「えほん」の「ことば」にいやされて

みなさん、こんばんは。綺羅です。

今日もnoteをご覧いただき、ありがとうございます。


大学の授業で学んだことを、自分なりにもう一度まとめてノートに書いているのですが、これを人に伝えるとなると、なかなかの至難の業だということがわかりました。

ですが、それで諦める予定はないので、この学んだことを「HSP」や「生きづらさ」と絡めた記事を、今年中に1記事は書いてやるという小さな目標ができました。

掲載した際は、温かく見守ってくださると嬉しいです。


みなさんは、絵本を読みますか?

私は絵本が大好きで、表紙を見て「好きだ!!」という気持ちになったら、即購入する人間です。

絵本で世界を広げてもらっているといっても、過言ではないのです。



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私は、文庫本の中でも、旧字体が混ざって読みにくい文章でも、延々と続くような文章でも苦痛を感じることなく読めるのですが、時々、読んでいる時の自分の感情を無視してしまい、機械的に読んでしまうことがあります。

その時は「ただ、ことばの並びを見ていく」というような、感覚なのだと思います。

そのこと自体は悪いことではありません。

ですが、ある「もの」に対して、決まった「ことば」が使われている文章をずっと読んでいくと、時々しんどくなることがあるのです。

「これ」には「この、ことば」、「あれ」には「あの、ことば」と決まっているような状態です。

「”これはこう”って、決まってるから別にいいんじゃん。」という考えにはならず「どうして”こう”って、決まっているんだろう?」という疑問がうまれ、「こう」に至る合理性を探してしまう時が出てきて、文章を味わえなくなるのです。

こういう、頭が「頭」として反応し始めた時に、文章が少しずつ区切ってある絵本や、単語だけの絵本に帰ることがあるのです。


本屋さんでは、たくさんのいろいろな絵本が売ってありますが、みなさんは絵本を買うとするならば、どんな基準で手に取られますでしょうか。

私の場合は、表紙と題名が「自分好み」でさえあれば、手に取ってみます。

”その時”、自分が会いたいと思った「ことば」や、もっと見てみたいと感じた「絵」には、自分の中にある「無意識に決められていること」を見つめ直すきっかけをくれるのです。

絵本を前にして、自分の中で違和感を感じた時は、

違和感を感じる分は、無意識の”当たり前”や”決められていること”に染まりかけていて、無反応になりつつあったことがわかる

と、思うようになりました。


普段どれだけの「文字」や「ことば」の中で、がんじがらめになって生活しているのだろうかと、考えるきっかけにもなったのです。



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対象年齢にもよるだろうと思いますが、絵本は

『むかし あるところに ちいさな おんなのこが いました』

といった、ゆっくりと語りかけてくれるような文章が多いと感じています。

少し奇妙に感じられるかもしれないですが、文章の並び具合を見ているだけでも、

「きみの感性を、もっと広く柔らかく使っていいんだよ」

と促されている気がして、癒されるのです。


ここでも「ことば」は出てきますが、漢字だらけであるとか、文章を詰めて書かれていることはありません。

その余白に、自分がどう感じたか、どう思ったかという、自分が入る余地が設けられている感覚があり、絵本からその世界に誘い込まれているような状態になるのです。

本において、漢字や接続詞等がきっちりと使い分けられていることも、教育においては大事な視点かもしれませんが、決められたことを信じ切っていると、「それが正しい」と思い込んで、考えなくなる可能性もあるのではないかと、考えています。

それは、教育を受ける子どもだけではなく、大人であっても同じことが通じるように思います。

ある「ことば」を、型にはめればはめるほど、「それだけが正しい」と思い込むことは、現実でもあり得ます。


絵本が安心を感じさせてくれる魅力として、

漢字で表記されていないからこそ、いろいろなことばの型を自分で経験できる

部分があると思います。

例えば「みる」という表記ですが、一般では「見る」を使うだろうと思いますが、中にはあえて「視る」と表記したり、「みる」にこだわる人もいると思います。

各々の「みる」1つをとっても、そのことばに対する感性は、千差万別なのです。


「ことば」に対する自分の感性を、自分とともに一緒に大切にしてくれるのが、「えほん」の優しさだとも感じているのです。



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トップ画像は 白熱灯様 からお借りしました!

ありがとうございました。


みなさんからのスキに、今日も嬉しく穏やかな気分にさせてもらえます!

この記事にお時間をいただき、ありがとうございました。


それでは、今日はここまでです。

みなさん、絵本との素敵な出会いを!



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