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ドッジボールは『さける』のか?『よける』のか?←意外な答え
大人になって失ったものがあります。
それは”ドッジボールを楽しむ心”。
しかし、「週刊コロコロ」で『炎の闘球児 ドッジ弾平』が読めると知ったとき、私のドッジ熱は再び燃え上がりました。
#週刊コロコロ では毎週月曜日にこしたてつひろ先生の #ドッジ弾平 を配信中! 無料配信中の第1話は、弾平が亡き父ちゃんの墓に語りかけるシーンから始まるんだけど、この墓石がメチャクチャにデカいんだ! ぜひ読んでくれよな! https://t.co/NOr88Krsur pic.twitter.com/44MPJKCHBa
— 週刊コロコロコミック【公式】 (@CorocoroWeekly) April 11, 2022
ただ、ドッジをやる前に気になることがあります。
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「さける」と「よける」の違いとはなんでしょうか?
この記事を読めば、言語感覚(言葉のセンス)を磨けます。
言葉の使い方がうまくなりますよ。
1.例文比較
いくつのか例文を比較しましょう。
⭕飛んできたボールをさける
⭕飛んできたボールをよける
⭕パンチをさける
⭕パンチをよける
⭕渋滞をさける
❌渋滞をよける
渋滞については「さける」は使えても「よける」は使えません。
このことから、
「さける」
対象の存在を事前にわかっていることに使う
→危機の発生を未然に防ぐ
と、言えるでしょう。
夏休み、お父さんが毎年恒例の海旅行の計画を考えるとき、
「渋滞はさけたいから下道を使おう!」
と使うのです。
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このお父さんは、毎年海に行っているので、高速道路が渋滞することを『事前にわかっている』のでしょう。
渋滞にはまり、子どもたちが『あと何分で着くの??ねぇねぇ、あと何分!?』と騒ぎ出すという危機の発生を未然に防いでいます。(いいお父さんだ)
他の例も見てみます。
◆水たまりをさける
は、『いつも通る道は、水たまりができやすいとわかっています。だから、別の道を通ろう』というニュアンスがあります。
一方、「よける」は、
「よける」
直前の危機に対して使う
と言えます。
◆水たまりをよける
という文は、『視界に水たまりが突然あらわれたので、慌てて回避!』というニュアンスがあります。
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と、いうわけでここまでのまとめです。
![](https://assets.st-note.com/img/1659317314578-Jb4ioISsHL.png?width=800)
2.他の違い
夏のキャンプ場。
ソーセージや肉が、ジュージュー焼けています。
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が、楽しい時間に、邪魔をするものがあらわれました。
蚊です。
そんなときに頼りになるのが「虫よけスプレー」でしょう。
「〇〇よけ」というモノは、他にもあります。
「泥よけ」「風よけ」などです。
これらは決して「虫さけ」「泥さけ」「風さけ」とは言いません。
「あんた、さっき『よける』は『直前の危機に使う』って言ったでしょ!『虫よけスプレー』なんて、直前ではなく事前に使うもんじゃないの!!」
と怒っている人がいるに違いありません。
実は回避する対象によって、使い分けができます。
抽象的な物事を回避する場合は『さける』です。
物理的接触を回避する場合は『よける』です。
【雨】←物理的な接触
❌雨さけ
⭕雨よけ
【明言】←抽象的な物事
⭕彼は明言をさけた
❌彼は明言をよけた
【混乱】←抽象的な物事
⭕社会的混乱はさけるべき
❌社会的混乱はよけるべき
と、いうわけでここまでのまとめです。
![](https://assets.st-note.com/img/1659318247757-tBssUxc1yz.png?width=800)
3.強烈な矛盾
私は、矛盾したことを書いています。
『物理的接触を回避する』のがよける
と書きました。
が、「さける」も『物理的接触を回避する』場合に使うことがあるのです。
⭕飛んできたボールをさける
⭕飛んできたボールをよける
⭕パンチをさける
⭕パンチをよける
『飛んできたボール』や『パンチ』にさけるを使っても、違和感はないように思います。
一方、「よける」が、抽象的な物事に対して使われることはありません。
⭕同じ失敗をさける
❌同じ失敗をよける
したがって、さきほどのまとめは次のように修正されるべきです。
![](https://assets.st-note.com/img/1659319668531-za7tDOfOqo.png?width=800)
ところで、次の画像にふさわしい言葉はどちらでしょうか?
![](https://assets.st-note.com/img/1659316480139-arxJ5DUF69.jpg?width=800)
落とし穴をジャンプしてよける
落とし穴をジャンプしてさける
↓答え(スクロール)
「よける」の方が、適切です。
「よける」の方が、身体的動作が大きい。
「さける」も身体を動かす場合があるが、動きは小さいのです。
他の例文で確かめてみましょう。
❌危険なスライディングをジャンプしてさける
⭕危険なスライディングをジャンプしてよける
![](https://assets.st-note.com/img/1657882757910-dY70qaBYaj.jpg?width=800)
「よける」の方が「さける」よりダイナミックな動きに対して使うことがわかります。
ここでのまとめ。
![](https://assets.st-note.com/img/1659320109374-XbBT1fLX2C.png?width=800)
4.結論
ドッジボールは『さける』のか?『よける』のか?
この回答は、どうやら簡単ではないようです。
同じドッジボールという競技でも、自身の状況によって変わるからです。
![](https://assets.st-note.com/img/1659326731950-0V9dDSajxQ.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1659328277549-1MXS97kKkL.png?width=800)
ふ~。
スッキリスッキリ。
さぁ、ドッジボールしに行きますか!!
(やる相手がいない😨)
![](https://assets.st-note.com/img/1659328476977-zbqA1f4Cja.jpg)
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