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「氛」←コレ読める?noteで学ぶ”漢字の読みの規則性”
ひとめぼれ、だった。
![](https://assets.st-note.com/img/1705034471525-obFAlouLia.png?width=800)
「氛」という漢字に、ひとめぼれしたのだ。
なんてオモシレー漢字があるんだ、と。
この漢字、どうしても「キブン」と読みたくならないだろうか?
しかし、その読み方は正しくない。
今回は、「漢字の読み方の規則性」について書きたい。
大人はもちろん、テストに向かう小学生、中高生にも役立つ内容だと思う。
(よかったら、紹介してあげてください☺️)
というわけで、今回のお題。
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今回の記事を読めば、
「距」も「痒」も「痩躯」「凋落」「煮沸」も読めるようになっちゃうヨ!
1.漢字の成り立ち
漢字の成り立ち(どうやってその漢字が作られたか)は、4種類ある。
簡単に説明したい。
基本タイプ2つと、応用タイプ2つである。
1.象形文字 (基本タイプ)
象形文字は、目に見える物の形から作られた漢字。
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(美術は”2”だった)
【ポイント】
①おおざっぱに言えば絵文字と同じ。絵文字が簡略化され、象形文字の漢字となった
②「象」とは「かたち」という意味
③象形文字は、別の文字の一部になることが多い
2.指事文字 (基本タイプ)
指事文字は、目に見えない抽象概念を点や線で表わすことでできた漢字。
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【ポイント】
①「指示」ではなく「指事」
②抽象概念とは、数(一、二)、位置(上、下)、ものの性質(大、力)など
3.会意文字 (応用タイプ)
象形文字や指事文字を組み合わせて、さらに複雑な意味を表すものとして作られた漢字。
![](https://assets.st-note.com/img/1705301918083-hSy2OUvwHn.png?width=800)
【ポイント】
①一つの漢字を分解できる
②分解すると、それぞれが意味を持っていることがわかる
4.形声文字 (複雑)
『意味を表す漢字(の一部)』と『音を表す漢字(の一部)』を組み合わせて作られた漢字。
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晴←セイ
霜←ソウ
※すべて音読み。訓読みはない。
「花」なら「くさかんむり」が意味を表し、「化」が音を表す。
【ポイント】
①常用漢字の6割以上、漢字全体の8割以上が形声文字
②一つの漢字を分解できる
③分解すると、片方が意味、もう片方が音を表すことがわかる
④意味を表す部分を意符という。音を表す部分を音符という
では、まとめよう。
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2.形声文字をうまく使う
形声文字の特徴を2つ挙げる。
①漢字全体の8割を占める
②意味(意符)と音(音符)に分解できる
ここから、知らない漢字であっても推測して読めるという利点がある。
※ただし、音読みに限る。(重要)
小学生に戻ったつもりで考えていただきたい。
「姉妹」という熟語の「姉」の読み方(姉の音読み)がわからなかったとする。
以下の手順で考えればいいのだ。
![](https://assets.st-note.com/img/1705386887109-0tIlCNeHyI.png?width=800)
「池沼」の「沼」は、どうか?
![](https://assets.st-note.com/img/1705387537205-6gipgF1fC3.png?width=800)
「池沼」の「池」は、「電池」の「池」だ。
以上のことから「池沼」は「チショウ」と読むのだと推測できる。
3.実際に読んでみよう!(レベル1)
![](https://assets.st-note.com/img/1705387130302-TkeSBFSK2y.png?width=800)
下記ツイートに「距骨」という熟語がある。
これの「距」を読みたいッ!
(よかったらご自身でも15秒ほど考えてみてください)
距骨下方の関節運動軸は踵骨外側から足根管の内側部を通り、舟状骨の中心に達する。矢状面と20度、水平面と30度の角をつくる。
— スポクリ柔@コツコツnote (@jusei_at_cscs) January 10, 2024
note書いてて補足のところで入れたので、ついでにポスト。 pic.twitter.com/pb5QVb49hB
答え合わせ⬇️⬇️
![](https://assets.st-note.com/img/1705387596085-tJjSIWnYQ5.png?width=800)
だから答えは・・・・・・
距骨=キョコツ
だ。
![](https://assets.st-note.com/img/1705387683589-cb5e3gZwRS.png?width=800)
飛ばしても、続きは楽しめます😉
読めるようで読めない「痛痒」。
「痛」はツウと読む。
では「痒」は?
答え合わせ⬇️⬇️
![](https://assets.st-note.com/img/1705388235995-cGWCbYwz38.png?width=800)
したがって、
痛痒=ツウヨウ
と読む。
4.実際に読んでみよう(レベル2)
次は、意符と音符に分解しづらい場合。
この場合は、「当たったらラッキー」程度に考えておく。
ただ、規則を知っていれば、読み方を非常に忘れにくくなると思う。
【問題】
①什器の「什」
②糊化の「糊」
③煮沸の「煮」
④更迭の「迭」 ※難易度高
⑤幅員減少の「幅」
![](https://assets.st-note.com/img/1706506848434-rgBACKqWpd.jpg?width=800)
答え合わせ⬇️⬇️
①什・・・・・・ジュウ
→「十」から推測
②糊・・・・・・コ
→「古」から推測
③煮・・・・・・シャ
→「者」から推測
④迭・・・・・・テツ
→「鉄」から推測
「鉄」を思い浮かべられるかどうかが鍵!!
⑤幅・・・・・・フク
→「福」から推測
繰り返しになるが、推測することは難しいかもしれない。
が、規則を使えば印象に残り、記憶に定着しやすいはずだ。
5.シューマイと私
以前、こんなエッセイを書いた。
この記事で「崎陽軒」についてのコメントをいただいた。
「崎陽軒」は、昔ながらのシウマイ(”シューマイ”ではないらしい!!)を作る有名店。
名前は目にしたことはあったが、一度も行ったことがない。
だからずっと「サキヨウケン」と読んでいた🤯🤯
本当は「キヨウケン」だと知ったのは、最近のこと。
なんで”キ”やねん!
どうみても”サキ”やないか!
と思ったのだが、「読み方の規則性」を踏まえればスッキリする。
「崎」の右側は「奇」。
音読みは「キ」なので、「崎陽軒」と読むことは自然なことなのだ。
6.「氛」の読み方は?
ここまで読んでくださった方なら、きっと正解できる。
「氛」を分解すると、
![](https://assets.st-note.com/img/1705045786399-XO6wSLeGvp.png?width=800)
となる。
「分」の音読みに注目すれば・・・・・
「フン」と読める!
「氛」の読みは「フン」なのだ。
【補足】
「氛」の意味は、空気中に漂う気配、吉凶の気、など。
と、いうわけで答え。
![](https://assets.st-note.com/img/1705392339150-2TOtzM5wvi.png?width=800)
とある古城にて・・・・・・
![](https://assets.st-note.com/img/1707109520784-8wWvbbxOgB.jpg?width=800)
氙「”氛”がやられたらしいな」
氨「ニンゲンごときに・・・・・・情けない奴め」
氦「所詮は、我ら四天王の中でも最弱・・・・・・」
次回、さらなる難読漢字がアナタを襲う!?
(うそうそ笑)
![](https://assets.st-note.com/img/1706165811811-DJLcvbPiuX.png?width=800)
出版を目指しています! 夢の実現のために、いただいたお金は、良記事を書くための書籍の購入に充てます😆😆