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あしたの小窓から。

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小窓のむこうに、ちいさな「あした」が見える。 ここでは音楽、教育、投資、霊性などについて、考えたり感じたりしたことをつれづれに綴っています。
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2020年6月の記事一覧

2020年6月30日に。

2020年6月30日に。

昨日買って、今日読んでいる。

語り口が軽快だからか、あっという間に読めてしまった。面白い。

これから読む人もいるだろうからネタバレになるようなことは書かないとして、きょう一番グッとくるのは、この本を編集された柿内芳文さんによる「あとがきにかえて」のこの一文だ。

そして、この本が出版される2カ月後の、「2020年6月30日火曜日」。瀧本さんが指定したその日に、僕たちは同じ場所に集結したいと思う

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遡行。

遡行。

「音楽は遡って聴くといいよ」とアドバイスをもらった。
自分が好きなアーティスト・ミュージシャンは必ず先人たちの影響を受けている。その影響を遡るように数珠つなぎに音楽を聴いていくのだ。

先人たちの影響。音楽のみならず、漫画やアニメ、ゲームの中にも僕らはそれを見つけることができる。

たとえば、いまをときめく『プリキュア』には『セーラームーン』が流れているし、その作者、武内直子さんは『宇宙戦艦ヤマト

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traveling.

traveling.

という宇多田ヒカルの曲があったが、いま、僕のまわりは誰も彼もが引っ越しの話。

高知から大阪へ。東京から宮古島へ。名古屋から博多へ。日本からギリシャに旅をする友もいた。桃鉄(『桃太郎電鉄』というゲーム)の「ぶっとびカード」を使ったみたいに、この夏、みんなが各地に散らばる。

そんなことって、いままでの人生にあっただろうかというくらい、会う人会う人みんな traveling なのだ。

みんな踊り出

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イヤさの見本市。

イヤさの見本市。

こないだ書いたばっかりなのに、

書かずにいられない『ベルばら』である。

いま20話をこえ、いよいよフランス革命への火種が現れてきた。
嵐をもたらす暗雲がだんだん濃くなる。毎回なにかしら嫌なことが起こり、危うさが高まっていく。わかっているのに「そんなことしてたら、革命起きちゃう」と心配に思う。

それにしても、これほど多種多様な「イヤさ」を集めたアニメというのも珍しい。デュバリー夫人、ポリニャッ

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〇〇さんが言ってたよ。

〇〇さんが言ってたよ。

「おばあちゃんが言ってたよ。」

と言われて、イラっとした。
そして「久しぶりだなあ、この感じ」と思った。

僕はどうも「〇〇さんが言ってたよ」という言われ方が苦手だ。
特にそこに僕を諭すようなことや価値観を押し付けるようなことが付いているときには。

一言でいうと「自分で言えよ」なのだ。そうでないと、話にならない。
なのに、そこにはいない「〇〇さん」を召喚獣のように呼び出し、語らせて、自らに都合

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なんにもしたくない時。

なんにもしたくない時。

梅雨時の湿度のせいか、今朝は起きた時から頭が重く、倦怠感があった。
したいと思っていた幾つかの用事を済ませると、いよいよ頭の重さは耐えられないほどになり、どさっ、とふとんに横たわる。不快な、まとまりを欠いたなにかが体内を往来するのを感じながら、じっ、としていると、だんだん心地よくなってきた。

「ああ、じっ、としていたかったんだな」と、そこで気づく。

僕らの生活は「すること」に満ちている。朝起き

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見届けねばなるまい。

見届けねばなるまい。

ふとしたことから昔のアニメのオープニングを観ることになり、どハマりしてしまった『ベルサイユのばら』。

その後見続けて、いま全40話のうち、15話あたりにいる。

冒頭から10話くらいまではアントワネットとデュバリー夫人との「声をかけるか否か対決」が盛り上がり、大変楽しんでいたのだけれど、国王の崩御に伴って夫人が失脚。

デュバリー夫人を超えるこってりした悪役はもう出なかろうと思いきや、出るわ出る

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連続する固有の出来事。

連続する固有の出来事。

おととい、浜松で行われた法事で、お坊さんが小さな木魚を持ってきた。
味噌汁碗くらいの大きさで、大きな肉まんほどの座布団の上にのっている。だんごに串を刺したような棒で叩くと、ポクポクといい音がした上に、跳ねる。

