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受賞記事・note公式に選ばれた記事

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コンテストで受賞した記事や、note編集部にオススメされた記事を集めたマガジンです。
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#勉強

小説を超えた実話【国民的辞書に潜むミステリー】

小説を超えた実話【国民的辞書に潜むミステリー】

「あの鳥って、なぁに?」

昼下がりの公園。
3歳くらいの子どもが、池の中を指して問いかけました。

「あれはね、鴨っていう名前だよ」
「へぇ、かわいい鳥さんだね」

「ちなみに、鴨の肉はうまいよ」
「・・・・・・」

鴨を説明する際、『肉はうまい』と言う人はなかなかいません。
しかし、そう説明する辞書があります。

『新明解国語辞典』(以下、『新明解』)です。

そんな『新明解』に、実に不可解な

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「揚げたて」と表現できるのは、いつまで?

「揚げたて」と表現できるのは、いつまで?

スーパーで惣菜のカラアゲを見つけた。
値段の横に「揚げたて!」と書いてある。

だが、手に取ってみると全然温かくない。

そこで、ふと思う。

揚げた直後(1~2分後)なら、堂々と”揚げたて”と言えよう。
5分たっても、きっと”揚げたて”だ。
では、10分、15分と経過したら?

と考える人もいるかもしれない。

だが、「温かい」とは具体的に何℃なのか?

本当に、温かければ”揚げたて”と言えるの

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”南”ちゃんVS”南”の島←アクセントが違う

”南”ちゃんVS”南”の島←アクセントが違う

『タッチ』って、スゲー。

野球のルールを知らない妻が、夢中に読んだ野球漫画だからだ。

私も久しぶりに読んだ。

そこでふと思う。
この子って、”南ちゃん”だよな。

この"南ちゃん"の発音を、脳内再生していただきたい。

脳内再生が難しい場合は、下のyoutubeを再生していただくと、わかりやすいかと思う。
(私が発声したものです。ボイスチェンジャーで声を変えてあります)

南ちゃんの発音は、

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「氛」←コレ読める?noteで学ぶ”漢字の読みの規則性”

「氛」←コレ読める?noteで学ぶ”漢字の読みの規則性”

ひとめぼれ、だった。

「氛」という漢字に、ひとめぼれしたのだ。
なんてオモシレー漢字があるんだ、と。

この漢字、どうしても「キブン」と読みたくならないだろうか?
しかし、その読み方は正しくない。

今回は、「漢字の読み方の規則性」について書きたい。
大人はもちろん、テストに向かう小学生、中高生にも役立つ内容だと思う。
(よかったら、紹介してあげてください☺️)

というわけで、今回のお題。

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時計←「とけい」と書いて「トケー」と読む。

時計←「とけい」と書いて「トケー」と読む。

『丁寧』は、「ていねい」とは読みません。
『お姉さん』は、「おねえさん」とは読みません。

と思う人がいるかもしれませんね。

しかし、それでも力強く言いたい。
『時計』は「とけい」とは読まない、と・・・・・・。

今回も、日本語の面白さについて書きます。

❶「かほ」と書いて「カオ」と読む?

言葉というものは、長い時間をかけて変化します。
 

たとえば、『おまえ』。
今では、敬意のかけらも感

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日本語はヨコ書き?タテ書き?←3秒で回答できるようになる話

日本語はヨコ書き?タテ書き?←3秒で回答できるようになる話

結論。
日本語は、本来タテ書きです。

(あえて『本来』と書きました。最終結論は下にあります)

多くの書籍、国語の教科書、お品書きなどが、タテ書きですね。

では、なぜ日本語はタテ書きなのでしょうか?

この記事は、日本語の素晴らしさ・面白さをみなさんに伝えたい、という思いで書きました。

1.日本語がタテ書きである理由

日本には文字がなかったので、中国から文字を輸入しました。
(輸入した文字

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ドッジボールは『さける』のか?『よける』のか?←意外な答え

ドッジボールは『さける』のか?『よける』のか?←意外な答え

大人になって失ったものがあります。

それは”ドッジボールを楽しむ心”。

しかし、「週刊コロコロ」で『炎の闘球児 ドッジ弾平』が読めると知ったとき、私のドッジ熱は再び燃え上がりました。

ただ、ドッジをやる前に気になることがあります。

「さける」と「よける」の違いとはなんでしょうか?

