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あしたの小窓から。

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小窓のむこうに、ちいさな「あした」が見える。 ここでは音楽、教育、投資、霊性などについて、考えたり感じたりしたことをつれづれに綴っています。
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2020年5月の記事一覧

月の光に導かれ。

月の光に導かれ。

昨日のオンラインでの『空中庭園』で話したことは、これ↓とかいろいろあったけど、

もう一つ盛り上がったのが『セーラームーン』の話題だ。

正式名称は『美少女戦士セーラームーン』。
1992年に漫画の連載とアニメ放映開始。以来、現在に至るまで非常に人気のある作品だ。ちなみにこの「美少女戦士」は一番はじめに変身した時に主人公、月野うさぎ自らが名乗る。誰も言っていないのに。

僕自身はセーラームーンを観

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人を勇気づけるのは誰かの栄光なんかじゃない。その逆だ。

人を勇気づけるのは誰かの栄光なんかじゃない。その逆だ。

今日はオンラインの『空中庭園』の日で、予定をオーバーして通話を楽しんだ。

そこで話題になったのが、僕らの尊敬する人が「そうでもなかった時期」のこと。

まだ何者でもなく、周りに証明できるものもない。自分でも「これでいいのか」と揺れながら、しかし足は未知へと進んでいってしまう。そんな暗中模索の時期の、乱暴にいえば「体たらく」の話。

その姿はその人のすごさなんかよりずっと、僕らを勇気づけた。そして

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ウソをつき続ける私たち。

ウソをつき続ける私たち。

ウソをつくのは、よくないこととされている。
しかし、僕らは日常的にウソをつき続けている。

この本を読んで、そんなことを考えた。

(アマゾンだとどえらい値段ですが『日本の古本屋』などだと、安く入手できます。)

この本はいくつかの、裁判沙汰になったウソの例を紹介しながら「私」の成り立ちに迫っている。そのうち、小学生の少女が家庭教師のわいせつ行為をでっち上げてしまった時のウソのつき方が、僕にとって

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自粛期間に変わったこと。

自粛期間に変わったこと。

コロナウィルスの緊急事態宣言が全国で解除された。
僕の住む名古屋では、だいたい一ヶ月くらい宣言が出ていて、その間は「自粛期間」ということになっていた。

僕の仕事に影響はなかったが、奥さんの仕事は在宅になった。
振り返ってみると、この「自粛」でずいぶん暮らしが変わったなあと思う。

まず、うちにはパン焼き器がやって来た。

ふつうに買うよりうんとおいしくて、いまや毎朝このパンを食べている。ジャムの

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「どなたでもお越しください」問題。

「どなたでもお越しください」問題。

なにか仕事をしたり、場を開いたりするとき、僕は案内文を書く。
そのとき決まって「よかったらお越しください」とか「ご縁のある方とご一緒できたら」などと書いて締める。そうしないとなんだか締まりが悪い。

けれど、僕はこの一行を書くのが苦手だ。
五年前に自営業をはじめてからずっと。

なぜか。
それは「どなたでもお越しください」とは思っていないからだ。

僕はどんなことをする時にも「いい人といたい」と思

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リモートが増えるとはどういうことか。

リモートが増えるとはどういうことか。

コロナウィルスが現れて「リモート」という言葉がすっかり普通になった。
そんな中、SNSでよくシェアされていた京大総長・山極寿一先生のインタビューを腰を据えて読んだ。

五感の中の触覚や嗅覚、味覚という「共有できないはずの感覚」が信頼関係をつくると言いました。

たとえば、触覚は触れると同時に触れられてもいますから、非常に共有が難しい。だから、母子もカップルも、肌の触れ合いを長くすればするほど信頼が

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うんのよさ。

うんのよさ。

昨日に続いてドラクエの話になるけれど、ドラクエの勇者たちには「つよさ」「かしこさ」「すばやさ」といったパラメータが割り振られていて、その中に「うんのよさ」というよくわからないものが混じっていた。

