なまから

散歩が好き。猫が好き。料理が好き。掃除は苦手だけど片付けは好き。人の話を聞くのが好きだ…

なまから

散歩が好き。猫が好き。料理が好き。掃除は苦手だけど片付けは好き。人の話を聞くのが好きだけど、あまり真剣には聞いてない。ドラムを叩くことがある。バッシュでアリーナを踏むと高まる。酒を飲みすぎたくない。本は読む量を超えて買ってしまう。文章は書きたい。

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死ぬまでマヂカルラブリーについていこうと思った。

 今の日本の雰囲気が苦手である。念のため、僕は政治家ではないし、精力的な活動家でもないし、もちろん反社会的な人間でもないことを明言しておきたい。しがない地方公務…

なまから
1年前
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喋るカニとコオロギ、頭に花が咲いたおじさん。

 ぼくは小学校で教諭として働くことで、おまんまを食っている。だから、 「読書感想文を書きましょう。」 という宿題をもちろん出したことがあるし、国語の授業では、新た…

なまから
1年前
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自宅で出産に立ち会った夏、14歳、赤と白と黒。

冷房が無いと寝付けない夏。2段ベッドの上の段は、下段のそれよりもほんの少し寝苦しかった記憶があります。 中学2年生の夏休みのことでした。バスケ部の朝練のために早…

なまから
1年前
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鈍色と青

快晴の空、通い慣れた部室で先輩のスポーツカーを洗っている。 見たことのないワックス、嗅いだことのない匂い。 卒業を控えた先輩との、短い時間を惜しむ。 いい車にはい…

なまから
2年前
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暑い日には暑いと言って

「今日はいい天気ですね」なんて常套句から、会話をしたことなんてない。 そこから、どう話を展開していくのか、互いの印象にどう影響するのか、皆目見当がつかない。 で…

なまから
3年前
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センスのある人になりたい

日常生活を送っていると、センスが欲しいなあと思う瞬間が意外と多くて。 咄嗟に出てくる言葉に、光る物を感じさせたいという自意識は日々肥大し。 周りの人のセンスある発…

なまから
3年前
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彩り

なまから
4年前
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道端

なまから
4年前
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原付と言い訳

前回書いた記事を読み返すと、まるで原付をディスってるかのような気がした。 書いた本人でさえそうなのだから、読んでいただいていた方の中に、ヘビーゲンツキャー(原付…

なまから
4年前
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運転免許とハッピーエンド

「そういえば俺も、3校目で免許を取ったな…」 しみじみと思い出したのは、岸田女史の一連のツイートを見てからだ。 ハッシュタグキナリ杯をしれっと掲げた上で、この書き…

なまから
4年前
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便意とその日

尾籠な話ではあるのだけど、僕は割と便意に左右される日々を送っている。何を基準として“割と”なんて宣っているのか僕自身わからないけど、とにかく1日のうち、そう短く…

なまから
4年前
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ぶなしめじ

なまから
4年前
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逃げようが進もうが、どこかには着くという話

人間というものは、どれだけ一生懸命生きてても何かしら忘れてしまう。『あー、これは覚えておきたい!』『 この考え方すごい!』 数日後には朧気。 日々の貴重な経験を、…

なまから
4年前

芸人のトークから感じたこの世の生き辛さ

アメトーークを観ていた。「企画プレゼン大会」と銘打って、芸人が「◯◯芸人」の新たなくくりを提案する、それ自体が人気の企画。 キングオブコント決勝常連トリオ、ジャ…

なまから
4年前
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死ぬまでマヂカルラブリーについていこうと思った。

死ぬまでマヂカルラブリーについていこうと思った。

 今の日本の雰囲気が苦手である。念のため、僕は政治家ではないし、精力的な活動家でもないし、もちろん反社会的な人間でもないことを明言しておきたい。しがない地方公務員である。

 「今」をもう少し限定的に言い直すと、ワールドカップ真っ最中を指している。念のため、僕は頑張っている選手を腐すつもりはないことを明言した上で、世界何百万人(何千万?)のサッカー人口から選び抜かれたその努力と才能に敬意の念を表し

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喋るカニとコオロギ、頭に花が咲いたおじさん。

喋るカニとコオロギ、頭に花が咲いたおじさん。

 ぼくは小学校で教諭として働くことで、おまんまを食っている。だから、
「読書感想文を書きましょう。」
という宿題をもちろん出したことがあるし、国語の授業では、新たな文章に出会わせるたびに
「感想を書きましょう。」
という学習をしている。

 2つのうち、後者には色々な意図や目的があるため行なっているのだが、前者の読書感想文といった代物に関しては、なぜ宿題として出しているのか未だによくわかっていない

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自宅で出産に立ち会った夏、14歳、赤と白と黒。

自宅で出産に立ち会った夏、14歳、赤と白と黒。

冷房が無いと寝付けない夏。2段ベッドの上の段は、下段のそれよりもほんの少し寝苦しかった記憶があります。

中学2年生の夏休みのことでした。バスケ部の朝練のために早く起きないといけない、そんな朝。真夏にも関わらず、目の前の状況を理解するのにだいぶ時間を要した程度には暗い、そんな早朝。

