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昔のアニメのオープニングがすごい。

先日、友人に勧められて見始めた『セーラームーン』。

「無印」46話を見終え、いまは「R」の12話(通算58話)まで来た。おもろい。

でも、この話はまたするとして、その途中でこんなチャンネルを見つけた。

これらのチャンネルでは、1970年代からいまに至るさまざまなアニメの初回を観ることができる。へぇ、と思って色々観ていたら、どんどん惹きこまれていった。

花の子ルンルン、エースをねらえ、デビルマン、魔女っ子メグちゃん、どれをみても心が躍る。

中でも度肝を抜かれたのが、これだ。

「お前の名はオスカル、わたしの息子だ!!」

という叫びとともにはじまるオープニング。
目に飛び込んでくるいばらにまとわり付かれたオスカルのビジュアルは、あまりに鮮烈。そして

くさむらに なもしれず
さいている はなならば

と歌詞がひらがなで表示されるが、なんと明朝体。スタッフの名前は丸文字ゴシックみたいなやつなのに、歌詞は明朝。でも、たしかにこのフォントだよなあ。わかるよ。

そして曲がいい。よすぎる。ちょっと鳥肌立つ。
AメロもBメロも、サビももちろん最高。

わたしは バラのさだめにうまれた
はなやかに はげしく いきろとうまれた
バラはバラは けだかくさいて
バラはバラは うつくしくちる

ひらがなだから子どもに向けて書かれた歌詞のはずなのに、実に大人。まったく手加減する気がない。それがたまらなくカッコいい。

そして、なんだろうなあ、この画は。すごいきれい。
しかも普通のきれいさじゃないよね、いまの作品と戦っても勝っちゃうんじゃないかな。

そんなふうに観ていて思ったのだけれど、『ベルばら』に限らず、どうも昔のアニメの方がオープニングに迫力がある気がする。「こういう世界ですよ」と魔法をかける力が強い。ルンルンならルンルンの、デビルマンならデビルマンの、ベルばらならベルばらの世界にいざなう引力がすごい。

いまのアニメだって予算やスタッフの多いものもあるだろうし、すごいアニメーターだっているはず。それなのに、こんなにも違うのはなぜだろう。

ゲームや音楽についても似たようなことを思うことがあるけれど、これは単に好みの問題とは思えない。作品に込められている作り手の「人間」の含有量が違う感じがする。

昔のアニメは、それぞれの作品ごとに作り手の熱が伝わってくるような気がして、オープニングだけ観ていてもちっとも見飽きなかった。これなんだよなあ、これ。なんなんだろうなあ、これ。

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