもしてね。

 営業同行のため、めっちゃ怖いボスを駅へ迎えに行く1時間前。私はとある得意先の社員とコンビニで話していた。

 と

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貴重な休みがブッ飛んだ

貴重な休みがブッ飛んだ

 無駄にハードな1週間が終わった。

 クソ繁忙期なのに頭のおかしい社内行事の連続であった。現場が忙しい時に式典なんてしてはいけないし、ゴルフコンペもあってはいけないのだ。

 会社が口頭やFAXで休みと告知したって現場はや顧客は働いている。こっちに電話も要望も流れてくるのだ。行事に参加しながら電話やメールにビクビクするテレワークデイズであった。

 もちろん式典のみならず、このような神経を使う期

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幼い頃のモヤモヤは意外と憶えてる

幼い頃のモヤモヤは意外と憶えてる

 20年ぐらい経ってもどうでもいい会話の妙な一言を覚えていたりする。そんなお話。

 舞台は中学2年生の春。我がクラスは混迷を極めていた。その原因は職業体験にあった。

 職場体験といえば、多くの公立学校が取り入れている郊外学習カリキュラムだ。1週間だか2週間だか、近隣の飲食店やスーパー、農園へ赴き、職業を体験する授業。ボノボと同程度の知能しかもたない中坊共を受け入れたところでなんの役にも立たない

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気づいたら終わっている

気づいたら終わっている

 いけない、気づいたらもうこんなところにいる。時間が勝手に過ぎ去ってこんなところにいる。

 私が行動を起こそうと考えているのは来年の5、6月あたり、今の感覚としてはめちゃくちゃ遠いが、きっとあっという間に来てしまう。

 考える時間。悩む時間。

 よく自己マネジメントとか、勝者の語る必勝法的なノウハウに、自分に多くのタスクを課して余計な思考を減らせ!みたいなのがあるが、信用していない。

 思

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脱出経路

脱出経路

 「立つ鳥跡を濁さず」とか言う諺がある。

 とても美しい言葉だ。私も今いる場所を離れる時にはそうありたいと思う。

 まあしかし、その鳥のいる巣がTNT(トリニトロトルエン)製だとどうなってしまうか? 飛び立とうと脚に力を込めたその反作用だけでも爆発してしまうかもしれない。

 そんな心境だ。今いる場所がとても脆く感じる。薄氷の上にいる。

 私の職場はオールメンバー5人だが、一昨日でエース級の

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