この記事を読めば、言語感覚(言葉のセンス)を磨けます。言葉の使い方がうまくなりますよ。

1.例文比較

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noteの記事の9割は「説明」です

noteの記事の9割は「説明」です


1.noteの9割は”広い意味”で説明である

noteにおけるほとんどの記事が「何かを説明する」ものです。

👇👇手順の説明

👇👇言葉の成り立ちの説明

👇👇夫婦円満の秘訣(?)の説明

ここで私がいう「説明」とは、広義の説明です。
広義の説明は、

を含みます。

noteのトップページに行って、記事の一覧を見たら、「ほとんどが説明だ」と思われるのではないでしょうか。

2.社

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どうすれば、もっとうまく書ける?←書く前が大事!

どうすれば、もっとうまく書ける?←書く前が大事!

野球のピッチャーが、よりよい球を投げるためにはどうすればいいのでしょうか?

方法の一つに、投球フォームの分析と改善があります。

「投げる」という行為を細分化し、

などを改善していくのです。

同じように、「わかりやすい文章を書く」には、

が不可欠です。

書くことに苦手意識を持っている人は、細分化された各項目の「どこが苦手なのか」を明確にすれば、書く力がレベルアップします。

「そもそも、

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説明とは?〇〇を知らない人はラーメンを説明できない

説明とは?〇〇を知らない人はラーメンを説明できない

ラーメン屋は、ラーメンについて詳しく知っているはずです。

何かを説明する人は「説明という行為の特徴」を詳しく知っているべきです。

特徴を知れば、うまく説明できるようになるからです。

「わかりやすい説明の書き方講座」の3回目です。

★5週連続でnote公式のマガジンに選ばれています★

この講座は、

という考えのもと、「よりよい説明ができるようになりたい」≒「よりよいnoteを書きたい」と

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「理解できる」ってどんなとき?

「理解できる」ってどんなとき?

文章には、すべて目的があります。

文章を書くことのゴールは、それぞれの文章の目的を達成することです。

説明文の目的は理解だけなのでしょうか。
また、理解とは何なのでしょうか?

「わかりやすい説明の書き方講座」の4回目です。

★4週連続でnote公式のマガジンに選ばれています★

この講座は、

という考えのもと、「よりよい説明ができるようになりたい」≒「よりよいnoteを書きたい」という方

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文章は一人では書けない!?

文章は一人では書けない!?

囲碁は一人で打てません。
相手が必要です。

文章も一人では書けません。
「読み手」という相手が必要です。

すべての文章には、必ず相手がいるのです。

たとえば、下記ツイートの張り紙は「喫煙ブース利用者」という相手に向けて書かれたものです。

文章は書き終わったら完結ではありません。
相手に読んでもらって完結といえます。

したがって、相手のことを考えながら書くことが大事です。

今回は説明を読

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具体的に「具体的に書く方法」を説明します

具体的に「具体的に書く方法」を説明します

力強く言いたい。

『具体的でない説明は、説明していないのと同じ』

と・・・・・・!

たとえば、

と説明されても「はぁそうですか」としか思いません。
頭の中にその状況が描けないからです。

この説明なら、どうでしょうか?
「うわっ、大変だ!」と思われたのではないでしょうか。

説明文の目的である「理解」を狙うなら、相手の頭の中に状況・様子が思いか浮かぶようにしなければなりません。

そうする

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説明に〇〇を加えれば、理解しすくなる

説明に〇〇を加えれば、理解しすくなる

ケンタッキー。
急に食べたくなることってありませんか?

あるご婦人が、

と、ウッキウキで買いに行ったのに、

臨時休業していたら、

と怒り狂うことでしょう。

しかし、同じ臨時休業でも理由が書いてあったら納得できることがあります。

上記ツイートの画像では、

ということが書かれています。

この理由なら、ご婦人も

と納得してくれるはずです。

「意見は理由とセットで」などと言われます。

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