お坊さんは浄土宗らしく抑揚の効いたお経とともにけっこうな勢いでビートを刻む。そのたび木魚が座布団からはみ出てしまわぬかと心配になるが、大きく跳ねたあと上手に着地して法事はつつがなく執り行わ

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訪れるものの第一発見者になる。

訪れるものの第一発見者になる。

「第一発見者」という言葉をくれたのは、今日『作曲事始』(オンラインの作曲教室)に参加してくれた友だった。

ものをつくるとき、「あれをつくろう」と目指すよりもどこかから「来る」ものの第一発見者になる。彼女はそう言った。

僕がしている "作曲" もそんな感じだ。
お風呂に入っているときやトイレに入っているときにふっと口をついて出てくるメロディー(鼻歌)をボイスメモに録音する。聞き返してみて「こう言

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それはじぶんで分かっていくしかない。

それはじぶんで分かっていくしかない。

自己啓発本はどんな書店にもコーナーが設けられ、いつもよく売れている。外国でも「SELF HELP」といって、日本と同様にたくさんの本が並べられているのを見たことがある。

でも同時に「自己啓発本は役に立たない」という声もよく聞く。僕自身も読んだ量に対して、実人生の中で使えたものは少ないなと感じる。

でもそれは、そこに書かれた言葉があまりにも「ほんとうのこと」だからかもしれない。そして「ほんとうの

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傷のありか。

傷のありか。

奥さんとけんかになる時、「自分が自分でないみたいだ」と感じることがある。

感情に駆られて我を忘れているという側面もあるだろうが、どちらかというと奥さんに関わる何者かを演じさせられている感じがする。そうして奥さんの過去にあった、強く心に残っている出来事を再演するのだ。

再現の中で、僕は奥さんのお母さんになる。あるいは、かつての上司になる。時には奥さんが別の人で、僕が奥さんの役になることもある。

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よく感じる人ほど、言葉を必要としている。

よく感じる人ほど、言葉を必要としている。

勉強せねばなぁ、と思うことが増えた。
それは国語算数理科社会の勉強ではない。それ以前の、言葉と認識に関する勉強だ。

僕のまわりには人一倍感じやすい人たちが多くいる。いわゆるHSPと判定される人もたぶん多い。僕も簡易テストをやってみたが【中】程度にHSPだった。

そういうよく感じる人の生活は、そうでない人とは異なる。そうでない人には見えも聞こえも触れられもしないところにリアルな実感があったりする

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経済 or

経済 or

いいニュースだなと思って読んだ。

僕自身はお酒を飲まないが、ストロング系チューハイの健康問題については見聞きしていたからだ。

沖縄でアルコール依存症の方をサポートしている団体や当事者に現状を伺う機会がありました。そこで 沖縄ではここ数十年でアルコール依存症の方が増えていると伺いました。当事者の方からはストロング系チューハイを睡眠薬みたいに寝る前に飲むのが癖になってしまったという話も伺い、黙って

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昔のアニメのオープニングがすごい。

昔のアニメのオープニングがすごい。

先日、友人に勧められて見始めた『セーラームーン』。

「無印」46話を見終え、いまは「R」の12話(通算58話)まで来た。おもろい。

でも、この話はまたするとして、その途中でこんなチャンネルを見つけた。

これらのチャンネルでは、1970年代からいまに至るさまざまなアニメの初回を観ることができる。へぇ、と思って色々観ていたら、どんどん惹きこまれていった。

花の子ルンルン、エースをねらえ、デビル

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