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香川活性化論

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せとうちの穏やかな風景の中で地域の未来を見つめています。
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#未来を創る

まちなかに溶け込む美術館を造った設計家→高松市の新アリーナを手がけるSANAA

まちなかに溶け込む美術館を造った設計家→高松市の新アリーナを手がけるSANAA

 観光地で有名な十和田湖の近くにある街、青森県十和田市に「十和田市現代美術館」が人気だ。単なる地方都市に出来た美術館ではあるのだが、早くから注目を集めている。それは美術館が街の中心部に位置するという立地を最大限に生かし、目の前を通る「官庁街通り」全体も美術館の一部と見立てた上で、街頭にアート作品を展示したりして雰囲気を醸し出す。

 また通り沿いの省庁統合などですでに空き地となった土地を生かした壮

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道州制はどうなった?🏬

道州制はどうなった?🏬

「道州制」。この言葉がどこか懐かしく感じる。今回のコロナ禍で「都道府県」の果たす役割、存在価値が再認識されたが、もう少し大きな問題になるといきなり「国」となってしまい、地域ごとに異なる考え方や実情を反映する場所がない。これまでは国で決めていた政策を実現するのに、この制度は今の日本にはぴったりとも思ったのだが、政治の場で議論が深まることはなかった。

 コロナ禍では東京一極集中によるリスクも再燃 東

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現代サーカスが香川にやってくる🎠

現代サーカスが香川にやってくる🎠

  毎年日本で上演されている人気のエンターテインメントである「シルク・ドゥ・ソレイユ」。世界各国で期間限定で上演されているが、日本においては約25年前からフジテレビとの共催で日本各地で上演してきており、一度は見た方も多いだろう。

 その後も毎年のように行われ着実な観客動員の増加を示し年間百万人は動員。「ダイハツドラリオン」という名前で上演されていた演目では、日本の5都市で仮設の建物「ビッグトップ

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ITが変えるローカルビジネス🖥

ITが変えるローカルビジネス🖥

 オフィスのIT化が進み、電源とWi-Fi環境さえあれば、すぐに業務が出来るケースが増えた。これまでよりも省スペースで最大限の効果を生むワークスタイルへと、否応なく変化をしている。なによりコロナ禍でリモートワークスタイルが定着しつつあるのは大きな変化。業務内容に応じて、すでに個人専用のデスクを無くし、真ん中に会議スペースを取り、連絡のあった時間だけ会議室で顔を合わすような業務スタイルの企業はリモー

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都会の中古電車が地方で輝く🚃

都会の中古電車が地方で輝く🚃

 関東圏に住んだことがある人には、気軽に日帰りで行ける行楽地として箱根は絶大な人気を誇る。また新宿から出発する小田急のロマンスカーはその際にはずすことが出来ない。
 国際観光地箱根に向かうメインのアクセスである観光特急にふさわしい気品と、運転席を2階に上げ、先頭が展望車両となっている独自性で、日本を走る私鉄電車の中でもトップのステイタスを誇る。

 そんなロマンスカーもそれぞれの時代に合わせた最新

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高松市に欲しい“まちなかスタジアム”

高松市に欲しい“まちなかスタジアム”

 高松市には海沿いの生島町に香川県の総合運動公園、その先の亀水町に亀水運動センター、郊外の牟礼町に牟礼中央公園運動センター、国分寺町には県立プールと体育館がある他、橘ノ丘総合運動公園が規模が大きい。

 そして南側には髙松空港に近くに最近整備されたりんくうスポーツ公園、三谷町に南部運動場など、規模の大きなスポーツ公園が東西南北にバランスよく整備されている。中には平成の大合併で合併町に整備されていた

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ICTとスマートシティ閑話☕️

ICTとスマートシティ閑話☕️

 今世界的に人口の都市部への集中が問題となっている。住宅、交通機関、エネルギー供給、災害対応そして老朽化する各種インフラ等、過密化した都市で起こる様々な課題の解決は喫緊の問題。日本でもコロナ禍で露呈した。

 そうした解決策の一つに「スマートシティ」がある。先進国ではまず老朽化する都市インフラ、そして日本同様に急速に進む高齢化問題を解決する。

 一方の新興国では仕事を求めて農村部から、流入が続く

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地方発スポーツの重要性が増してきている🏟

地方発スポーツの重要性が増してきている🏟

 「香川にあの松中信彦選手が来る」。 平成唯一の三冠王を獲得し、福岡ダイエー、ソフトバンクの黄金期を築いた強打者が、なんと地元の香川オリーブガイナーズGM兼総監督として赴任する。

 この驚きのニュースが流れた当日は、ヤフーニュースのトップ項目にもなり、全国のプロ野球ファンに驚きを持って迎え入れられた。

 野球の独立リーグ「四国アイランドリーグplus」からは、昨年もドラフト指名選手が複数出た。

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“高級アウトドアフィールド”が沸騰中🏕

“高級アウトドアフィールド”が沸騰中🏕

 人口減少社会に突入した日本では、遊休不動産や低・未利用地の活用は国全体の問題として対応を求められている。そこで見渡すと世の中は第二次キャンプブームと言えるアウトドアブーム。

 特に高級キャンプ用品の市場が活性化している。これまでアウトドアの中心となっていた輸入キャンプ用品の価格と比べても驚くほど高いが、どれも魅力的と思われる商品群。そうしたブランドものの高級キャンプ用品に気軽に触れて体験出来る

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激変の時代、平成。香川に変化は起きたのか?🌉

激変の時代、平成。香川に変化は起きたのか?🌉

 平成の後半で香川県内で報道された経済ニュース中で、最も多かったニュースには、「高松空港の民営化」があったのではなかっただろうか。

 高松の街を歩いていて1番感じたことの一つは、「それにしても外国人が多くなったなあ」ということである。

 果たして2000年代、今から10年前まではまさか、こんな状況になることを誰が予測をしたのか。誰も今の姿を思い描くことはできなかった。

平成の最初、瀬戸大橋開

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