ヌルッとした感触は、浅い眠りをヌルッと妨げました。正体のわからない感触を探った右手を、目の前に持ってきたのですが、

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鈍色と青

鈍色と青

快晴の空、通い慣れた部室で先輩のスポーツカーを洗っている。
見たことのないワックス、嗅いだことのない匂い。
卒業を控えた先輩との、短い時間を惜しむ。

いい車にはいいワックス使うんだなあ、とか。俺の原付にはギャツビーかなあ、とか。多分この車洗うのも最後だろうなあ、とか。

快晴の空、後輩がガラケーを目一杯開いて走ってきた。
これ以上開くこたねえなってくらい開いたその画面には、空の色なんてわからない

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暑い日には暑いと言って

暑い日には暑いと言って

「今日はいい天気ですね」なんて常套句から、会話をしたことなんてない。
そこから、どう話を展開していくのか、互いの印象にどう影響するのか、皆目見当がつかない。

でも、日本語に今も残る常套句は、ただ使っていないだけで、まだまだ魅力を隠しているのかもしれない。
髪を下ろした超サイヤ人に、それを教わった。

2019年の夏、妻と京都旅行に行った。見たい物、行きたい場所が多すぎて、3日間で45km歩いた。

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センスのある人になりたい

センスのある人になりたい

日常生活を送っていると、センスが欲しいなあと思う瞬間が意外と多くて。
咄嗟に出てくる言葉に、光る物を感じさせたいという自意識は日々肥大し。
周りの人のセンスある発言を、さりげなくiPhoneにメモして、使えそうなシチュエーションを探すなど、慎ましい努力をしている。

時と場合とセンス例えば夕飯の準備中、リビングの蛍光灯のスイッチにうっかり触れてしまい、部屋が真っ暗になると、妻はすかさず言うのだ。

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原付と言い訳

原付と言い訳

前回書いた記事を読み返すと、まるで原付をディスってるかのような気がした。

書いた本人でさえそうなのだから、読んでいただいていた方の中に、ヘビーゲンツキャー(原付ヘビーユーザーの意)がいらっしゃったら非常に申し訳ない。

ついては、罪滅ぼしではないが、珠玉の原付の思い出を披露したいと思う。

遠征と選択肢

原付免許を取得した1週間後、何をとち狂ったか山を越えてみることにした。僕は当時佐賀在住の大

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運転免許とハッピーエンド

運転免許とハッピーエンド

「そういえば俺も、3校目で免許を取ったな…」
しみじみと思い出したのは、岸田女史の一連のツイートを見てからだ。

ハッシュタグキナリ杯をしれっと掲げた上で、この書き出しはいささか卑怯にも思えるが、思い出してしまったものは致し方ない。

さらに言うと、「そろそろ何か文章を書きたいな…」と湯葉くらいの薄い感情が芽生えていたことも、Logicoolのキーボードを装着して、さも「私はお手軽PCですよ」とい

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便意とその日

便意とその日

尾籠な話ではあるのだけど、僕は割と便意に左右される日々を送っている。何を基準として“割と”なんて宣っているのか僕自身わからないけど、とにかく1日のうち、そう短くない時間を便意に左右されている。

“便意に左右される”と言うのは、別にデメリットだけではないのがこの話の肝となる。今回ピックアップしたいのは、便意の余韻。

そんなもん拾い上げるんじゃねえと声が聞こえる。嘘。読む人がほとんどいないこの記事

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逃げようが進もうが、どこかには着くという話

逃げようが進もうが、どこかには着くという話

人間というものは、どれだけ一生懸命生きてても何かしら忘れてしまう。『あー、これは覚えておきたい!』『 この考え方すごい!』 数日後には朧気。
日々の貴重な経験を、「忘れたことすら」思い出せないのは勿体ないな。自分による自分のためのメモである。

初めて視聴した回は千日回峰行だった。平日の遅い時間にも関わらず深酒をしていた僕は、グラスを持つ手がテーブルから離れていないことに気づくまでにしばらく時間を

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芸人のトークから感じたこの世の生き辛さ

芸人のトークから感じたこの世の生き辛さ

アメトーークを観ていた。「企画プレゼン大会」と銘打って、芸人が「◯◯芸人」の新たなくくりを提案する、それ自体が人気の企画。

キングオブコント決勝常連トリオ、ジャングルポケットのツッコミ太田氏が、トップバッターでフリップを携え現れた。彼が提示したのは『たぶん第6世代芸人』。
瞬間客席から笑い声が上がったが、同時に僕もテレビの前でニヤリとしてしまう。
「“第7世代”という言葉が台頭してきて、間

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