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 オフィスのIT化が進み、電源とWi-Fi環境さえあれば、すぐに業務が出来るケースが増えた。これまでよりも省スペースで最大限の効果を生むワークスタイルへと、否応なく変化をしている。なによりコロナ禍でリモートワークスタイルが定着しつつあるのは大きな変化。業務内容に応じて、すでに個人専用のデスクを無くし、真ん中に会議スペースを取り、連絡のあった時間だけ会議室で顔を合わすような業務スタイルの企業はリモートワークスタイル定着も早かっただろう。

 特に都会で暮らす人にとっては、通勤時間に一日数時間取られることは非常にもったいないと感じる。時差出勤で朝のウチにスムーズな業務遂行を実現している人も増えている。これまでは夜あったニーズも確実に朝需要に変化。

 オンリーワンのスキルを身につけ、晴れてフリーランスになっっても、やはり誰かがいるオフィスに出勤して、会話をすることでアイデアも浮かんで来る。会社から認められて週末副業にチャレンジして居る人も増えている。そうした時に、会社とは別の居場所があれば、仕事に取組易い。

 『シェアオフィス』が全国に誕生している。

単なるレンタルスペースとは違い、そこにはオープンなスペースが特徴。居合わせた人たちとのコミニュケーションから、新しいビジネスチャンスを掴む人が沢山誕生している。

 そこでは会社から“働かされる”のではなく、自ら“こんな風に働きたい”というビジョンを持って、来るからとても楽しく、創造性のある場所となる。

 自分の持つスキルをサイトに登録しておけば、ニーズを呼び寄せることが出来る。お互い顔が見えなくても、ネット上でやりとりが出来れば、どこにいようと関係ない。いうことで、ソーシャルビジネスが多様化しており、地域における課題に向き合う。「地域デザイン」というワードは一般的になって来ている。

「クラウドワーキング」という働き方が認知され始めている。

特に女性で結婚・出産で一度現場から離れた人が、復活を果たすのにはもってこい。会社へ通勤しなくても家で子育てをしながら、空いた時間で仕事が出来るのが好都合。

 都会で生活する人も、地方で生活する人も条件は関係ない仕事を発注する人が乏しい、地方で生活する人も条件は関係ない。

「コ」がつなぐ新しい関係

「コ・クリエーション」=共創という言葉も盛んに使われるようになっている。企業のフェイスブック上で「いいね!」をしている企業のファンとなるかもしれない潜在顧客層が、ソーシャルメディアに集う生活者同士の「スペース」にしていく。それはオンラインでもオフラインでもいい。

 そこに様々な人が集まり、連携をしたりコミュニティを形成することで、新たなモノやコトを生み出すムーブメントが確実に起き始めている。企業もこれまでクローズ化された中で行われていた製品開発をオープンにする。

 そして開発プロセスに一般を参加してもらうことで、経験価値を上げてファンになってもらう。従来の企業からの一方通行ではなく、顧客との対話を通じた、顔の見える関係を構築する。

顧客にとっても実際に価値を感じながら、ファン同士で意見を交換する。そうすることで優れた価値を持つ商品が生まれる。そうして出来上がってきている商品やサービスはどこか心地よくもあり、親しみが持てるものとなる。

 SNSなどを通じた価値の共有

 こうしたマーケティングの手法は頻繁に登場。住む場所も属性も異なる人々がひとつのサービスを通じて、新たな事を成し遂げることが出来るその歓びを共有する生活者が生まれる時代だ。

 クックパッドなどのネット上のレシピサイトやブログサイトで、一躍人気者になって本を執筆する人が次々生まれる。ひと工夫されたオリジナルレシピは決してプロに引けを取らない。

 起業家になるハードルは低くなっている気もするが、一人前に育てて行く周りの支援の提供が必要だ。地方には都会とは異なる困りごとがあり、その地方に合ったライフスタイルや働き方があって初めて、新ビジネスが花開く。

そうした隠れたニーズを掘り起こし、一緒になってその芽を育てて行く。「コ」が持つ可能性は無限大である。ローカルにこそチャンスが転がっている。

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