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Qai〈クヮイ〉
2020年12月27日 23:16
もうめちゃくちゃな1年でした。でも、本当に幸いなことに私も家族も元気にしています。生きるのに困る状況にまではなっていません。私はとても恵まれています。一昨年、笹井宏之賞大賞受賞の連絡を受けました。去年、歌集を出版していただきました。今年は、歌集を手渡しできるような機会が複数ある予定でした。それはすべてなくなりました。しかし一方で、自分のなかで掲げていた目標は2つ達成しました。ま
2020年11月1日 19:53
計画的な師ならウォーミングアップを始める11月になりました。皆様、いかがお過ごしですか?今年はもう、乗り切っただけでも一等賞という気持ちです。みんなそうだと思う。折り紙のメダルの作り方、リンク貼っておきますね。さて、Qaiの11月のテーマは「創作関連やりたいこと」です。私個人としては、創作関連のやりたいことはいっぱいあります。列挙しますので、もし何か「お、じゃあ仕事として依頼してみよう
2020年7月26日 20:51
和山やまさんの漫画『女の園の星』について語らせてください。1話目は作者の和山やまさんがTweetされています。女子高に勤務する男性教師・星先生が主人公の物語です。えーと、どうしよう、語れと言われると溢れるようにいくらでも語れてしまいますね。何から書いたらいいと思います? 「手の描かれ方の美しさ」からにします? ……詩・俳句・短歌の同人Qaiのnoteなので、ここはひとつ、短歌と関連した視
2020年6月28日 19:50
私は中高一貫校に通っていて、その間ずっと演劇部だった。6年間だ。身長は164cm。短髪で眼鏡をかけていた。当時はまだハードタイプのコンタクトが主流で、たびたび目は痛くなるし、高価で、煮沸消毒が必要だった。だから眼鏡だ。自意識が強すぎたんだと思う。簡単にいうと、私はもったりした体型だった。ニキビもひどかった。クレアラシルも効かなかった。男子とは喋れなかった。女子だって仲良くなるまでには時間がか
2019年12月15日 21:23
from Qai.歌集『母の愛、僕のラブ』柴田葵(書肆侃侃房)Now on sale!本も心もしっかり抱えて逃げぬいて。あなたを燃やせば皆あたたかい柴田葵
2020年5月17日 20:57
こんにちは。Qaiのデジタル最弱・柴田葵です。Qaiは亜久津歩さんが声をかけてくださった同人です。同世代で、各家庭に子供がおり、関東に住んでいる、という共通点があるんですけれど、それぞれに個性が強く、優しくておおらかです。みんなすごいよ。そんなQaiの今月の連載は「自己紹介と過去記事から3選」です。まずは自己紹介ですが、私は短歌に取り組んでいます。福岡の出版社・書肆侃侃房が主催する笹井
2020年3月22日 20:34
春の咳 濁った海に浮かぶものどれも刺さると痛そうなものどうしてもこれしかなくて買ってからまだある変な色のビート板茹でこぼす牛すじ元気な牛でしたあかるく風の強い日でした流れていれば止まらなければ清らかでいられる水のような暮らしをさきっぽだけ咲いた桜がゆれている 手を振るよりも手を繋ぐべきたかし君をきよし君が追いかけてそのまま二度の改元があるテレワークテレワークマンテレワープテ
2020年2月23日 21:03
わが子を短歌にすることについて、ずっと考えている。考え込んでいる。結論として「私は」「少なくとも当面は」私の現実の子供たちについて短歌にはしないことに決めた。また、現実に起こった私自身のことをそのままの形で短歌にすることも避けようと思う。私は彼らのことを守らなければならないのと同時に、幸運にも歌集を出版する機会に恵まれ、恵まれた以上はしっかりと売り、多くの人の手にとってほしいと思うし、自分の
2020年1月19日 21:02
2020年の抱負は、まず「歌集を売る」です!どんな美しいヴェールに包もうにもこれを書かねば嘘になります。昨年末に歌集を刊行しました。全国の書店・オンラインストアで発売中です。よろしくお願いします! 歌集『母の愛、僕のラブ』書肆侃侃房読もう!!!以上、というのも勝手すぎるので、もう少し書きたいと思います。生活をしていて、つくづく不安がつのり、悲しみがつのる昨年でした。もちろん、楽
2019年12月29日 20:58
みなさま、こんばんは。詩人・歌人・俳人による、作りながら生きていくための同人『Qai〈クヮイ〉』です。 同人の柴田葵の歌集刊行をもりあげるべく、メンバー3人が評つき3首選をしました。※「」内は連作のタイトル。すべて歌集『母の愛、僕のラブ』からの選です。歌集を手にとっていただく前にも後にも、ぜひ。柴田の新作3首も併せてご覧ください。 ーーーーーーーーーーfrom 箱森裕美
2019年10月6日 20:40
壁に塗り込められたものも知らずにカトレアを滝のように飾る人よ臭気は生きている証左彼方からあらわれた老人の髭はなぜ女の首ばかり絞めるのだろう噎せるほど土にまみれた記憶がお前は女だと警鐘を鳴らす芽吹かずに死んだ種でぼこぼこと頬をゆがませたシマリス走っても走っても冬の入口だった銀の匙は笑いながら変色し侍女たちが泣きながら磨く髭の老人と脚の生えた老婆をご覧よかつて老人は老婆を
2019年9月8日 21:53
みなさん、こんばんは。作りながら生きていくための同人Qai(クヮイ)です。noteでは、毎月同じテーマについて同人4人が順番に書いています。しかし、8月はお休みしました。なぜかというと、それぞれの子供たちが夏休みだったからです。私たちQaiは4人。なお、子供は合計7人です。(さあ、これで誰の家に何人いるかわかりません。アブラハムみたいに誰かんちに7人かもしれません)「作りながら生きていく」
2019年7月7日 21:08
つくりながら生きていくための同人『Qai(クヮイ)』同人4人が一つのテーマで毎月noteを更新しています。7月のテーマは「創作と仕事」です。ーーーーー職業詠という言葉があるように「仕事」を題材とする短歌は多い。ただ、一口に「仕事」と言っても、例えば農家と医師とSEがそれぞれの仕事を歌にしたとき、果たしてそれらを「職業詠」と括ることにどれほどの意味があるのか、と疑問にも思う。堀合昇
2019年6月8日 18:50
作りながら生きていくための同人『Qai(クヮイ)』同人4人が一つのテーマで毎月noteを更新しています。6月のテーマはシンプルに「作品」です。ーーーーー(短歌7首連作)宇宙なんだよ 柴田葵遠雷はだれかを探すような声おまえだろうかわたしだろうか土砂降りの高層ビルの応接にうつくしい水だけの水槽ガラス張りのオフィスのなかで謝罪する謝罪する