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その10 開けゴマ(壁)
その10 開けゴマ(壁)
AIに「壁」のイメージをイラストにしてもらったら、上のようなイラストが出てきました。よくよく文字を読んでみるとOpen Sesame!とか書いてあるではありませんか!「開けゴマ」とは? AIがどこからそんな情報を持ってきたのか? AIに意志があるのであれば確認してみたいものです。(実際には入力者の書くプロンプト(指示書)で動いているんですが。今回は「ゴマ」なんて一言も書
その27 共同体感覚 アドラー心理学より
前回、その26「科学的管理法」の中で組織開発に必要な要件として経営層が持つべき視点は「世の中から重要で高尚だと見とれられる目標」であるとゲイリー・ハメルの「経営は何をすべきか」という本から引用しました。今回は、その目標の一案をアドラー心理学から検討してみたいと思います。
アドラーの背景
アドラーは1870年オーストリアで生まれた医師であり、心理学者でした。ユダヤの家系の中で両親の愛情を受けて
その26 科学的管理法
最近読んでいる2つの本で同じ言葉が出てきました。それが今回の題名となっている「科学的管理法」です。原著は「科学的管理法の原理」(米.フレデリック・テイラー.1911.)で、当時は第一次世界大戦(1914-1918)前夜、アメリカでは劇的な産業の発展(例;銑鉄生産高1890年950万t→2,800万t、石炭産出量同1.5億t→4.5億t*)を遂げ、過当競争の中で製品価格を下げるため人件費の削減、作
もっとみるその25 壁(視点)
noteでブログを書くようになっておよそ半年が経過します。最初はどのようなお話をしたらよいか思索を巡らせながら、右往左往といった感じでした。次第にストーリー性を持った流れと、たまに挟み込む話題といったパターンが出来て来たように思います。特段の決め事をしているわけでは無いのですが、今日のパターンは初めてです。
その10壁(開けごま)でお話した内容の補追のイメージになると思います。
壁(開けゴ
その24 紙上読書会
今回は「いいなあ」と思った本を紹介しましょうというブログです。
所属している会社内の話で恐縮です。
昨年秋に管理職研修を行った際に、参考文献を講師の3名がリスト化しておりました。すべてご紹介できないのですが、今回は改めて推薦文を書いていただきました本の一部を掲載しようと思います。また、研修に使用しなかった書籍(硬軟取りまぜて)のご紹介もしたいと思います。
哲学・倫理
生きるとは何か(島崎俊樹.
その23 シアトル縦断研究
しばらく、キャリアコンサルタント視点のブログが続きましたので、今回は少し視点を変えて心理学の世界のお話をします。
私たち人間が生まれてからどのように成長し、社会に適応し、精神的に発達していくかを研究する学問があり、それを発達心理学と呼びます。どのような学問もそうなのだと思いますが、特に心理学はこの200年くらいで哲学や自然科学からの学際的なかかわりを持ちながら分化していった学問といえるだろうと
その22 組織と個人の成長
組織と個人の関係性については、その20エンゲージメントの稿で少し触れました。今回はその成長の構造と人事制度についてお話したいと思います。
自律的組織と自律的個人
多くの企業が会社を運営する上での組織を株主、経営、管理、一般といった階層構造で捉え、これをマネジメントする手法を整備してきました。役割を階層に割り当てることで分業していたということかと思います。株主は投資の最大化、リターンを求めて、経
その21 雇用における3つの無限定性
以前、「その18 ラベリング」の稿で雇用における3つの無限定性に触れました。今回はこれについてお話したいと思います。
日本の経済を支えた無限定性とメンバーシップ型雇用
日本型雇用の代表的類型として挙げられるのがメンバーシップ型雇用です。
私もリアルタイムで見たわけではないのですが、植木等が主演した「日本一のゴマすり男」(1965年)をはじめ、クレージーキャッツというバンド?メンバーが出演している
その20 エンゲージメント
その19でジョブ・クラフティングのお話をしましたので今回は関係性の深いエンゲージメントについて書きます。構造的には、エンゲージメントの要素の一つがジョブ・クラフティングとなります。
まずは言葉なのですが、そもそも「キャリア」の主たる理論が西欧から発信されている事もあって英語圏の文化背景で語られることが多くあります。エンゲージメントも例外ではなく著者編者はカナダ、オランダの研究者です。ビジネスパ
その18 ラベリング
夢がきっかけ
今朝、起き抜けの夢で近江町市場と武蔵交差点の記憶がよみがえりました。
およそ25年前、石川県の金沢に赴任し、数年が経ったときに横浜の本社から上席が訪ねてきました。近くの喫茶店で面談して曰く「大島君は、“A社の大島さん”って言われているよ」と告げられたのです。どういう意味なのか理解できずに次の言葉をまっていると、「A社の立場を笠に着て自社の請負業務担当者に言いたい放題」、要は周囲か
その19 ジョブ・クラフティング
このテーマは、少々難しいので、きちんと説明できるか少々自信がありません。こういうことかなという感じでお話します。言葉としてはジョブ(仕事)をクラフティング(手作りのものを作る)なのですが、クラフティングは革細工とか陶器などなどを手作りする皆さんも知っているクラフティング、ご家庭によっては“オカンアート”呼ばれることを指します。要は「仕事を手作りしていきましょう」ということです。
一般的に、仕
その17 仕事理解とアイデンティティ
なぜ仕事理解?皆さんが就職活動をしていた時にどのような点に注目して会社を探していましたか。業種、業務、働く場所、給料、休暇、残業、社会保険などを見くらべて、エントリーされたのではないでしょうか。1次2次と何度かの試験をパスして入社されたのではないかと思います。新卒の方であれば、数か月の新入社員教育を経て、中途入社の方は即日、配属されたと思います。
すでに皆さんは、就職に先立ち希望する仕事を調べ
その16 環境理解とアダプタビリティ
まず、今回のタイトルに含まれている「環境理解」についてご説明したいと思います。
環境理解
環境理解については幾つかの側面があります。マクロ的にはグローバルの政治、経済、スタンダリゼーション(ルール、条約、法令)などがあります。ミドルレンジでは、日本国内のそれらの状況や企業組織の事業領域の市場などがあります。ミクロ的には企業内の事業、顧客、仕入れ、人事、財務等が含まれます。(このスケール感は必ず
その15 キャリアコンサルタントの使命
校長先生の言葉
小学生のころ、夏休み明けの朝礼の壇上に立った校長先生が、昇降口の左右の壁にある垂れ幕の話を始めました。そこには「元気な声がひびく学校」といった類の言葉が大書されていたと記憶しています。曰く「この垂れ幕を見て、この学校はこういうことができていない学校なのかと思いました」と。私はずっと「元気な声がひびく学校」だと思っていたのに、そういう見方があるのかと印象に残っています。
キャリア
その14 自己理解_環境理解 Will、 Can、 Must/Mission
その13で「強み」について書きました。今回は「やりたいこと」、「できること(強み)」、「求められること」の構造について説明していきたいと思います。普段はキャリア研修の題材として取り上げるもので、多少理論的で難解な部分もあるかもしれませんが、頑張ってみます。
仕事のモチベーション
仕事に携わる上でモチベーションを高める要素には
1. やりたいこと「Will」
2. できること「Can」