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週刊少年松山洋

家庭用ゲームソフト開発を行うゲーム会社・株式会社サイバーコネクトツー代表取締役・松山洋の継続課金マガジン。ゲーム・漫画・アニメ・映画などエンターテインメント業界の話を中心に毎週記…
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2020年7月の記事一覧

ゲームソフトの時限独占の話

ゲームソフトの時限独占の話

かなりゲーム業界にまつわるデリケートな話でもありますので私自身も書き方を随分と気を付けようとなかなか緊張しながらこの記事を執筆しています。

あえてタイトルについては言及しませんが。

どうやら巷であるゲームソフトが「時限独占だった」ということで話題に上がっている(というか炎上している)ようです。

恐らくゲーム業界に身を置く誰しもがこの『時限独占』の仕組みについてご存知無いのではないでしょうか。

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二度とお前には教えない

二度とお前には教えない

これは今からおよそ30年くらい前の話です。

私は大学を卒業後にコンクリート二次製品メーカーに就職しました。(それから3年半ほど務めた後に友人と一緒にゲーム開発会社サイバーコネクトを作ったのですが、それはまた別のお話)

今回は私がまだ22歳で初めて会社員(社会人)としてお仕事を始めたばかりの頃に実際に起きたエピソードです。

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二度とお前には教えないそれは入社して研修を終えて2か月ほ

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『ドラゴンボール』には一度も見開きが無い

『ドラゴンボール』には一度も見開きが無い

現代の漫画制作や手法・演出、もっと言うと描き方(アナログ・デジタル)は変化してきました。

先日Twitterで独自に取ったアンケート結果をこうして改めて見るともうデジタル作画が(ハイブリッド含めて)84%という現実があるのです。

最近はアジア(主に韓国&中国)で作られている多くの大ヒット漫画作品はどれも『縦読み』が主流になってきています。というか『縦読み+カラー』しかありません。

先日ニュー

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鼻・喉・胸・腹の4つの装置で仕事するのが声優

鼻・喉・胸・腹の4つの装置で仕事するのが声優

「僕らの仕事っていうのは鼻・喉・胸・腹という4つの装置を使って声を出すんですよ」

先日、久しぶりに会ったある声優さんと飲みながら話した時に出てきたのがこの言葉でした。

聞きながらまさに「なるほど!」と膝を叩きましたね。

つい喉の工夫のみで演技を使い分けているようにイメージしがちですが、言われて納得する言葉でした。

ある種の専門職を長く続けられているプロフェッショナルだからこその『言語化』だ

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逃げた先に楽園なんか無い

逃げた先に楽園なんか無い

学校訪問や直接講演を少しずつ再開しました最近少しずつ出張や移動が増えてきました。まだまだ世の中が落ち着いてきているとは言い難い状況ではありますが、みんなが少しずつ経済活動を再開してきている流れにあるのだと思います。

そんな中で私自身も福岡本社への来客が増えたり会食も増えてきて、同時に専門学校や大学での特別講義や講演を直接学校に訪問して実施する回数が少しずつ増えてきています。

まだまだオンライン

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この状況下で採用が上手くいっている理由

この状況下で採用が上手くいっている理由

この数か月の在宅勤務や外出自粛などが世界中で進行している中、サイバーコネクトツーの今年度の新卒・中途採用が非常に上手くいっています。

なかなかの絶好調です。

もちろんこれはウチの人事担当スタッフや採用に従事しているマネージャー陣の頑張りなのでしっかりと評価してあげたいと思っています。

さて、何故こんな状況下でサイバーコネクトツーの採用が上手くいっているのか?という理由を解説していきたいと思い

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喜連瓜破(きれうりわり)は必殺技名ではなく地名

喜連瓜破(きれうりわり)は必殺技名ではなく地名

私は今から25年以上前、大学を卒業後にコンクリート二次製品メーカーに就職して転勤後は大阪営業所で仕事をしていました。

コンクリート業界の営業マンのお仕事は関西地区の2府4県(大阪・京都・兵庫・奈良・和歌山・滋賀)を営業車を運転して市役所などの行政や建設現場を走り回って訪問して商談するというお仕事でした。

毎日のように車で2府4県を走り回っている中でふと道路標識を見て違和感を覚えました。

『喜

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