「つよさ」や「かしこさ」は装備を変えることでぐんと上がったし、勇者たちが明らかに強くなるので気にしていたけれど、「うんのよさ」は高くても低くても冒険には影響しなさそうだったので、ほとんど気にしたことがな

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ゾーマの夏。

ゾーマの夏。

僕は基本的にこのブログを毎日書いている。
誰に義理立てているわけでもないが、毎日書くことにしているし、それによって「○日続きました!」と note にほめてもらえるのがちょっとうれしい。以前うっかり一日更新し忘れたときには、ずいぶん落ち込んだものだ。

その日なにを書くかに困ることは、あまりない。だいたい「これかな」というのが思い浮かんでいて、パソコンに向かうとおもむろにそれを書き出す。

ところ

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思いがけないところにあるステップを踏んで。

思いがけないところにあるステップを踏んで。

以前、「人は自分の本当にしたいことを前に千鳥足になる」と書いた。

うちの夫婦もそうで、様々な場面で酩酊し、千鳥足になりながら「三歩進んで二歩下がる」ような人生を歩んできた。

しかも、うちの場合は「常識外」に踏み出さねばならないことが多かった。周りの人がしているのとは全然違う、親にも誰にも理解されないようなところにしばしば次のステップがあった。

常識外に踏み出すというのは、乗せられるはずのない

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非言語にして不可視。

非言語にして不可視。

オンラインで行っている『空中庭園』の相棒、橋本仁美ちゃんが、フェイスブックでイラストを投稿し、こんなことを書いていた。

【てがかりは非言語】
 言語化するのがうまい人と、非言語のエリアにあるものをひろうのがとくいな人がいる。そうやってそれぞれの人が居る領域が、グラデーションのように異なっていると思う。同じ日本語を話していても。日本語の扱い方?が違うように思う。

 非言語的に多くのことを感じてい

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覚悟を問う。

覚悟を問う。

『空中庭園』(LINE通話でワイワイしゃべるオンラインの場)は、あらかじめ話すことを決めていないので、そのときどきで毎回話題が変わるのが面白い。

昨日はなぜだか「覚悟を問われる場面」についての話になっていった。

誰かが誰かに「その覚悟はあるか」と問う。
漫画なんかではよく見かける場面だけど、実際そうされるとなかなか暑苦しいものであるようだ。

自分自身そんなことをしたことがあっただろうかと振り

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千鳥足理論。

千鳥足理論。

人は「自分が本当にしたいことがわからない」と悩むことがある。
そんなとき、「したいこと」の本命を見分ける方法を見つけた(気がする)。

それは ”自分が千鳥足になっているものを見よ” だ。

千鳥足とはどういうことか。
他の人から見れば「なぜそんなことを?」と思うことを気にしたり、さっさと行動すればいいのにウジウジしたり、バットに頭をつけて10回まわってから歩く人のように、ちっとも真っ直ぐ進まない

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街がホッとしてる。

街がホッとしてる。

きのう、僕の住む名古屋市は緊急事態宣言が解除された。
今日、僕はいつものようにバイトに出かけたのだけれど、家を出たとき、なんだか街の空気がやわらいでいるように感じた。

お昼から夕方まで働いて、帰りの電車に乗る頃には「いつもの空気」が戻ってきたと感じられるほどになった。スーパーもレストランも本屋も明らかに人が増えているし、空気が「にぎわって」いる。

「街がホッとしてるね」と並んで歩いていた奥さん

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徳のある人。

徳のある人。

BOOK-SMARTというサイトで、松下幸之助さんと稲盛和夫さんの本が要約されていた。それを読みながら「徳のある人ってこの頃なかなかいないなあ」と思った。

たとえば、松下幸之助さんは出された料理を残した時にこんなことを言ったそうだ。

「あんたに、謝ろうと思ってな。この料理、おいしかった。けどわしはもう80や。よけ食べられへんのや。不味くて残したんやない。おいしかったけど、そういうことで、残した

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